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カテゴリ:東京アレコレ日記( 45 )

2012年10月6日 白いやきものと3D

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東京ミッドタウンのデザインハブへ。「ムサビのデザイン 武蔵野美術大学のデザインコレクションと教育」展および「ダイアグラム教育展 太田徹也の教育の軌跡」を見る。1950年代から70年代までのポスター、椅子、雑誌、工業製品、玩具等約200点が展示されていたが、まあ二百点でどうこうは言えないにしても、デザイナーものの椅子がズラリと並んでいるだけでもちょっとした見物ではあった。

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ミッドタウンへ行く前にまず出光美術館へかなり久し振りで出掛けた。「東洋の白いやきもの」展。

《白磁は、6世紀の中葉に、中国陶磁のニューウェーブとして誕生しました。中国陶磁は、青磁を主流として発展してきましたが、初期の白磁は、北中国において、その青磁釉の鉄分を去ることによって生まれました。白い素地に透明になる釉薬をかけて高火度で焼く白磁の出現には、当時すでに盛んであった東西交流の刺激、とくに西方のガラス器あるいは銀器への憧れが動機となったとも考えられます。》

朝一番だったので観客は二十人程度だった。ゆったりと白い器の数々を眺めてからセルフサービスの給湯コーナーでお茶を飲んだ。ずらりと並んで椅子に腰を据えて茶をすすりながら広々とした宮城を見下ろす。

ところがこの日は展望スペースの端の座敷(茶室朝夕菴)の前で外国人が六七人集まっており、通訳を介して学芸員氏の説明を受けていた。出光美術館とはいかなる美術館かうんぬん。中年女性の通訳はじつに流暢な英語を喋っていた。むろん美術や歴史用語にも通じている。聞くともなしに聞いていると、クリスティーズだかサザビーズだかでジョークとしてささやれる略語についての話が出た。重要な売立てがあったときにコレクターたちが悩まされる三つのD(3D)とはなんでしょう? というクイズだ。どうしても欲しい二度と市場に出そうもない品が現われるとコレクターたちが直面する3Dだそうだ。さてなんでしょう?

やや遠かったので聞き間違っていたらごめんなさいだが、debt(借金)、deficit(赤字)、divorce(離婚)だそうである。さもありなん。

出光佐三のコレクションは仙厓の『指月布袋画賛』にはじまり同じく仙厓の『双鶴画賛』に終わったという。田能村竹田のコレクションも素晴らしい。
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by sumus_co | 2012-10-16 21:43 | 東京アレコレ日記

2012年10月5日 溜池山王官邸南

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この日から溜池山王官邸南にあるホテルへ宿泊。部屋から首相官邸の一部が見下ろせる。ホテルへの出入りには、これこの通り、おまわりさんの警戒線を突破しなければならない。むろん怪しい者ではないのでフリーパスではあるが、現在このホテルは日本一安全だという噂があるとかないとか。

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午前中「浜口陽三の世界 ~フランス文学者柏倉康夫氏と浜口陽三の対談より~」を見る。珍しい油彩画などある。版画の道具やプレス機、銅板の原版なども展示されていて参考になった。その後、三越本館六階美術画廊で知人の個展を。ガンバッてるなあと思うが、まねはできない。

夕方、ウィリアムモリスにN書店のN君来てくれる。これから首相官邸へデモに出掛けるのだと言う。毎週金曜日の夕方六時から八時の間にきっちりと収まるように行われるそうだ。原発反対のいろいろな方法論について教示を得る。N君がそんな活動をしているとは意外だったが、最近はそういうもののようだ。自然な行動だと見えた。それが大切なのかもしれない。

首相官邸前デモ呼び掛け人・平野太一「デモだけでは変わらないという批判があることは知っています」

デモに行くN君と永田町の駅で別れて飯田橋へ。もー吉で間村さんと飲む。間村さんパリ旅行のため前倒しの仕事がモーレツに押し寄せているらしい。でも、飲むのは別だとか。A社の若い人たちと約束していたそうだ。そこへ飛び入りで混ぜてもらう。話題はついに間村さん専属だった写植屋さんが廃業と決まったことに終始。これまでずっとやってきた写植・版下という装幀作法に近々終止符が打たれるもよう。

もう一団の編集者グループが来店。旧知のSさんもいた。続いて間村さんと高校時代以来の付き合いだという推理作家の竹本健治さんご夫妻も来店。彼らが若き日に出した一号同人雑誌の話題などで盛り上がる。もー吉は間村工房の応接間の様相を呈する。

飯田橋よりタクシーにて首相官邸へ帰宅。間村さんと飲むと遅くなることがときどきあるが、深夜の都内を突っ走るのは楽しいゾ。官邸前には夜中でもおまわりさんが張り付いている。ありがとう、小生のために、ではないけれど。
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by sumus_co | 2012-10-15 20:41 | 東京アレコレ日記

2012年10月4日 シャルダン展

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知人に誘われて東京駅丸の内からすぐの三菱一号館美術館へ。煉瓦建築をそのまま美術館として転用している。「シャルダン展 静寂の巨匠」。シャルダンは美術の教科書にも載っていたし、よく知られている画家だと思ったのだが、美術好きという人でも案外と知らないので驚いた。観覧者もそう多くはなかったのでゆっくり見られた。

ただし、全体に小振りな作柄だったのが予想外だった。もっと深々としたものを期待していたのに反して案外と軽い作風である。有名な「食前の祈り」(一七四〇年頃、最初の図)だとか「羽根を持つ少女」「買い物帰りの女中」など代表作はだいたい集められていたようだが、作品が小さいというばかりでなく、もうひとつスケール感のない作家だと思った。しかしそれはそれなりに柔らかい光の描写や的確な形の把握と筆の省略などは印象に残る。「木いちごの籠」(二番目の図)のガラスコップなど、近くで見るとほとんど一筆で決めている。通俗に堕す、その一歩手前で踏み止まったかのようだ。

「食前の祈り」は明らかにオランダ画派の室内画を意識した作品と思う。フェルメールを知っていたのかどうか、分らないけれども、多分知らなかったろうが、シャルダンはフェルメール(オランダ画派としてはやや異質な)に近い雰囲気をかもしだしている。

学生時代にファブリの大判で薄い画集(作家ごとに一冊になっている)を集めていた。そのなかにシャルダンの巻もあった。表紙は染付けの長頸壷に生けられた白い花の絵(この画集も展覧会場に並べられていた)。その実物の花の絵の前で、四十年近く前に同じ絵をその画集から模写したことを思い出した。

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by sumus_co | 2012-10-14 22:07 | 東京アレコレ日記

2012年10月3日 坂田和實の40年

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渋谷区立松濤美術館で11月25日まで開催されている「古道具、その行き先 坂田和實の40年」という展覧会を楽しみにしていた。上京二日目、十月三日の午前中に何はともあれ出掛けたのである。午後はウィリムモリスに詰めるため動けるのは午前中だけ。予想通り(予想以上ではなかったが)すばらしいオブジェだった。この美術館は展示のしづらい、ある意味見づらい空間・壁面なのだが、かなり工夫して飾り付けてあったように思う。二階展示壁のグレーの張り布があまりにオブジェとぴったりだったので、思わず衛士のおばさんに「これは坂田さんが張ったんですか?」と問いかけてしまった。「開館当初からこの布でございます。何にでもよく合いますのよ、ほほほほ」とのお答え、知らなかった。

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渋谷はこれから大きく変貌するようだ。あの有名なスクランブル交差点が地下(?)になってしまう(というか道玄坂と宮益坂の間に蓋をする)らしい(人づてに聞いただけですので、間違ってたらごめんなさい)。ハチ、何思う。

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高級住宅地にある松濤美術館の外観。どれくらい高級かというと、大型の黒いベンツがガーッと曲がってきて停まり、降りてきた若い女性が反対側に停まっていた真白のアウディに乗り換えてサーッと走り去る光景がさまになるくらい。ベンツは乗り捨てられた……、わけではなくアウディに乗っていた男性が乗り込んでました。

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坂田和實を見た後だと、何でも古美術ふうなオブジェに見えてしまう。
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by sumus_co | 2012-10-09 21:12 | 東京アレコレ日記

日本近代文学館〜ロトチェンコ〜岡崎武志

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久しぶりに駒場の日本近代文学館へ。閲覧室に入るために二〇〇二年に作った入館証を出す。使用期限はないそうだ。ここだけにしか所蔵されていない(と思ったのだが国会図書館にもあった)ある資料を閲覧する。館内のパソコンで検索すると二冊あった(登録名が少し違っていたが、現物を見ると同じものだった)。表紙と奥付だけコピーしてもらい、目次などはメモする。

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当たり前だが昔ながらのカード検索もできるようになっている。

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喫茶室は開いていなかった。以前来たときにはここでたしかカレーライスを食べた。ちょっと忘れられない味だった。

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資料閲覧を終えて、昨日の疲れがドッと出るのが感じられたため文学館のすぐとなりの旧前田侯爵邸へ入って一休みする。入場無料。手入れが行き届いている。

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縁側に寝転んで(「人の前で寝転ばないこと」という注意書きありしも、他に誰もいなかったので)一息入れる。縁側の日差しが暖かでとても気持ちいい。

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渋谷から銀座線で銀座へ。

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ギンザ・グラフィック・ギャラリーのロトチェンコ展を見る。こちらも入場無料。図録で見た通りの充実ぶり。世田谷文学館のチケットをもらっていたのだが、電池切れの感じで、申し訳ないが、諦める。

某氏と夕食を摂る。少しエネルギー回復。そこを少し早めに切り上げさせてもらって高円寺の古本酒場コクテイルへ。高円寺駅から中通商店街を西方向へしばらく歩くと、一目で分かる店構え。ここに移ってからは初めて入る。岡崎武志さんの誕生日と出版記念を兼ねたパーティで、さすが岡崎人脈というか人望というか、老若男女が詰めかけて、かなりもう賑やかに盛り上がっていた。おにきち(荻窪西荻吉祥寺)の若手古本屋さんたちも揃っている。ピッポさんの室生犀星朗読がはじまったり、小生も竹尾賞の報告をさせてもらったり、夜更けとともに盛り上がる感じ。いろいろな方とお話できた。中国隠居翁の陶片密輸話が興味津々。そして何と言っても古ツアさんにお目にかかれたというか、実物を拝見できたのが収穫だった(!)。想像通りのようでもあり、意外性もあった(と前にも書いたような感想)。

なかに実相寺監督と仕事をしたこともあるという某氏が小生の著書を愛読してくださっていると、少々(かなり?)の酔眼で話しかけてきてくださった。
「いや〜、あの本よかったよ、何度も読み返してますよ、ボン書店」
あいたた。それ、わたしの本じゃないんですけど。
「ほんと、いい本だ。ボン書店ね」
だから、内堀さんの本ですって。
「林さん、ボン書店いいよ」
もう仕方ない。「有り難うございます。うれしいです」
「ボン書店、いいねえ、じゃ、帰るわ」
またどこかで。じゃ、そろそろ贋内堀も失礼します。たけなわの宴を後にして宿に戻る。

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内堀さんと言えば、昨日のパーティのときに高橋輝次さんが見せてくれた『近代文学古書目録/石神井書林・在庫書目第肆号/昭和伍拾捌年師走』。文庫サイズだったということは聞いていたけれど、現物は初めて目にした。高橋さんによれば、どこかの古書目録に出ており、それなりの値段が付いていたが思い切って注文したとのこと。
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by sumus_co | 2012-03-29 21:03 | 東京アレコレ日記

2010年6月11日 麹町

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雑司ヶ谷から都電で東池袋まで、そこから有楽町線で麹町へ移動。装幀家の多田進さんの仕事場を訪問する。ブログ「白の余白」を通じてお近づきをいただいている。今年、坪内祐三『酒中日記』(講談社、二〇一〇年)により講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞された。コンピュータを使わず、昔ながらの切り貼り版下を通す、いわゆる「版下バカ」四人衆(工藤強勝/間村俊一/多田進/和田誠)のお一人。

日本テレビの旧社屋のすぐそば、ビルの九階に三十年来使っておられるというワンルームの仕事場がある。部屋としてはそう広くはないものの、とても使いやすそうにアレンジされていた。入って左手壁沿いに仕事机および紙の見本帳など、奥正面にデーンと大型のコピー機、入口近くにファックス。書架には多田さんご自身の装幀本、パターンなどの資料類、ブックデザインに関わる書籍、雑誌類や紙類などがきちんと整頓されて、取り出しやすいように配置されている。このあたりにも、その装幀に共通したシンプル・マインドを感じる。

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これは『酒中日記』とは姉妹表紙とも言える坪内祐三『三茶日記』(本の雑誌社、二〇〇一年)。表紙のパターンがたったひとつの消しゴム判子から作られたことがよく分かる。二時間近くあれこれお話をうかがった。次号『spin』に掲載予定。お楽しみに。

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本の雑誌社ときたので、こちらを紹介しておく。多田さんではなく某氏宅で拝見した『本の雑誌』の創刊号から十四冊(全部揃っていたが、他は処分したという)。某氏は第二号を書店で求め、創刊号が欲しくなって版元に電話したのだそうだ。すると「目黒印刷です、ああ、ちょっとまってください。孝二、お前にだよ」というようなやり取りがあって無事入手できたという。保存状態もいい。これは値打ちものだ。

創刊号の奥付頁には「めぐろ」による社説(?)のような文章が載っており、家の近所にあった「ふたば文庫」という貸本屋がなくなった理由について考察されている。

《貸本屋の衰退はいろんな要因があったろうけど。"読書する"ことに意味を求める人間が多くなりすぎた、という要因もありはしないだろうか。城山三郎や司馬遼太郎をビジネスマンが"役に立つ"小説として読む、という寒々とした現象が象徴的に語るように、みんなが本に教養とか知恵とか勇気などを求めすぎているような気がしてならない。"読書する"ことの原初的な感動を忘れてしまって、血走った眼でページをめくっている寒々とした光景が浮かんでくる。》

それは感動というより中毒でしょうね。
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by sumus_co | 2010-06-20 15:01 | 東京アレコレ日記

2010年6月11日 雑司ヶ谷霊園

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上は北西の入口にある標識。下は永井荷風の墓。

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夏目漱石の椅子のように見える墓石。かなり大きめ。猫がよくこの周辺でうずくまっていたり、石灯籠の龕のなかに入り込んでいたりするという。
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竹久夢二。やや夢二らしくないかな、という気もするが。
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右手前が「まこちゃん」の墓。菅原克己が「雑司ガ谷墓地の小さい墓」という詩をつくっているとオーライ氏が説明してくれる。ただし「まこちゃん」が誰なのかは諸説あるとか。直ぐ横に並ぶのが島村抱月の墓。
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川口一族。川口松太郎、川口浩、三益愛子、野添ひとみ……。これほどの花が供えられていたのはここだけのような気がした。「川口って誰?」といっていたムトーさんが川口浩だと聞いて探検番組が好きだったと俄然興味を示した。ここを過ぎてふと右手を見ると、全裸の男性が、いや上半身裸の老人が墓の間の仕切りに腰掛けてひなたぼっこをしていた。緑に囲まれた裸体というのは目を射る。一同、無言で通り過ぎる。
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村山槐多の墓。自然石か。この右手に村山家の墓石も建っている。
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東郷青児。
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そしてジョン万次郎。
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今、あらためて地図をチェックしていると、他にも、水野仙子、小泉八雲、古川ロッパ、尾形月耕、泉鏡花、大下藤次郎、金田一京助、尾上菊五郎はじめ歌舞伎役者(トウジュウロウは見えない)らが眠っていることが分かった。もういちどゆっくり訪ねてみたい。
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by sumus_co | 2010-06-18 11:35 | 東京アレコレ日記

2010年6月11日 雑司が谷4

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豊島区立雑司が谷旧宣教師館こと「旧マッケーレブ邸」で噂の古本王子くんも合流、その名のとおりブックオフでの収穫をひっさげていた。皆で雑司ヶ谷霊園を巡って(後述)足が疲れたのでキアズマ珈琲店へしけこんでひとしきり雑談。暑い日だった。アイスクリームをぺろりとたいらげる。
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by sumus_co | 2010-06-17 15:07 | 東京アレコレ日記

2010年6月11日 雑司が谷3

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旅猫雑貨店さんへ。まだ開店していない。飾窓から中をのぞくと楽しそうな「雑貨」がいっぱい見える。「目白雑録」の金井美恵子もしばしば(?)来店すると聞いた。

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細い道を武藤曇天女史を先達としてくねくねと歩く。「ラスクくいてえー」という一言でこの見事にレトロな交差点にあるパン屋さん(写真を撮っている側)に入り、赤丸ラスクをゲット。その少し先の小倉屋さんで製造直売のおせんべい。どちらも素朴に美味だった。

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「フォークシンガーの家があるよ」と連れて行かれたのが三上寛ならぬ三角寛旧邸。現在は「寛」という料理屋になっている。お昼の弁当3,500円。文藝春秋社が震災後にこのあたりに事務所を構えていたとオーライ瀬戸氏が解説してくれる。雑司が谷には左寄りの渋い著述家や思想家が数多く住んでいたらしい。
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by sumus_co | 2010-06-16 20:10 | 東京アレコレ日記

2010年6月11日 雑司が谷2

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トケイソウ

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昭和二十九年から三十二年まで手塚治虫が住んでいたという並木ハウス。鬼子母神の参道脇にある。

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鬼子母神堂と本殿前の狛犬の台座。わめぞ連とこの前を通ったとき、彼らと会う前に最近この近所に引越した知人から聞いたことをたしかめてみた。

「ここでトウジュウロウが芝居をやったんだって?」
一同けげんな顔。
「?」
「テントを立てて……」
若頭がひらめいたように
「唐十郎でしょ!」
「カラジュウロウ! てっきり藤十郎かと思ったよ、なるほどトウジュウロウだ(爆)」
小生も唐十郎の芝居については無知なので弥次喜多な会話が交わされたわけだが、いくら歌舞伎座を建て替えるからって藤十郎のテント講演はないか。唐は鬼子母神に寄進もし、紅テントは定期的に公演を行っているとのこと。

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今年の一月にオープンしたばかりだという「ひぐらし文庫」さんへ。新刊と古本(きわめて新刊に近い清潔な)そしておしゃれなグッズ(ひとひねりあるものばかり)が販売されている。
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by sumus_co | 2010-06-16 15:15 | 東京アレコレ日記