昨日、引用した詩句が田村隆一自身によって書き入れられた『四千の日と夜』(創元社、一九五六年)。たまたま最近入手した『石神井書林古書目録』31号(一九九三年文月)に載っていたので紹介したくなった。
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韓国の装幀集を頂戴した。
Musée Whanki で一九九二年に開かれた展示会の図録らしい。一八八四年の『忠孝経集註合璧』から一九九二年までの刊本が写真入りで載っている。戦前から一九五〇年代くらいまでの本がいい感じだ。
以前、小生が装幀したある本が、韓国でも出版されることになった。著者も版元もその装幀を気に入ってくれていたのだが、エージェント(?)が、これではおとなしすぎて韓国には向かないと主張して装幀を韓国用に改めたと聞いた。しかし、この図録を見るかぎり、そうひどく韓国の装幀が日本と違っているとは思えないんだがなあ。