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草森紳一の書庫

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『太陽』(平凡社、一九八一年一〇月一日)「書斎の愉しみ」特集に草森の書庫が紹介されている。北海道帯広の実家敷地に建てられたもの。記事は次のように結ばれている。

《だが結局本のすべてを収納できなかった草森さんは、相変らず、都内の喫茶店を書斎代りにし、ウェイトレスの白眼に耐えている。》
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by sumus_co | 2009-05-31 16:00 | 古書日録

半獣神と牧神

昨日の補足。マラルメの詩は「半獣神の午後(L'après-midi d'un faune : églogue)」。ドビュッシーがそこから着想を得て作曲したのが「牧神の午後の前奏曲( Prélude à l'après-midi d'un faune)」(1894)。同じ単語を「半獣神」と「牧神」に区別するのは何故だろう。

Debussy: L'après-midi d'un faune (Stokowski)
http://www.youtube.com/watch?v=F5A4CkUAazI

L'Apres-midi d'un Faune - The Paris Opera Ballet
http://www.youtube.com/watch?v=uFRUK2SVeQc

『広辞苑』は「半獣神」に《牧神の別称。パン。牧羊神》。牧神を見ると《(Faunus)ローマ神話の林野および牧畜の神。半人半獣。ギリシア神話のパンと同一視される。牧羊神》。牧羊神は《牧神。パン》。

《(ラテン語 faunus)古代ローマにおける田園の神。毛で覆われ、角があり、山羊の足をもつ姿をしていた》
(『ヌーヴォ・プティ・ラルース』1953)

《faun 名⦅ローマ神話⦆(半人半羊の牧神[ぼくじん])【羅, faunus】》
(『新英和中辞典』研究社、1934)
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《Pan 名⦅ギリシヤ神話⦆パン神(頭に角があり脚は野羊に似た牧神)》
(『新英和中辞典』)
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《satyr 名⦅ギリシヤ神話⦆半人半獣の森の神.【希, saturos】》
(『新英和中辞典』)
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《faun(fawn), n. a classic woodland deity, resembling a satyr in appearance.》(『WEBSTER'S APPROVED DICTIONARY』1941)
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《Pan(pan), a woodland spirit, god of flocks and patron of shepherds, represented as a human, with the legs, feet and horns of a goat and playing pipes, and as a being who inspired sudden fear ; hence, the word panic.》(『WEBSTER'S APPROVED DICTIONARY』1941)
パイプ(笛)を演奏するという説明に竪琴のようなものを奏でている挿絵というのもいかがなものか。
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《fauno m, 半人半羊をした林野の神》
《sátiro m, 好色漢;〈神話〉半人半やぎの森の神》
(『絵入りスペイン語辞典』大学書林、1969)
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《faun n.〘ローマ神話〙牧夫や農夫があがめる半人半獣の林野の神;耳がとがり, やぎの角と尾と足を持ち, 性質はいん乱;ギリシア神話の satyr と同一視される》
(『新英和大辞典』研究社、1968、挿絵も)
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《Pan n.〘ギリシア神話〙森・原・牧羊などの神, 牧神(頭に角があり, 足はやぎに似, 笛を吹く;ローマ神話の Faunus に当る)(cf. panic)》
(『新英和大辞典』)
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《satyr n.[しばしば S-]1.〘ギリシア神話〙Dionysus の従者で半人半獣の森の神の一人(酒と女が大好物;ローマ神話の faun に当る)》
(『新英和大辞典』)
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ついでに『山海経』(平凡社ライブラリー)の「第九海外東経」から「毛民国」
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cf.とあるように「パニック」という言葉は牧神パンの出現で引き起こされる不意で訳のわからない恐怖のことらしい。ちなみに漢字の「牧」は牛へんなので本来は牛を飼うこと。

最後にラテン語の Faunus をたずねてみると《a mythical king of Latium, worshipped as the Italian Pan》(『Elementary Latin Dictionary』Oxford University Press, 1997)とあった。ラティウムはローマの南東にあった古代国家。要するに征服された民族(先住民)の国王が半獣の神となって民間に信仰されてきたということだろうか。
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by sumus_co | 2009-05-30 20:20 | 古書日録

半獣神の午後

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湯川さんが大きな影響を受けたというマラルメの『半獣神の午後』初版がいかなるものか、探してみた。湯川さんがどこで鈴木信太郎の文章を読んだのか。断定はできないけれども、上の『本の手帖』創刊号(昭森社、一九六一年三月一日)の「フランス特集」ではないかと思う。この巻頭に鈴木信太郎が「エディシオン・オリジナルといふ事」を寄稿している。

そこで鈴木はエディシオン・オリジナル(édition originale)の意味を説いて、単なる「初版」ということではなく《「著者の生前の」或は「著者の校閲してゐる」といふ内容を含んでゐる》と述べ、飜訳にはその意味で原典によって校合すべきであるとしている。

そして上のような図版が付されているわけだが、この貧弱な図版がかえって『半獣神の午後』初版のイメージにふくらみを与えているような気がするから不思議だ。湯川さんも想像をたくましくしてユイスマンスの『さかさまに』(鈴木訳)に描かれる『半獣神の午後』初版本の描写を読んだのかもしれない。下にネットで探した初版の扉を掲げる。『本の手帖』の図版では「3」に該当する。これはじつに美本だが、あまりすっきりしすぎていて妄想を刺激する感じがない。

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Verlaine, Rimbaud, Mallarmé: une collection privée - Choix de reproductions
http://www.ville-ge.ch/bge/presse/2009-03-verlaine-rimbaud-mallarme/images.pdf

また鈴木信太郎旧蔵書は獨協大学に寄贈され(子息の鈴木道彦氏は同大学の名誉教授)、「鈴木信太郎文庫」として所蔵されているが、そこに《「半獣神の午後」L'apres-midi d'un faune 初版、1876年(マラルメ作、マネ画)》も含まれている。

獨協大学貴重書コレクション
http://www.dokkyo.ac.jp/library/shiryo/shiryo.htm

÷

高橋輝次『古書往来』が東京堂書店の今週のベストテン4位に入った。定価が少々高かったので心配していたのだが、出足は好調のようだ。慶賀。今週は珍しく上位に高めの本が並んでいる。6月14日に海文堂書店でトークショーが開催される予定。古本市もやるようだから、ぜひともお運びを。
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by sumus_co | 2009-05-29 21:03 | 古書日録

私の本作り

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『季刊銀花』で湯川書房特集を、と書いたが、実は第十四号(一九七三年六月三〇日)で「湯川の限定本」として紹介されていた。この号は持っていないはずと思い込んでいたら、ひょっこり顔を出した、というか探し物をしていて偶然に見つけたのだった。最近、そんなことばかり。

塚本邦雄が「稀書陸離譚」と題して湯川書房刊の『茴香變』について語っている。

《製作装釘造本にかかるすべてを宰領してくれた政田岑生は、かつて広島で「洪水」と呼ぶ抜群の詩誌を編輯してゐた詩人、当時サウル・アタインバーグやベンシャーンを表紙に飾り使用紙の銘柄斤数まで巻末に明記した「洪水」を訪問先の寺山修司に示され感嘆しあつたものである。即刻バック・ナンバー注文耽読の記憶も薄れた十数年後、彼は突然私の前に現れ夢の実現を約してくれた。夢とは数千首に垂(なんな)んとする私の短歌作品から作者溺愛の百首を選び頁毎に一首を置き、一首一首に作品の世界を暗示する図版、絵画、写真を極彩色印刷で飾るといふ贅沢の極であつた。この夢は彼の存念でもありかつ湯川書房の庶幾(しよき)するところであり、企画は直ちに実行段階に入つた。》(原文旧漢字使用)

政田岑生について、塚本はよほど『洪水』との出会いが印象的だったか、先日も紹介したように繰り返し語っている。上に続いて湯川書房の本作りについて語り、さらに肉筆本『蒼鬱境』におよぶ。

《もつとも私の場合は政田岑生独特の美意識が加はり、従来の湯川本に異彩を添へる結果ともなつた「蒼鬱境」の贅を尽した肉筆本は、もし私がたとへば後京極様の流れを汲む名筆であつたら後世に遺る稀覯本となつただらう。遺憾ながら高野切三種の稚拙なまねびくらゐでは佐賀錦が哭いてゐよう。》

『spin』創刊号を見ていただければ分かるが、小生も『蒼鬱境』は間村俊一氏のアトリエで実見した。名筆ではないが、独特のタッチである。

それにしても湯川さんの文章「私の本作り」は『spin』04に採録すべきだった。じつに率直に本造りについての思いが吐露されている名文だ。この銀花は架蔵してたわけだから、迂闊も迂闊、大しくじりである。04号はしくじりの多い号だった。

《私の刊行本はほとんど少部数の限定本であるわけだが、実は最初から限定本を作ろうと意図したものでもなかった。無論、少部数に限定されたものには争い難い魅力がある。しかし、その魅力も本を手にする側でのことであって刊行者の側にあるわけではない。私は自分の意のおもむくままに美しい本を作りたいと願った。その結果として発行部数が限定されたまでである。》

《ステファヌ・マラルメ『半獣神の午後』初版本への愛着を綴られた鈴木信太郎の随筆に出会った。このマラルメの世界的に著名な本をいまだに見る機会がないのだが、鈴木信太郎の文章を読んでから、想像の『半獣神の午後』が脳裏にこびりついて、妙なことに見もせぬ一冊の書物が結果的には装本に手をつけさせる発火点のようなものになってしまった。》

だから湯川さんの処女作である辻邦生『北の岬』には『半獣神の午後』がどことなく影響しているらしい。そしてコブデン・サンダスンの《所謂『世間』なるものは勝手にさせるがいい!》を含む一文を引用した後に、こう結んでいる。

《いつの日にか、書物の工房を作りたいと思っている。一つの場所で、印刷から製本、製函、一冊の書物を作り上げるに必要なすべての作業ができる工房である。そこには、版画を創作できる場所もある。美しい書物を作りたいという同じ意志を持った者たちが寄り集まって揺籃印刷本時代に逆戻るのが夢である。》

この夢が夢のまま潰えてしまったことは『spin』に再録したインタビューでも語っておられる通りである。「世間」を勝手にさせておくことは湯川さんにはできなかった。湯川さん自身だけのことならともかく、工房という集団においてはなおさら不可能であった。ユートピアは実現しないからいいのかもしれない。ユートピアを実現してしまえば、それが「世間」に転じるにそうひまはかからないだろうから。

もう一冊、松本八郎さんが「須川誠一の造本感覚」を執筆している『本づくり大全』(美術出版社、一九九九年七月一〇日)も出てきた。湯川書房の本が出ているので掲げておく。

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by sumus_co | 2009-05-28 22:02 | 古書日録

本の魅力

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以前書いたように『月刊京都』6月号(白川書院、二〇〇九年六月一日)、「今、語りたい本の魅力」で湯川書房が取り上げられている。『月刊京都』は一九五〇年に臼井書房の臼井喜之介が白川書院を作って創刊したもの。途中『東京と京都』また『京都』と誌名を変えたこともあるが、とにもかくにも現在まで続いていることは慶ばしい。

また『季刊銀花』夏号では『湯川書房・湯川成一の仕事』が紹介されている。気谷誠氏の蔵書が大きく特集されているが、ぜひ湯川書房の仕事も本格的に紹介してほしい。というか同時に特集すれば強力な記事になったろうになあ……。

ビブリオテカ グラフィカ(故気谷誠氏のブログ)
http://bibliotheca-g.jugem.jp/

『月刊京都』の編輯後記に《「本」とは、表紙を除いて、本文が四九ページ以上からなる、印刷された非定期刊行物とされている》とあって、恥ずかしながら初耳だったので調べてみると、原文は下記のようなものだった。統計をとるための分類である。

Book: Non-periodic printed publication of at least 49 pages exclusive of the cover pages, published in the country and made available to the public.

Pamphlet: Non-periodic printed publication of at least 5 but not more than 48 pages exclusive of the cover pages, published in the country and made available to the public.

http://www.uis.unesco.org/ev.php?ID=5096_201&ID2=DO_TOPIC

しかし、これだと誰でも手に入れられない本、例えば、限定本などは「本」ではないということになる。それこそ湯川書房の本などは数に入らない(入らなくても問題ないですけど)。統計のための定義だから、どこかで線引きしなければならないので、仕方がないと言えば仕方がないが、どうも納得できない。それにパンフレットは最低5ページって、本文5ページの出版物なんてあるのだろうか? 表紙を1ページと考えるということかな?
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by sumus_co | 2009-05-27 20:36 | 京のお茶漬け

佐野繁次郎タオル

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キャラリープチフォルムのタオルを頂戴した。これは嬉しいもの。
http://www.p8600.com/menyuupage.html
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by sumus_co | 2009-05-27 19:59 | 佐野繁次郎資料

『美しい暮しの手帖』第3号掲載広告

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『出版研究39』(出版ニュース社、二〇〇九年三月二〇日)に「『美しい暮しの手帖』第3号掲載広告をめぐって」という雪野まり氏の論考が載っている。広告を一切載せなかったことで知られる『暮しの手帖』に唯一度だけ掲載された資生堂の広告があるというのだ。それが一九四九年四月発行の第三号の表4に載った「資生堂ゾートス化粧品」。

結論だけ引用すると、山名文夫の稿料や講演料と相殺する形で山名から出稿をもちかけた、ということらしい。山名は戦時中に報道技術研究会の中心人物だった関係から、大政翼賛会に勤めていた花森安治とかなり親しくしていたようである。そのため戦後も花森の作った衣裳研究所に山名はじめ研究会のメンバーたちがかかわっていた。その謝礼が払えなかった(『暮しの手帖』もスタートしたばかりで、まだ飛ぶようには売れなかった)ため、山名が提案したらしい。そして第三号の初刷に掲載されたものの、増刷分からは省かれたせいで、忘れ去られてしまったのである。

上の図は小生の持っている参考図版であって、該当広告ではないのでお間違いなく。ちぎれた裏表紙で、この裏面の発行日だけがかろうじて読めるのだが誌名は分からない。これも山名だろうが、一九五一年三月だから少し印刷が良くなった時期である。そしてもうひとつ参考図版。

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報道技術研究会編『宣伝技術』(生活社、一九四三年、装幀=山名文夫)。『石神井書林古書目録75』(二〇〇八年七月)より。なるほど、生活社から山名文夫の関係する本が出ていたのか(!)。すでに書いたように花森安治は生活社とは浅からぬ縁がある。ということは花森が紹介したのかもしれない。
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by sumus_co | 2009-05-26 21:09 | 古書日録

天の手袋

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北園克衛の『天の手袋』(春秋書房、一九三三年)の書影がどこかにあったと探していたら、やっと見つかった。『石神井書林古書目録』30号(一九九二年)だった。ネット上ではけっこうな値段で出ている。北園克衛文庫には書影は出ていない。
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by sumus_co | 2009-05-26 17:12 | 古書日録

ゲロダク2号

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『ゲロダク』2号(ゲロダクション編集部、二〇〇九年五月一〇日、表紙写真撮影・加工=遠藤充、監修=河内文博)。塩山芳明インタビュー必読!(ぬるい進行も案外いい)。後書きもうぶな感じが出ている(靖国神社のそばの大学生が作っているそうだ)。

《恐る恐る話しかけたことで始まったインタビューで、読者だった僕は塩山さんを恐ろしい人に仕立て上げてしまっていたが、冷静にして合理的な方だった。その合理は筑紫哲也より速く、生で聞く「バカヤロウ」は北野武より鋭い。ちっともヌルくなく、生易しくなかった。僕は漫画屋の客観的なインタビュアーに最も向かない人間だった。厳しさ、振る舞い、それを知れたことが、あるいは塩山さんをごく少数の方にでも伝えることが出来るのが嬉しい》(河内)
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by sumus_co | 2009-05-26 16:19 | おすすめ本棚

肉体の文学

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田村泰次郎『肉体の文学』(草野書房、一九四八年、装釘=花森安治)。この間の四天王寺にて。パッと見、花森とは思わなかったが、一癖ある雰囲気だった。

ところで田村泰次郎の『肉体の門』(雪花社)には異装本があることを、今日届いた『彷書月刊』6月号の「古本検定」で知った。裸婦が立っているのと、尻餅をついた姿のと。ネットで検索してみると、昭和二十二年五月刊と十月刊があるようだ。どっちの装幀が先かと申しますと……おっと、これは『彷書月刊』で確かめていただきたい。いや、この古本検定、近来まれに見る特集である。頭の体操どころか、オリンピック並み。みなさま、チャレンジを!

同誌連載で南陀楼綾繁氏が紹介している草森紳一蔵書整理プロジェクトも興味深い。

白玉楼中の人 草森紳一記念館
http://members3.jcom.home.ne.jp/kusamori_lib/index.html

草森は『本が崩れる』(文春新書、二〇〇五年)が出たことで、というか雑誌発表時から、その蔵書の凄さが話題だった。上記サイトには《門前仲町のマンションに遺された蔵書は、推定で約3万冊。帯広の生家に建てられた書庫「任梟盧(にんきょうろ)」に収められたものを加えると、その倍以上にはなると思われます。》とある。しかし、そのくらい(古本に殺されそうなくらい)の蔵書家はけっこう身近にもいるものだ。岡崎武志氏も多分そうだろうし、昨年の勧業館のときに昼食を共にした三人の古本猛者たちが(その日のブログでもちょっと触れたけれど)、「さていったい蔵書をどうしようか」という話題で盛り上がったとき、はっきり言って、内心、驚きを通り越してあきれ果ててしまった。

何にあきれたか、蔵書の数は言うまでもないが、雑食性にも心底驚かされた。むろん雑食というのは他人の目から見てのことで、当人にとっては様々なひっかかりのある貴重な書物群にちがいないのだろう。とにかく諸氏の知的好奇心の果てしない広がりにはもう参りましたと言う外ない。結局、それらの書物は白玉楼ならぬ砂の楼閣のごとく、いずれふたたび砂の粒に戻るのだろうか。余計なお世話ではあるが、ちょっと心配。自分の頭の蠅を逐えって、いや、小生の蔵書などホコリ同然、一吹きです。

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「日本の古本屋メールマガジン・その79・5月25日号」に平井功の原稿が紹介されている。

《今回、単行本に未集録の採録原稿が寄稿されたので、掲載してみようと思います。昭和4年、「英語と英文学」誌(英文學社)に5回に分けて発表された「PoeのAcrostic」という詩論がそれ。連載途中で中絶した原稿のようだし、メルマガに掲載するにはかなりの分量なので、困惑される方もいるかもしれませんが、とにかく珍しい原稿だと思います》

POEのACTROSTICS二章
附、Poe夫人の夫に献げたるValentine詩 
平井 功
http://www.kosho.ne.jp/melma/0905/index-1.html
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by sumus_co | 2009-05-25 21:41 | 古書日録