林蘊蓄斎の文画な日々
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足とめて見上ぐる空家年暮るゝ

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渡辺一夫訳『パニュルジュ航海記』(要書房、一九四八年)。右は筒状の袋である。他に「解説・略註」の別冊が付属している。今年最後の嬉しい買物。いや、郷里で何か買うかも知れないが、それについては年が明けてから。

÷

本日は鍋探求展最終日。高校駅伝をかいくぐって恵文社へ冬の古本市の出品物を搬入し(大小あるも13箱になった)、山崎書店の鍋を搬出した。

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Mさんより古本メール。

《今年最後になりそうな古書店巡り。……書店日本文学の棚の前、箱に無造作に紐で縛った雑誌3冊が放り込まれていました。見るとなんと「游牧記」1、3、4・5の三冊で所蔵者は佐藤正彰。3万6千円。暫く悩みましたが、あきらめました。大阪に戻って難波の天地書房で「雪櫚集」木下杢太郎昭和9年書物展望社函欠1200円。今日はこれだけで満足しておきます。ジュンク堂で「須賀敦子全集第2巻」河出文庫、表紙の写真が素敵なので。恵文社に行けるかどうか。》

来年もいろいろ教えて下さい。『游牧記』のある書店名は伏せておきましょう。状態にもよりますが、安いですよ、これ。

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さて、年末は帰郷しますので、今日が今年最後のブログになると思います。ご愛読ありがとうございました。来年は正月からのスタートを予定しています。今年はまだ年賀状を書いていません。正月に書くことになりそうです。良いお年をお迎えください。

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daikatoti さま
お互い美しい本と出会えますように!
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by sumus_co | 2006-12-24 21:37 | 渡邊一夫の本

新菜箸本撰第参号

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昨夜帰宅してみると『新菜箸本撰』(しんさいばしほんえらみ)第参号の校正刷が届いていた。といっても小生が執筆しているわけではない。『sumus』第三号関西モダニズム特集で橋爪節也さんにいろいろお話をうかがったなかに出て来た「オツサン堂」(ほんや・乙三洞)こと森田乙三洞の特集なので、当方にも多少の関わりがあったため一足早くご恵投いただいた。

乙三洞の写真や略歴も貴重だし、娘さんへのインタビューもあり、肥田晧三先生の「乙三洞のこと」もある。橋爪さんでなければできない驚きの一冊。週明けには完成の予定とか。連絡先は
中尾書店 
大阪市中央区心斎橋1-2-14 TEL.06-6271-0843(FAX.6271-3535)
東京方面は書肆アクセスに入荷するはずです。
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by sumus_co | 2006-12-24 10:00 | おすすめ本棚

鍋囲み鍋に囲まれ夜も更けし

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鍋トークの日だったので昼からずっと山崎書店に詰めていた。来場されたコトコさんより箱庭で開かれている書家・華雪さんの展示のチラシをいただく。

夕方より始まった鍋トーク。佳境はもちろんナベ・パーティだ。鍋(ダンスク)の中はラタトゥーユ、ドイツより輸入の生ハム、ノルマンディのカマンベール、ボージョレ・ヌーヴォ。これらを七人プラス2ほどでわいわいと囲んだ。飛び入り参加BOOKONNの中嶋氏が、今日買った古本の収穫を披露してくれたが、さすがいいモノを買っていた。
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by sumus_co | 2006-12-23 22:56 | もよおしいろいろ

棚さらへ書き込み多き寂しさよ

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矢崎源九郎訳『絵のない絵本』(新潮文庫、一九八四年五十八刷)。これはブログになる前のデイリースムースで紹介したことがある。棚を崩して古本市用の詰め込み作業中に発見。むろんこれはキープする。カバーは串田孫一。明記されている。デ・スティルに近い図案だが、ぬるさというか素朴さが見て取れる。串田孫一と言えば、こういうニュースが出ていた(N氏のご教示による)。

《串田孫一さん(昨年7月、89歳で死去)の書斎が、東京都小金井市の自宅から北海道斜里町の「北のアルプ美術館」に移築されることになった。2012年6月に公開される。妻・美枝子さん(84)から移築、保存の申し出を受けた山崎猛館長(68)は「足の踏み場もないほどに積み上げられた書物や、部屋を暖かに照らす白熱灯など、可能な限り雰囲気を再現したい」と話している。》(2006年12月4日付読売新聞)

これと関係あるのだろうか、古書窟揚羽堂〜古本屋残酷物語によれば、月の輪さんが五反田で串田孫一の蔵書の一部をまとめて売りに出したようだ。貴重書以外は処分したのかもしれない。

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それにしても雑本ばかりで、むろん小生の蔵書のこと、いやになる。しかも、線引きがあったり付箋をたくさん貼ってあったりと、状態が悪い。ということは、意外にも、かなり読んでいるということだ。我ながら驚いた。大方は『喫茶店の時代』のために読み散らした頃のものだろう。しかし、なにが寂しいって、読んだ内容はおろか、読んだという事実すら覚えてないのが、むしょうに寂しい。

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daikatoti さま
そうなんです、100円なんですよ!(消費税もなし)。京阪書房の表です。河原町通りと三条通りの交叉点北東(京都市)。小生も基本的には気に入った装幀の本しか買いません(資料として読むものは別ですが)。ヴィジュアル系です(意味が違う?)。
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by sumus_co | 2006-12-22 21:52 | 古書日録

冬耕の紙魚立ちかはる均一台

山崎書店の鍋展へ。ナベツマの友人T女史と東京から来られた女史のご友人、そして小生と山崎店主でナベトークを聞く。小生はお茶汲みも務める。そば茶と御倉屋の和菓子を供する。正午頃に終了。ご婦人お二人と近所の桝富という蕎麦屋で昼食。ナベツマは展示会場を離れられないので居残り(展示の様子は毎日アップされています。NabeQuest(鍋探求)ガテゴリ欄のナベ探求展をクリックしてご覧下さい)。

雑談中にT女史が山本六三氏の元夫人と近しい関係とうかがい驚く。先日ここでも紹介したように、湯川書房で山本六三遺作展が開かれたが、その出品作は元夫人の所蔵品であった。神戸は狭い(というか関西は狭い)。

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一足先に帰宅。途中、地下鉄の市役所前で下車し尚学堂書店をのぞく。何も買えない。ま、引っ越しがブレーキとなっているにしても、手ぶらは寂しい。キクオ書店の表と京阪書房の表を物欲しげに舐め回す。なんとかやっと百円で化学の教科書を買った(上図)。『AN ELEMENTARY MANUAL OF CHEMISTRY』(IVISON, BLAKEMAN &Co., 1880)。見返しの書店レッテルと挿絵が気に入った。久々の風格あるレッテルだ。

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そうそう、均一で買えないということで思い出したが、古本ソムリエこと山本善行氏の古本日記が mixi で始まっている。「古本泣き笑い日記」ほど推敲されていない、いわばナマの泣き笑いが毎日楽しめるのだから、これは必見である。登録されている方は「古本ソムリエ」で検索を。まだ登録されていない方は下記へ。
http://mixi.jp/home.pl

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ギャラリー・マロニエで「第7回京都写真展 風景にーI」を見る。出品者それぞれのレベルが高く、見応えのある写真展だった。マン・レイ・イストさんのマン・レイ展巡り記念写真というコンセプトは他の出品者とはかなり異質で目立っていた。個人的には奥野政司氏の砂浜のモノクロームが好きだ(額縁がいい、あ、いや、額縁もいい)。

高島屋美術画廊のグループ展へ。グループ展といっても日本画、洋画を問わない中堅以上の人たちばかり。柄澤齊氏の大作タブローは初めて見た。
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by sumus_co | 2006-12-21 21:17 | 古書日録

曲りなりにも字となつて冬ぬくし

文字を頼まれて朝からお習字。著書への署名はほとんど筆ペンだが、今日は硯を取り出して墨を摩る。といっても硯は道端で拾った古い鞄の中にたまたま入っていたもの。縁に欠けがあって墨を摩る面(丘という)が相当くぼんでいる。筆ももう何年も使っていて少々くたびれている。ま、道具に凝っていてはキリのない世界。墨はそこそこの品。和紙の用意がなかったのでストックのあった和紙風の上質紙を使う。

墨はやさしく摩らなければならないという。早く強く摩ると粒子が荒くなっていい色が出ないそうだが、そこまで分別できるレベルではないので、ここらも適当だ。むろん濃さは多少気にする。今日は案外調子良く書けた。

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串田孫一『表現の悦び』(ミリオン・ブックス、一九五六年)。恵文社の古本市用に書棚を整理していて見つけた一冊。内容はともかく、この装幀が問題。扉にペン画、その裏に「装幀 有井泰」と明記してある。サインは「ari」。ざっと検索してみると以下のような本の装幀または挿絵を担当しているようだ。

スタイル 1951/11 スタイル社[カット]
眉月温泉 田宮虎彦 山田書店 1954
ソ連と中國 南原繁 中央公論社 1955
悲壮美の世界 佐藤春夫 ミリオン・ブックス 1955 
『白樺』派の文学 本多秋五 ミリオン・ブックス 1955 
感情旅行 中村真一郎 ミリオン・ブックス 1955
中村光夫作家論集 中村光夫 [決定普及版] ミリオン・ブックス 1957 
潮軍記 尾崎士郎 小壺天書房 1957
海底旅行 佐々木忠義 牧書店 1958
血(上下) 宮野村子 小壺天書房 1958
男と女の子 吉行淳之介 大日本雄弁会講談社 1958
航海記 海上の友編集部編 海上労働協会 1958
日月の窓 阿部知二 講談社 1959
科学捜査ノート 山田誠編 ミリオン・ブックス 1959
若き心のさすらい 田宮虎彦 光文社 1959
昆虫の採集・標本と飼い方 矢島稔 牧書店 1961
脱線ドクトル―風俗のカルテ12カ月 押鐘篤 1962
蒼い黄土 楳本捨三 番町書房 1963
随筆 北方山脈 滑川道夫 牧書店 1963
貝の科学 : なぎさでの研究30年 阿部襄 牧書店 1965
わたしの野生動物記  阿部襄 牧書店 1966
少年少女歴史小説・北海の道 鈴木喜代春 牧書店 1966
みんなで書いた野口雨情伝 金の星社 1973

断言はできないが、ひょっとして、有井泰とは串田孫一その人なのではないか? ご教示を乞う。
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by sumus_co | 2006-12-20 22:20 | 著述関連

寄せ鍋やこれを左にいな右に

鍋の搬入・展示を無事に終了。ナベツマがいろいろ展示に工夫を凝らしているので、時間に余裕のある方はぜひご来場いただきたい。日本初(?)のヴィンテージ鍋展覧会です。詳しくはNabeQuest(鍋探求)をご覧下さい。

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古野喜政・隅井孝雄・川瀬俊治編著『ジャーナリズムのいま—新聞・放送・デジタルメディア、そして民衆運動の現場から』(みずのわ出版、二〇〇六年)。拙作装幀本の最新刊。パラパラ拾い読みすると、時局問題もなかなか面白い。NHKの歴代会長のリストが出ているが、初期(1950-73)は朝日新聞から来た人間が三人もいる。毎日新聞から一人(阿部真之助)。六代目小野吉郎(1973-76)は田中角栄の肝いりで郵政省から天下りした人物。ロッキード事件によって辞任。それ以後、池田芳蔵(1988-89、三井物産出身)の外は、NHK内部の人間がずっと会長に就いている。

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『夏野の露』とともに100円で求めた『将棋養真図』(弘化四丁未九月吉日、芳賀利家写之)という詰め将棋の写し。弘化四年は一八四七年。天保〜弘化〜嘉永〜安政である。ネットで検索すると元本は大橋宗与『将棋養真図式』(西宮弥兵衛他、天保四=一八三三年)のようだ。原本掲載の詰将棋百番のうちから二十番ほどを転写した写本。右頁(写真では上になっている)は前頁の問題の回答である。これらの詰将棋を解けるなら相当の腕前に違いないとも思えるが、現代でもそうであるように、詰将棋の解答力と指し将棋の実力はイコールではない。芳賀利家ってカッコイイ名前は武士だろうね。

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黒岩さま
道楽シリーズ、どんどん行きましょう。めざせ、村井弦斎全集!
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by sumus_co | 2006-12-19 20:58 | 装幀=林哲夫

初雪の積む匣三十幾つなり

鍋探求展の搬入が明日に迫った。パネルなどの準備もさることながら、何はともあれ、鍋を梱包して玄関の間に積み上げた。けっこうな数である。20日水曜日から24日日曜日まで。12時〜17時(最終日16時まで)。山崎書店二階にて。ナベツマは毎日出勤の予定。小生も21日は2時頃まで、23日は昼過ぎから終日会場にいる。詳しくはNabeQuest(鍋探求)をご覧いただきたい。

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尾仲浩二さんの「GLASSHOPPY matatabi 写真文庫別冊 2007年カレンダー」(限定200部、定価1000円、http://onaka.mods.jp/)届く。青梅、角館、小倉、芦別、ホーチミン、上海、新宿、博多、清水、リーガ、セビーリャ、夕張、酒田、宮田、船橋。旅情というか旅愁というか、股旅にぴったりのうらぶれ写真がすばらしい。

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村井弦斎『酒道楽』(岩波文庫、二〇〇六年)届く。『食道楽』に続く復刻もの。飲酒運転ブーム(?)だからというわけでもなかろうが、よくぞ刊行した、快挙としか言いようがない。黒岩比佐子女史の解説によれば『酒道楽』は明治三十五年に『報知新聞』に連載された。弦斎が企てた百道楽シリーズのうちの一篇(ノートには二十九の道楽がメモされており、実際に執筆したのは五篇)。酒の害を啓蒙しようという禁酒小説である。イラストは「年方」の落款があるので水野年方か。

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中尾務さんより『樹林』十一月号掲載の書評「川崎彰彦『ぼくの早稲田時代』」のコピー、および『大和通信』74号が送られて来る。後者には「加能作次郎づいた日々」というエッセイを寄稿しておられる。それによれば、中尾さんがデイリースムースでも触れた『海鳴り』18号掲載の山田稔「富来」を読んだ五日後、七月二十五日に講談社文芸文庫編集部から電話があり、来年二月刊行予定の加能作次郎『世の中へ・乳の匂い』(荒川洋治解説)の年譜を作るように求められ快諾した。

おもしろいのは次のくだり。翌日、加能資料をチェックして富来町立図書館から刊行されている『加能作次郎集』を注文しようと電話をした。ところが、「昨日、残部がぜんぶ売り切れたんですよ」と言われて驚く。その理由は荒川さんが二十四日のラジオ深夜便で取り上げたからだった。残部は六十五あったそうだが、それが二十六日の開館(二十五日は休館日)早々に注文殺到、即刻完売だったとか(!)。荒川さん、うまいからなあ。

加能作次郎は今まで文芸文庫に入っていなかったのが不思議なくらいだ。大正から昭和の初め頃にかけて活躍したにもかかわらず戦後忘れられてしまった作家の中ではとびぬけて完成度が高い。最後の大物という感じがする。

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佐野繁次郎資料に『新劇の足音』異装函の写真をアップした。
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by sumus_co | 2006-12-18 22:07 | おすすめ本棚

影ひとつ刈田に認む友のなき

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上田秋成室遺草『夏野の露』(富岡謙三、一八九三年)。昨日の夕、ある忘年会に誘われて四条大橋東詰めのレストラン「菊水」へ行った。途中でちょっと寄り道して買ったのがこの本文十頁ほどの小冊子である。序文が洛南老樵閑田廬蒿蹊(伴蒿蹊)、跋が余斎こと上田秋成。校訂兼発行者の富岡謙三(1873~1918)は画家として知られる富岡鉄斎の子。明治三十三年に創立された関西文庫協会の会員であった。明治三十四年の第九回例会で講演を行っている。

《会員富岡謙三氏は「図書館に対する希望」てふ演題にて古文書の蒐集は素より結構の事なるも先づ夫れより急務なるは現今京阪地方にある古寺院に散在せる古版本古鈔本又は絵巻物中古来の風俗調査に必要なるもの等の模写若しくは収拾を京都大学図書館に望み字書索引年表地図等の整備を各図書館に望み其例証として古書に関する豊富なる智識を傾瀉して大に人聴を聳かしたり》(http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/60his/6-1_HONBUN.html

『夏野の露』本文は上田秋成の妻女の遺稿である。おそらく原本は富岡が発見した稀覯書なのであろうが、その復刻ということになる。内容はともかく、この仮名の活字に惹かれて買った(百円)。印刷者は大津の原田熊平(大津桝屋町活版印刷)である。

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登尾明彦『パンの木』(みずのわ出版、二〇〇六年)。拙作装幀本の最新刊。兵庫県立湊川高校で長らく教鞭を執られて、現在は引退されて執筆に勤しんでおられる。平明だが含蓄に富んだ詩である。「稼ぎ」全文。

 パンは誰でも焼けるが
 よい味は
 誰でも出せない
 焼けない日もある
 売れない日もある
 だが
 それでよい
 強がることもない
 焦ることもない
 一日分の稼ぎがあれば
 それでよい
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by sumus_co | 2006-12-17 18:34 | 装幀=林哲夫

定型が賀状となりたるところ狭く

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伊藤整『感傷夫人』(中央公論社、一九五六年)、装幀=岡本芳雄。岡本は細川書店の責任者(細川書店については『文字力100』01、02、03 参照のこと)。背の部分にコーデュロイ(?)を貼ってある。背文字は箔押しではなくエンボスに白い顔料を印刷したような感じ。だからかなり剥落している。見返し紙も凝っており、特殊な押し模様が入っている。細川書店時代に標榜した「純粋造本」とは方向性が異なるが、『日本文壇史』(講談社)もそうであるように、元来の岡本好みはこういうものなのだろう。

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「[本]のメルマガ」 vol.270。柳瀬徹氏の「父の乳(前篇)」を面白く読む。伊豆大島出身だったんだ。(柳瀬さま、そろそろ次の一手よろしく)

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かもねぎショット公演「子供と会議」の案内をいただいていた。下北沢ザ・スズナリにて来年の1月24日〜31日、詳しくは下記にて。
http://www.jah.ne.jp/~kamonegi/

もうひとつ、京都で頑張っていたヨシミズコウイチ氏が東上して(東下りて)個展を開くとのこと。OギャラリーUP・Sにて18日〜24日。

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「ところ狭(せ)し」は「場所が狭い」という意味だが、「狭く」は「せく(急く)」ということにもなる。
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by sumus_co | 2006-12-16 16:15 | 古書日録