日本に関する海外文献を得意としている、と、その方面はまったく無関係なれど、ショーウィンドウに展示されている書物や版画・絵画類は、通りすがりに必ず見ておきたい優品が多い。表の平台から神戸元町の三星堂の社史を、喫茶店資料を探しているころに、偶然に見つけたのが、有り難かった。古本まつりの放出ぶりも、なかなかインパクトあり。
《戦前続いていたキクオ書店は一時商売をやめるのではないかと思うほど店内を放置してあった。近年[引用註=1976年頃]すっかり立ち直り、内容も充実した。主人にほめると令息が家業をつぐ決心をしてくれたので意欲を燃やしたといった。若い謙虚な青年で、前途を激励しておいた。》(脇村義太郎「京洛書肆街考」)
京都市中京区河原町通三条上る恵比須町430