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壊滅の序曲

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原民喜『壊滅の序曲』(蟲文庫文庫3、二〇一〇年八月六日、題簽=ナカガワユウヰチ、挿絵=ミズタニカエコ)。『夏の花』『廃墟から』とともに『夏の花』三部作。

広島に原爆が落されるまでのおよそ半年間をある家族を通して描いている。敗戦間近の庶民のふためきぶり、したたかさ、非常にリアルに伝わってくる。佳作と思った。

例によって古本屋の文字に目が留る。

《古本屋へ立寄ってみても、書籍の変動が著しく、狼狽と無秩序がここにも窺われた。「何か天文学の本はありませんか」そんなことを尋ねている青年の声がふと彼の耳に残った》

『古本年鑑 1935』の名簿によれば広島市内には二十二軒の古本屋があった。尾道町に六軒と集中していることが分かる。

《琉球列島の戦が終った頃、隣県の岡山市に大空襲があり、つづいて、六月三十日の深更から七月一日の未明まで、呉市が延焼した。その夜、広島上空を横切る編隊爆音はつぎつぎに市民の耳を脅かしていたが》……《海を隔てて向うにあかあかと燃える火焔を夜どおし眺めたのだった。》

呉市といえば先日紹介した楠見朋彦『塚本邦雄の青春』に、当時、呉にいた塚本が「私は実は呉から、広島の原爆の雲もまざまざと見た記憶をもっています」と発言したことが記されている。楠見氏によれば、六月二十二日に呉の工厰の造兵器地区は壊滅した。そして八月六日の朝が来る。

《広島方面に、閃光、地鳴り、爆風、湧き上がる雲(火柱)。
 工厰では、工場のガラスがほとんど割れ、屋根がすっとんでいた。多くの者が外に出て、見たこともない巨大な雲の塊に呆然とした。》

呉と広島の距離は二十キロメートルほどだろうか。『壊滅の序曲』によれば、日本各地の都市がつぎつぎ焼き払われているのにもかかわらず、広島はそれまで空襲を受けていなかったという。米軍の周到な原爆投下に対する意志を感じないではいられない。

ジャック・プレヴェールは軍港ブレストの爆撃を「バルバラ」という詩でこんなふうにうたった。塚本は呉の廃墟を眺めて同じように感じたという。最後のところだけ引用する(和訳はこちら http://rimbaud.kuniomonji.com/etcetera/barbara.html)。

Oh Barbara
Il pleut sans cesse sur Brest
Comme il pleuvait avant
Mais ce n’est plus pareil et tout est abîmé
C’est une pluie de deuil, terrible et désolée
Ce n’est même plus l’orage
De fer d’acier et de sang
Tout simplement des nuages
Qui crèvent comme des chiens
Des chiens qui disparaissent
Au fil de l’eau sur Brest
Et vont pourrir au loin
Au loin, très loin de Brest
Dont il ne reste rien.


   * * *

『gui』91号(田村デザイン事務所、二〇一〇年一二月一日)が届く。田口哲也「こい アメリカン(三)」の「燃えよ レクスロス(上)」がめちゃおもしろい。

《北園克衛が死んだ年のこと。盟友のケネス・レクスロスは「ほんやら洞」での朗読会を北園への追悼で始めた。「最近、日本で最も偉大な詩人であるキタゾノさんが亡くなった。近頃の若い人は彼の詩をあまり読まないようだが、それはなぜだろう。政治的な理由ではないか。」レクスロスはそう言うと、マイクロフォンをワシ掴みにしてうなり始めた。》

《レクスロスが京都で暮らすことになった時に何かと世話になったのが児玉實英先生と片桐ユズルさんで、二人にのちほど聞いた話によるとゲイリー・スナイダーなんかはレクスロスの前では「イエス・サー!」という感じで緊張しまくっていたという。》

などなど。ケネス・レクスロス(Kenneth Rexroth)については『gui』82号の紹介のときに書いている。
http://sumus.exblog.jp/7773950
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by sumus_co | 2010-11-30 17:57 | おすすめ本棚

SANATOGEN

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『福島自由人』25号(北斗の会、二〇一〇年一〇月二五日)を頂戴していたのに書斎整理に取り紛れて紹介するのが遅くなってしまった。御礼とお詫びを。菅野俊之さんが「泉鏡花と福島ー「龍膽と撫子」を中心として」を執筆しておられる。泉鏡花は明治三十二年、三十三年、大正十年と三回ほど福島県を訪れた。そのときの取材をもとに多くの作品を書いたという。そのなかでもずっと黙殺されてきた未完の小説「龍膽と撫子」について詳しく説かれている。この作品はプラトン社の『女性』に連載され一部が単行本『りんだうとなでしこ』(プラトン社、一九二四年)として刊行された(これは珍しい本のようだ)。詳細は本誌をご覧いただきたいが、久生十蘭にも飯坂温泉を舞台とした小説があるそうで、地域へのこだわりは際限なく広く深くなってゆくようだ。

上の写真は上海のカールトン・シアターのプログラム。ただし年代が定かではない。一九二〇年代かとも思うが……。どうしてこれを出したかというと、『福島自由人』に高村光太郎の「あどけない話」が引用されていたから。例の有名な《智恵子は東京に空が無いといふ、》ではじまる詩だ。そして、そういえば、このプログラムにはその高村光太郎の詩と関係のある広告が載っていたことを思い出した、思い出したとたん整理中の段ボール箱から飛び出してきたのである。ほんと。ふしぎ。

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詳しくは拙著『古本屋を怒らせる方法』の「光太郎、スカッとさわやか」参照してほしいが、高村光太郎の「狂者の詩」にこの広告にある「サナトゲン」が登場している。

 コカコオラもう一杯
 サナトゲン、ヒギヤマ、咳止めボンボン
 妥協は禁制

サナトゲンは強壮剤、「ファイト、いっぱーつ」ってな薬(?)であろう。ということはコカコオラも当時(初出は大正元年)は薬屋で売られていた可能性がある、というか、銀座のどこかのソーダファウンテンで光太郎は飲んでいたのかもしれない。

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そしてこれが高村智恵子。大正五年(筑摩書房版『高村光太郎全集』より)。よく知られる縞の着物の写真よりも痩せて美形に見える。プログラムといっしょにしまってあったコピー資料から。
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by sumus_co | 2010-11-29 21:20 | 古書日録

大仏?

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大丸百貨店の北側の広場に生えているケヤキ。




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Tさんからこんな便りをもらった。

《黒岩さんのボダイ寺が、私の知人の住むマンションのとなりにあります。いつか、一緒にお墓まいりに行きましょう。二回しか話したことはないけれど両手に古本をもつ姿は今も目にのこります》

そうですね、ぜひ案内してください。そういえば、と思い立って黒岩さんの絵葉書などを探し出してみた。どれも献呈した本や雑誌の礼状である。几帳面に手書きの礼状をくださる方だった。
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by sumus_co | 2010-11-29 17:13 | 写真日乗

四葉の苜蓿

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里見弴『四葉の苜蓿』(プラトン社、一九二四年一月五日再版、装幀=山六郎+山名文夫)。扉絵のサインが「ARO」と読めるような気がする。「R」は左右反転しているみたいだ。アヤオとロクロウ?

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苜蓿(小山清の『小さな町』および『ガールズ・スタンダード・リーダー』参照)は本文に「うまごやし」と「クローバー」と両方のルビが見られる。高等教育を受けた新しい奔放な女が打算的な結婚を決めるまでのラブ・アフェアーが描かれており、結婚前夜に童貞の恋人と寝るという結末になっている。「幸運の四ツ葉のクローバー」文献としてはナポレオンの故事が引かれていて注意に値するだろう。

話は変るが、何故か西田幾多郎の『善の研究』について書かれた本を装幀することになり、初稿ゲラを読んでいたら、つぎのような一節にぶつかった。何十年も前に一度読んだようなおぼろげな記憶がある。

《次に何故に愛は主客合一であるかを話して見よう。我々が物を愛するというのは、自己を捨てて他に一致するの謂である。自他合一、その間一点の隙間なくして始めて真の愛情が起るのである。》

そして昨日この『四葉の苜蓿』を読んでいたらこんなくだりがあった。

《隼夫の溜息に続けて、答へるやうに、彼の女も溜息を洩らした。それから青年の擾乱は、益々狂はしくなつて行つた。同時に彼女の麻痺感も鋭く痛くなつて行つた。二人の間にはもう空間(すき)はなかつた。どこか体の一部分が繋がつて生れた畸形な双児のやうに、同じ脈博で生きてゐた。》

プラトニズムを連想させる描写で里見が『善の研究』を読んでいたのかどうかは知らないが、ちょっと面白い類似ではないだろうか。
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by sumus_co | 2010-11-28 21:54 | 古書日録

ちくま12月号/淀野隆/尹淑鉉

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二人だけの「愛・宇宙」六十兆個のバラード

淀野隆
二〇一〇年一一月二〇日
近代文藝社

著者は淀野隆三の長男。川端康成とは青年時代から親しく接していたという。メールのやりとりで父上や川端の思い出を執筆されるように勧めたのだが、これまでに読んだことのないような不思議な小説の形となった。ネパールがおもな舞台である。表紙にはちょっと悩んだが、この窓の絵がわりと合うのではないかと思って選んでみた。 

 ⁂

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コリアンシナリオの提言
韓国型労働市場の構築のために

尹淑鉉
二〇一〇年一一月二五日
みずのわ出版

ヒラギノ角ゴチックの特太でほとんどまとめた。

 ⁂

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『ちくま』12月号。今月も窓のシリーズから。エッセイは本を売ることについて。
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by sumus_co | 2010-11-28 20:34 | 装幀=林哲夫

静止

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『ヨネ・ノグチ代表詩』より。「静止」全文。詩人でもあるが、詩よりも芸術論の方が評価されているのか、復刊も多いようだ。実際、代表詩をざっと読んでもみても、個人的にはさほど感心する作品はない。これなどレオニー・ギルモアを念頭において読めば読めないこともないだろう。
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by sumus_co | 2010-11-27 22:08 | 古書日録

夢のあとで

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伊東康雄(語り)・片柳草生(文)『夢のあとで 湯川書房・湯川成一と40年』(伊東康雄、二〇一〇年一〇月一〇日、装本=戸田勝久)。限定八十部、および二十冊特装本(戸田勝久肉筆画一葉入、五冊パーチメント装、十五冊モロッコ革装)。

伊東氏は一九六九年に湯川書房の処女出版『北の岬』に出会ってたちまち魅了され、藤枝文学館のオープニングで湯川さん本人とまみえて親しくなった。以来、顧客としてあるいは共同経営者として湯川書房とともに歩んでこられた。その有様が忌憚のない言葉で語られている。

二人はまるで恋人同士のような付き合い方をした時期があったようだ。伊東氏は十歳年下だったというが、ここに描かれた若き日の血気盛んな湯川さんの姿、壮年期の大望と失意など、小生のように晩年の七、八年しか知らない者にとっては驚きでしかない。最近、これほど一気に読み進めた本はなかった。伊東氏はむろん追悼のための個人的な回想として発表されているわけだが、もし、誰かが評伝として描けば、とてつもなく面白いものになるであろうという予感がする。(ちなみにすでに完売とのこと)
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by sumus_co | 2010-11-27 21:23 | おすすめ本棚

山中人饒舌/新撰書画一覧

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上は田能村竹田(たのむら・ちくでん)の『山中人饒舌』上巻(文栄堂、一八七九年四月二五日飜刻御届、タテ133mm)、下は伴源平(ばん・げんぺい)『新撰書画一覧』上巻(赤志忠七、一八八八年一〇月三日出板、73×154mm)。どちらも上下二巻本で下がない。もちろん百円均一。こういう小さい本が好きで見つけ次第買っている(もちろん内容は吟味するよ)。

明治期に刊行された『山中人饒舌』はこの文栄堂こと前川善兵衛版とほぼ同時期に、同じ判型の倉沢柾七版、そして少し縦長(180mm)の米原覚之助版と田能村順之助版が流布しているようだ。いずれも大阪の版元。奥付に嘉永七年原版(藤屋禹三郎)とあるものの、前二者の版面は酷似しているが、後二者は少し違っている(近代デジタルライブラリーで比較できる)。

元版は竹田の歿年である天保六年に刊行された。画論であり画人伝である。有名画家を取り上げているだけでなく、小生などまったく聞いた事もないような画家(あるいは画を描く人、絵師とは限らない)の名前がずらずら出てくる。それが案外おもしろい。活字本もいろいろ出ているけれども、岩波文庫をはじめどの文庫シリーズにも入っていないようだ。惜しい気がする。

一方の『新撰書画一覧』は美術家人名事典のようなもの。例えば、田能村竹田の項は下記のごとし。

《名孝憲字ハ君彜通称行蔵竹田ト号ス豊後岡ノ人本藩ノ世臣江戸ニ行テ古昔陽岳東海ニ学ヒ後チ京師ニ遊村瀬栲亭ノ門ニ入リ詩文ニ長シ書画善クス又聞香喫茶ニ及フ天保六年浪花ニ没ス》

伴源平には森琴石(画)との共著『大阪名所独案内』(吉岡平助、一八八二年)、『頼山陽外史小伝』(赤志忠七、一八七八年)など編著がある。明治前半に活躍した大阪の著述家である。
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by sumus_co | 2010-11-26 22:19 | 古書日録

café de poche vol.9 / Art

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café de poche vol.9 -私的読書週間-
Art ~cafe de pocheの芸術祭~

2010.11.18日(木)、20(土)、21(日)、25(木)、26(金)、28(日)
13:00―18:00

at : trico+ 京都市左京区北白川西瀬ノ内町27-1
http://cccc.raindrop.jp/cdp/cdp/

◆古本マルシェゲスト(順不同:敬称略)

●戸田勝久(画家) http://www.rainy-blue.com/todapicsmokuji.htm
●華雪(書家) http://www.kasetsu.info/profile.html
●浅生ハルミン(イラストレーター) http://kikitodd.exblog.jp/
●かなもりゆうこ(現代美術作家)http://www.andart.jp/artist/kanamori_yuko/profile/
●伊藤勇(グラフィックデザイナー) http://www.mark-design.jp/category/profile/
●大沼ショージ(写真家) http://www.outotsusha.info/
●森元暢之(漫画家) http://www.geocities.jp/onobichan/index.html
●林哲夫(画家・装丁家) http://sumus.exblog.jp/
●ナカムラユキ(イラストレーター) http://tricoplus.petit.cc/pineapple1/
ほか

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北山通の方面へ出かける用事に合わせてトリコさんへ。古本マルシェ、個性的な箱をあれこれ楽しむ。アンティーク小物も半額セールをやっていた。浅生ハルミンさんのこけし絵葉書思わず買ってしまう! 
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by sumus_co | 2010-11-26 17:29 | もよおしいろいろ

Riidoru Ehon

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『英和対訳絵入 川上氏りいどる絵本』(版画荘、一九三七年一二月一二日、定価七〇銭、187×128mm)。針金綴じなのだが和本のような折丁になっており(片面にニ頁分を刷って真ん中で二つ折)、見返しの次から巻末広告まで二十三丁を数える。折り畳んだ各丁の内側にはそれぞれ新聞紙を綴じ込んである。インク沁の対策?

英文と和文の対訳はこんな調子。

Do you rise early ?
Very early.
At what o'clock ?
At six o'clock in the morning.

Anata wa hayaku ooki nasaru ka ?
Yohodo hayaku.
Nandoki ni ?
Asa no mutsu ni.

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小山力也「日本全国"超厳選"古本屋ツアー」にも選ばれている店にて。手頃な値段だった。というのは以下のような見返しの書き込みがあるから。

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アルト・インハルト(人名? ドイツ語で「古い内容」という意味のようだ)から日古象大人へのプレゼント? 印章は「日古象」と読める。別の頁に「日古象蔵書之印」も捺されている。

この店、帳場の周辺では床の上に本が散乱している。ちょっと凄味がある。つい、それを拾い上げて見ていると御主人に「ごめんね、まだ、整理してないんだよ」とたしなめられた。値付けにスキはあまりないが、全体にやや低めに抑えられており、状態がいまいちの場合には買得の本もあるようだ。絵や版画も含め古書全般を扱っている。
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by sumus_co | 2010-11-25 21:21 | 古書日録