百点美術館編『美のおもちゃ箱』
編集顧問=粟津則雄
装幀=巌谷純介
2009年1月10日発行
芸術現代社
かつて福島市に開設されていた百点美術館の主宰者・河野保雄氏のコレクションをもとにしてまとめられた画文集である。ガラス絵なども含めた愛らしい小品を、粟津則雄、原田実らのエッセイとともに収めている。作品図版はすべてカラーで百点近くあり、岸田劉生、長谷川利行、竹久夢二、谷中安規、川西英、小山田二郎、駒井哲郎、清宮質文、脇田和、鶴岡政男、恩地孝四郎、谷内六郎などなど。ほとんど知られていない作品ばかりと言っていいだろう。じつに新鮮だ。表紙は初山滋。個人的には、清宮のガラス絵、鶴岡の水彩デッサン、駒井の版画などは「盗んでも欲しい」作品。いつか小生も所有する小さなコレクション(古本以外のものです)をこんなふうに画文集に編んでみたいものである。絵や彫刻の楽しさ、コレクションの楽しさを再認識させてくれる一冊と思う。