某書店の百円均一で九冊ほど買ったら、ウジェーヌ・ダビ『北ホテル』(岩田豊雄訳、新潮文庫、一九五四年二刷)五十円をおまけしてくれた。帰宅して調べると、おまけの『北ホテル』が一番高価だった。後刷でもけっこうな値段。
ちょっと読み出してみると、さすが岩田豊雄(獅子文六)だけあって、さほど飜訳クサくなく、和訳が板についている。ということで、獅子文六の海外体験エッセイ集『舶来雑貨店』(白水社、一九四二年六版、表紙画=高岡徳太郎)をかかげてみた。下は巻末に貼ってある天牛第二書房のレッテル。
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ペンギン・ブックスのコマーシャル・ダイレクター Fiona Buckland が「
How to Sell Books in a Recession」というエッセイをペンギンブログに書いている。不況下でいかに本を売るか、という難題について、ピーター・ブルックの自伝『The Empty Space』(Penguin Classics, 2008)を引き合いに出しながら、本を作れ! と叱咤している。
The stage is bare. Enter an actor and a book.
舞台は空っぽだ。役者を、本を入れよ。
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「《吉岡実の世界》編輯後記」75に『昏睡季節』についての最近の知見を報告しておられる。また73では『佐野繁次郎集成』についても書いて下さっている。すべてが吉岡実の尺度で計られているのが、すばらしい。
http://members.jcom.home.ne.jp/ikoba/YMkoki.html