下村湖人『次郎物語第二部』(小山書店、一九四七年)。RIN のサインからみて長谷川潾二郎の表紙画だろう。洲之内徹コレクションの「猫」の絵で知られる画家(探偵小説作家でもあった)。この版は一〜三部までのようだが、よく読まれたのか、他にもいろいろな版が出ていている。
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「猫額洞の日々」に「アラン・グラス 立体構成と絵画 1950-2008年」展が見たい、という記事が出ていた。《アラン・グラス? わからない。無知で無学なのが恥ずかしい》と書いておられるが、この作家は検索してもほとんどヒットしない。
展覧会はメキシコ・シティの現代美術館で開催されており、
Museo de Arte Moderno のページに作品写真が一点出ている。他にもいろいろ探したところ、
ニューヨークのパーク・アヴェニュにあるギャラリー Michel Soskine Inc. の取扱い作家のなかに Alan Glass の名前があり、いくつかの作品が紹介されていた。このディーラーはかなり濃い。今ちょうど今道子を展示しているようだから、推して知るべし。
あるいは、
Gloria F. Orenstein, La vida secreta del Guante de Bronce というページにも Alain Glass(綴りが違うが)のオブジェが出ている。またホドロフスキー監督の「ホーリー・マウンテン」にも関係しているのか(?)。バロックなコーネル。
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それから先日、書肆砂の書さんで見せてもらった
「惑星ソラリス」のサントラ盤LP、蟲文庫さんのところにもあることが判明、ただし、海外版だ。2月14日と16日(こちらは日本盤)の日記にジャケット写真がアップされている。あるところにはあるもんだ、ビックリ。そして
聴かせてくれた「Christian Prommers Drumlesson」は YouTube で。