『ちくま』二月号が届いた。表紙は、このブログでもたびたび触れている讃岐の古書店。コトデン(琴電)がローカルでとてもいいのだ。
荻原魚雷氏の連載には、新居格(にい・いたる)の発見にいたる経過が書かれているが、そう言えば、名前はしばしば目にするものの、しっかり読んだ記憶がない。魚雷氏好みの脱力系らしい。
《『生活の錆』は、読めば読むほど味が出てくる随筆集だった。わたしが古本屋通いをしている理由のひとつは、こういう文章を読みたいからなのだ。》
また、海月書林の市川慎子さんが「モダンガールの実用本」という連載を始めた。その1は「女の「暮らし」と「夢」」と題して戦前の女性実用本について書いている。例えば『花嫁さん全集』(昭和十二年発行『主婦之友』新年号付録)には「良人から心中を強いられたら」どうするか、という項目まであるそうだ。しかし笑い事ではない。これから不況が長引くと、案外、今日でも通用する新婦のための心得とならないとも限らない。温故知新であります。