明治三十八年開店。昭和五年から現在地で営業とのこと。そのころに建てられたユーゲント・シュティールに東洋趣味を加味したようなファッサードは異彩を放っている。と言いながらも、仏教書専門店なので、まだ一度も買物はしたことがない。店主の三浦氏には『京古本や往来』が終刊するときに原稿を依頼してもらった。これは嬉しかったです。
ちなみに反町茂雄『一古書肆の思い出1』(平凡社ライブラリー、一九九八年)には《名古屋の其中堂は仏書専門の古書肆、毎年正月に出版する、厚い、内容豊富な販売目録で、日本中の寺院・僧侶及び仏教系の諸大学の需要の大部分を殆ど一手に収めて、中部日本の古書業界に君臨していました》とある。
京都市中京区寺町通三条北