最近必要があって入手した『定本小野十三郎全詩集 1926-1974』(立風書房、一九七九年、装幀者=多田進)。拙著『文字力100』風に撮ってみた。
多田進氏のレイアウト、造本(判型、用紙、組も含め)が全詩集の類いにはそれまでなかった(?)ようなスマートさである。
この本には、寺島珠雄による詳細な「小野十三郎年譜」が付されている。もうこれは評伝と言ってもいいほどの出来映え。当然ながら、小野はこの本の刊行後も長寿を保ち、一九九六年に九十三歳で歿するが、寺島の年譜記述も止むことがなかった。
全詩集以後は『小野十三郎著作集』第三巻(筑摩書房、一九九一年)に、生年から一九九〇年八十七歳まで収録され(全詩集よりも簡略な記述)、さらに小野歿後の寺島珠雄『小野十三郎ノート』(松本工房、一九九七年)にも「小野十三郎年譜 著作集以後」が収録され、完結(?)を見た。
全詩集のなかではやはり『大阪』(赤塚書房、一九三九年)の諸作が飛び抜けている。ある高みに達した感じだ。
2008年の最後を飾る一冊。ということで正月もブログは休みません。