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ロミエール書店

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パリの高等音楽院(いわゆるコンセルヴァトワール)は十九区、メトロ七号線でポルト・ド・パンタン下車というパリ市内の北東の端にある。たしか映画「のだめカンタービレ」にも登場していたと思うが、この辺りは街並からすれば、現代的な建物がかなり増えてくる。まさに一歩踏み出せばもう郊外へ出るという感じの場所。そのポルト・ド・パンタンの二つ手前(歩いても十分はかからないだろう)ロミエールに「ロミエール Laumière」(39, Avenue de Laumière)という古書店がある。

ネットで欲しい本を検索するとよくヒットしたので、一度訪れてみたいと思っていた。十九区ということで足踏みしていたが、この地域は、思いのほか良さそうなところだった。ただしロミエールでは結局何も買わず。上の写真は、雨が降り出したので、店主夫人(?)が店頭平台にブルーシートを被せようとしたところへ通りがかりの日本人女性らが何か質問しはじめた、という光景。

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そのすぐ近くジャン・ジョレス大通りに面して「テクスチャー Texture」(94, Avenue Jean Jaurès)という新刊書店があった。ここもなかなか雰囲気のいい店。パリにはこのくらいの規模の小粋な新刊書店がまだまだ各地区に見られるように思う。このくらいの規模というのは、京都で言えば、三月書房の二倍くらいの広さという意味。
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by sumus_co | 2013-06-30 21:11 | パリ古本日記

ドワーフのホロボロスとホグバイターの剣

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ロード・ダンセイニ『ドワーフのホロボロスとホグバイターの剣』(稲垣博訳、盛林堂ミステリアス文庫、二〇一三年六月四日)。面白く読了。ダンセイニと言っても、小生は「二壜の調味料」を大昔に読んだような記憶があるくらい。このテイストはワイルドやスウィフトなどアイルランド人特有のものなのだろうか。

ロード・ダンセイニの部屋
http://dunsany.main.jp

Collins Annual Magazine 1950年版
The Dwarf Holobolos and the Sword Hogbiter
http://dunsany.seesaa.net/archives/201207-1.html

この表紙は山下陽子さんのデザイン、もちろん作品も。そして「ロード・ダンセイニと稲垣足穂へのオマージュ 小さき物たちの伝説展」がギャラリー・オキュルスで開催される。7月6日〜14日。

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ギャラリー・オキュルス
http://www14.plala.or.jp/oculus/
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by sumus_co | 2013-06-30 20:24 | おすすめ本棚

シングルモルト・ジャポネ

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この奇態な飾窓の古書店はヴィヴィエンヌ通り六番地の「Gribaudo Joseph」。店内には古地図なども飾られ、高級そうな雰囲気だが、表の均一コーナーがいかにも小生好みだった。有名なパッサージュ、ギャルリー・ヴィヴィエンヌの西側の入口にある。以前、この均一はなかったように思ったが、勘違いか、たまたま休みだったのかもしれない。十八世紀の本で傷んだ端本が2ユーロとか、そういう京都の水明洞のようなノリだった。パリ在住なら巡回コースに入れること間違いなし。

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この二枚の写真は十区のフォーブール・サンドニ通りにある「Julhès」(発音はたしかめてないですが、ジュレでしょうか)という食料品店の店頭と店内の棚。ニッカとサントリーのウィスキーがずらり並んでいてビックリ。最近、日本酒(sake)が人気と聞いていたが、ウィスキーも日本ブランドの良さが知られるようになっているそうだ。

この店はメトロ駅ではシャトー・ドとストラスブール・サンドニの中間になり、あるパリ在住の日本人の方は決して近付かないと言っておられたが、たしかに人種混交の地域である。われわれもクルド・サンドイッチを食べるために訪れた。

『今度は「クルド料理」に挑戦!』
http://madame100g.exblog.jp/20629249/

その二軒となりくらいに、かなりハイソな「Julhès」があったので、鼻の利く妻はクンクンと店内に導かれて、ウィスキーは買わないものの、ジャムやその他の食品を買っていた。フロマジュリー(チーズ商)でもある。
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by sumus_co | 2013-06-29 20:59 | パリ古本日記

近代洋画にみる夢 河野保雄の小宇宙

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府中美術館で六月三十日まで開催中(来年は福島県立美術館で開催されるとのこと)の「近代洋画にみる夢 河野保雄コレクションの全貌」展の図録、および同時に刊行された『コレクター・河野保雄の小宇宙』(芸術現代社、二〇一三年六月一日)も届いていた。

展覧会は見られそうもないので、この図録は有り難いことこの上ない。河野氏は、洲之内徹、大川栄二(大川美術館)、窪島誠一郎(信濃デッサン館他)らとほぼ同じ時期に長谷川利行、関根正二、松本竣介、村山槐多らを蒐集した傑出したコレクターの一人。このブログではこれまでも何度か紹介してきた。

美しき原風景
http://sumus.exblog.jp/17544194/

美のおもちゃ箱 part II
http://sumus.exblog.jp/13067231/

さようなら百点美術館
http://sumus.exblog.jp/5004387/

美のおもちゃ箱
http://sumus.exblog.jp/10089258/

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『コレクター・河野保雄の小宇宙』の方は河野氏への増渕鏡子によるインタビュー、そして河野氏の文章から菅野俊之によって抜き出された珠玉文選から成る。とくにインタビューは青年時代から現在までを語って一気に読ませる内容だ。コレクターや美術商の世界を少しでも知っていれば、更に面白さは倍増する。名画というのは作られるもの、目の前にどんな傑作があっても、誰も認めなければ、ただの石ころである。その石ころをダイヤモンドに変える、いや、ダイヤモンド以上に美しい石ころがあることを蒐集という行為によって示すこと、それがコレクションの本質なのではないか、などと小生は思ってしまう。

インタビューを読んで、登場した作品を図録で確認する。なるほど、と思ったり、そんなものかな、と思ったり、これほど楽しい読書は久し振りだった。

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集めた話ももちろん面白いが、逃がした話はさらに面白い(決していい気味だと思うわけではないのですよ)。松本竣介の油絵一点とデッサン類合わせて二十点、それらを画商から持ち込まれ、全部で五十万円、しかも支払いはいつでもいいですよとまで言われたのに、却下してしまったことがあったという。「全部を入れる額代がありません」というのがその断りの理由だったとか。う〜む、要するに松本竣介にはその時点ではとくに惹かれなかったということなのだろう(後に十数点蒐集している)。

また関根正二のデッサン。一九七六、七年頃。浅草の骨董屋から関根のデッサンがまとめて出現した。価格は二千万円。福島県(関根の出身地)と窪島誠一郎と河野氏の三者が競合した。河野氏は福島県に収まるのならと身を引いたところ、県の予算獲得が間に合わず、窪島氏が購入してしまった。それらが信濃デッサン館の目玉になったのである。

一九七八年、この手に入れたばかりの関根のデッサンを窪島氏は渋谷のキッド・アイラック・コレクション・ギャラリーで公開した。そのときのことは以前書いている。

有元利夫 もうひとつの空
http://sumus.exblog.jp/18788692/

上に掲げた関根の自画像は全貌展図録より。「自画像」(一九一六年頃、福島県立美術館蔵、旧河野コレクション)。この作品そのものが上述の窪島氏の買物の中にあったものかどうか、分からないが、こういう作品を含めて関根のデッサンの優品がずらりと並んだ展覧会だったのを覚えている。

最後に河野氏の蒐集作法を要約したような発言を引用しておこう。

《私は結果的にコレクターといわれているが、作品に対する執着はあまりありません。財力もなく力もない私は、手元の作品を手放したりまた買ったりして近代洋画を勉強してきたといえるのです。作品を売買するということはかなりきついことです。知りうる限りの作家、作品の数々を山ほど頭に叩き込みその価値を常に金銭に置き換えている訳です。欲しい作品に出会うたびに、買うべきか、買わざるべきか、等々それらを土台にして様々に比較検討するわけです。「絵は買ってみなければわからない。」ということがまさに当を得ていると思います。》

「欲しい作品に出会うたび」がポイントなのだろうが、要するに、古本と同じである。
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by sumus_co | 2013-06-28 20:06 | おすすめ本棚

パリのブックオフ

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パリの「ブ」へ行こう行こうと思いつつ、なかなか足が向かなかったが、今回やっと望みを達した。一区の日本人街(ラーメン横丁のようなものすら存在する地域、前に紹介したジュンク堂書店も近い)に二店舗(隣接)。上はフランス人向けのブ。

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そしてこちらがすぐ斜め向かいにあるブ。日本とほぼ同じような品揃え。店員は日本人とフランス人。このとき店にいたフランス人男性は日本語を上手に話していた。客はフランス人も入っている。

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そして三件目の店は少し東の十二区、メトロのルドリュー・ロランすぐそば。こちらもフランス人向け。看板に1ユーロからと出ているが、2ユーロ本の方がお買い得な質になっているように思う。他には例えばガリマールのペーパーバックが4〜5ユーロ前後でかなりの冊数が並んでいた。三冊買うと10ユーロというような割引である。本は他店より格段に見やすい(というか、日本と同じように並べているだけなのだが)。
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by sumus_co | 2013-06-27 17:04 | パリ古本日記

L'or du temps を発見

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以前、目録を紹介したことのある「L'or du temps」が今どうなっているのか気がかりだったので、住所地に足を運んでみた。

L'OR DU TEMPS(時の黄金)
http://sumus.exblog.jp/20292723/

前回の古本屋巡りにどうして引っかかってこなかったのか、奇妙だと思っていたのだが、現在、古書は扱っていないようである。中を覗くと大小の抽象画が三点ほど壁に掛かっているだけで、ガランとしていた。画廊になってしまったようだ。まだ店は開いていなかったけれども、中では若い男性(おそらく三十代)がパソコンに向かっていた。
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by sumus_co | 2013-06-27 16:35 | パリ古本日記

カモンド美術館

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ニッシム・ド・カモンド美術館(NISSIM DE CAMONDO)。カモンド家は十九世紀の初めにトルコで銀行を創設した。その銀行はオスマン帝国で最も重要な銀行のひとつとなる。フランスの第二帝政時代の終り頃(一八七〇年)、パリに移住し、モンソー通に邸宅を構えた。一族のうち、イサクは蒐集家となり、十八世紀美術、日本の版画(浮世絵)、極東美術などの見事なコレクションを造り上げる。それらは一九一一年にルーブル美術館に遺贈された。

イサクの後をモイーズが継ぎ、とくに十八世紀フランス美術を熱心に蒐集した。モイーズはそれらの作品を展示するために父の邸宅を解体し、新たな建物を建てた。そこで二人の息子たちと暮らしたが、その一人ニッシムは第一次世界大戦に参戦し、飛行士として一九一七年の空中戦で戦死してしまう。その死にショックを受けたモイーズは邸宅をニッシムの思い出のためにフランス国に寄贈。三五年の死去にいたるまで、その館を十八世紀フランスの芸術的な住居として完璧に仕上げようと努めたという。

以上はHPからの簡単な要約であるが、実はカモンド邸の一番の見所は十八世紀の芸術的な住居部分ではなく、見事に保存されている厨房スペースである。十九世紀から二十世紀へ移り変わるブルジョワ邸宅の台所の見本として大変貴重なものに違いない。

ここにはそのごく一部の写真を紹介しておく。皿、厨房の一角、料理長の書斎(メニューの研究をするようだ)。二階、三階は貴族的なロココ趣味の家具調度や食器、絵画、彫刻、タピスリーなどが展示されているわけだが、この台所の実用本位の、しかしじつに無骨かつユニークな道具類の美しさにはとうてい及ばないように思われるのだ。上階ではトイレや風呂のスペースも良かった。

上階で書籍が収蔵されているところ。

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なお、ナチの占領下において、モイーズの娘ベアトリスとその夫は子供たち二人とともに収容所へ送られ、そのまま行方不明になったという。


Madame100gの不敵な冒険
ニッシム・ド・カモンド美術館 その台所に注目!
http://madame100g.exblog.jp/20721738/
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by sumus_co | 2013-06-26 17:03 | パリ古本日記

サラ・ムーンの家

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リュクサンブール公園の南端にある噴水。小生は勝手に「亀の噴水」と呼んでいる。今回はここから歩いて数分のところに宿を取った。駅で言えば、RERのポール・ロワイヤルとメトロのヴァヴァンの中間くらいに当たる(パリ市の中央から少し南、広い意味でモンパルナス界隈になる)。

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パリの夏は一瞬と言ってもいい。日中、三十度を越える日があるかと思えば、いきなり十度代に逆戻り。最低気温は十度前後という日も少なくない。だからティーシャツの上にコートという出で立ちのパリ人たちも目立つ。しかし、少し日が射すと、このようにニンフたちが乱舞する。

今年は特に天候不順で、四月、五月と雨が異常に多かった。野菜や果物の出来がよくないそうだ。そのため、一般には傘を持たないと言われているパリ人も折りたたみ傘を持って出かける率が高くなっているように思える。


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ある知人宅にお邪魔して、その途中で指さして教えられた家。「ここにサラ・ムーンが住んでいるんですよ」。サラ・ムーン(初めは Marielle Hadengue と名乗った)は今年七十二歳。夫君の有名な写真編集者も九十代でまだ健在だと聞いた。

パリのダンフェール・ロシュローに近い一角にある住宅街。大通りに面した建物に遮られて、外からは想像もつかないけれど、門扉を押して中に入ると、かなり大きな公園の三方を集合住宅が囲み、一方だけに一軒家が立ち並んでいる。そのなかのひとつ。パリ市内で一軒家が並ぶ光景というのは滅多にお目にかかれないだろう。ここだけはまるでイギリスのような風景である。
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by sumus_co | 2013-06-25 17:51 | パリ古本日記

ブラッサンス公園、ヴァンヴの蚤の市

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以前にも紹介して、あまり新味はないが、やはりジョルジュ・ブラッサンス公園の古本市参りは欠かせない。今回はサッと軽く見て回ろうという心づもりで出かけた、ところがやはり、本を前にすると、ついつい足が止まり、手が伸びる。いかん、いかん。ということでかろうじて、視察ししましたというくらいの感じで通り過ぎた。財布と時間をたっぷり用意して一日楽しむのがベスト。とは分かっていても、いろいろ考えることもあって、なかなか難しい。

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ポルト・ド・ヴァンヴの蚤の市がブラッサンス公園から歩いて五分くらいのところに立っている(これも以前紹介した)。クリニャンクールより規模は小さいが、歩きやすく見やすくて、品物の質も全体にまずまずのレベル保っている。とは言え、本当に種々雑多な内容で、どうしてこんなものをといぶかしく思うオブジェも数々陳列されている。ここは以前訪れたときよりも楽しんで見られた。

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古書を並べている店も多い。パリのある古本屋さんは毎週早朝(六時半と言っていた)にこの市を巡回するのを習慣としているそうだ。珍しいものがときとして出てくるからやめられないとか。
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by sumus_co | 2013-06-23 01:06 | パリ古本日記

新しいユヌ書店

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サンジェルマン・デプレの象徴的な書店だった「ラ・ユヌ」が移転した、ということを日本である方にうかがって、本当ですか! と驚いたのだったが、本当だった。

2008年のユヌ書店
http://sumus.exblog.jp/9996048/

現在はルイ・ヴィトンがこの場所を占めており、ユヌ書店はピカソ作のアポリネールの記念像の向かい、ラベー通に移転していた。前の場所はサンジェルマン大通りに面した一等地だっただけに家賃の問題が大きかったようだ。創業者 Bernard Gheebrant は二〇一〇年に亡くなり(一九九九年以来 Dominique Cara Brighini が切り盛りしている)、フラマリオン(出版社・書店)が所有しているが、デプレ界隈のそう遠くないところに納まったのは幸いとしなければならないのだろう。

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以前の店は中央に階段のある珍しい設計で印象的だった。新店舗は面積的には少し広くなったらしいが、棚の配置は細長い部屋割りに合わせており(一階が文学や一般書、二階が美術関連書)、以前のような斬新さはなくなっている。ただし、本そのものは見やすくなった面もあり、やや見にくくなった部分もあって一長一短。

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この時期、新刊書店の店頭で目立ったのはガリマール書店のプレイアッド叢書のサンドラール三巻本(この写真はユヌ書店ではありませぬ)。三巻購入者にはアルバム一冊が付いてくる。このアルバム『Album Cendrars』(Laurence Campa)は増刷されない初回限定配布ということで、サンドラールに限らないけれども、プレイアッド叢書アルバムの古書値はそれなりに高くなっているようだ。
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by sumus_co | 2013-06-22 06:06 | パリ古本日記