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カテゴリ:著述関連( 88 )

海文堂書店の閉店に思う

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ギャラリー島田より毎月送られてくる『Gallery SHIMADA & Art Support Center Kobe INFORMATION』十月号に島田誠さんが「海文堂書店の閉店に思う」という文章を書いておられる。これは神戸新聞が九月に三回にわたって掲載した「【海よ、さらば 元町・海文堂書店の99年】愛情と敬意」という記事が、いたって不満足な内容であったため、それを補うという趣旨だそうだ。海文堂書店の歴史についてはいずれ詳しい記録が刊行されるとも書かれているが、ここでは島田さんの記述から主な事柄を抜き出しておくことにする。

 *

海文堂創業者・岡田一雄は島田氏の妻・悦子さんの父親。島田さんが三菱重工に勤めていた時、岡田氏が重篤な病で亡くなる直前、書店を継ぐように頼まれ、サラリーマンを捨てて書店の世界に足を踏み入れた。一九七三年のことである。

当時は現在の店の西半分が二階建ての木造店舗、東半分が空き店舗(以前は三好野という海文堂が経営する食堂)だった。一九七六年、空き店舗を書店として改造。一〇〇坪となる。児童書、雑誌、学習参考書を充実させた。島田氏が児童書を担当。宮崎豊子(児童文学研究家)さんが選書し、読書相談、こどもの育児教育相談コーナーなどを作った。これが現在の田中智美さんが率いる児童書コーナーへとつながった。

一九八〇〜八一年、西側の店舗の老朽化のため全面改築。仮店舗営業ながらポートピア博覧会のガイドブック販売でしのぐ。二五〇坪を九ゾーンに分けてそれぞれを専門店の集合とし、ゾーンごとにデスクと人を置き棚作りを任せた。

元町三丁目まで集客するためギャラリーを開設、マリーングッズ、子供の教育玩具(スウェーデン製)を販売。文化発信拠点を目指した。書店はグループの一員ながら独立経営だったため家賃を支払っていた。

創世記の大番頭・清水晏禎(よしやす)、前店長・小林良宣(よしのぶ)

『海会』に先だって小林店長時代の通信に『読書アラカルテ』、他に『読書手帖』『神戸ブックマップ』『ヴァイキングの乗船者たち』『神戸古書店地図』『郷土史一覧』などを刊行してきた。

 *

以上のようなことが神戸新聞の記事に欠落しているというのが島田さんの言い分である。島田さんに取材がなかったのだから仕方がない。なぜ取材がなかったのか、これはここで簡単に論評できないけれども、なかったのだから推して知るべしであろう。【同紙10月1日付でほぼ上記の内容の記事が掲載されました】

上の写真は店舗東側の壁を元町通から撮影したもの。右手奥に通用口がある。

なお、この通信には拙作個展の案内も掲載されている。そこに三百文字ほどの紹介文を書いたが、《1973年、上京して武蔵美に入学した》とあるのはうっかりミス。一九七四年の間違い。ちょうど四十年と思いこんでいた。ここで訂正しておきます。
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by sumus_co | 2013-09-25 20:03 | 著述関連

BOOK5 古書目録探求

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『BOOK5』第九号(トマソン社、二〇一三年九月一五日)特集・古書目録探求に「たのしい、たのしい古書目録」というエッセイを書かせてもらった。

トマソン社
http://tomasonsha.com

特集は他に「古書目録と印刷屋 上毛印刷・大澤社長インタビュー」「古本目録 AtoZ」「即売展と古書目録 紙上"カレーライス展" 古書赤いドリル×黒沢書店×シルバーゼラチン」、久保田順哉「空っぽの財布と始発列車」。

なかではやはり古書赤いドリル×黒沢書店×シルバーゼラチンという若手古書店主たちの鼎談がきわめて面白い。月の輪書林の目録が凄いか自己満足かという激論はなかなかの読みものであろう。以下に一部抜粋で紹介する。詳しくは全部読んでいただくにしくはない(京都ではガケ、善行堂、レテシィア、大阪は長谷川書店水無瀬駅前店とmoderna に常備)。

ド 月の輪さんがひとつのカテゴリーで、セ・リーグとパ・リーグというふうにいえば、東京古書組合、月の輪さん……それくらいすごいですよ。
シ 僕的にはイメージだと、古本屋ですごいのは[略]何百万の本を扱うところなんです。
黒 ドリルさんのなかでは、月の輪さんが日本の古本シーンを牽引していて、商売的にも頂点にいるんだ。
シ でも戦後、一番高い本を売ったのは玉英堂らしいですよ。土佐本。
黒 ドリルさんは月の輪さんにパンクなものを感じてるんじゃないですか?
シ それは人それぞれで、俺にとっては大田さん(蒼穹舎)の伝説の一号しか出さなかった写真の目録がそうなんですが、でも、それを言い出すとキリがないじゃないですか。
ド それぞれでいいと思いますよ。
シ この間の月の輪書林さんの目録でも、太宰治以外でも取り上げる作家はもっとあるんじゃないかと思うわけです。
ド あの目録はそういう位置づけじゃなくて、太宰と謳いながらも、写真帳以外は太宰の本をあえてやらない(載せない)というところが面白いんですよ。
シ それは「編集」という視点じゃないですか。
黒 ドリルさんはそこに反応してるんじゃないですか。
ド 目録の定義だと思うんですよ。[略]目録私小説みたいに。僕はそれをやりたいんです。たった3ページか4ページのなかで、いかに「古書赤いドリル」という自分のお店の特徴を出すかということだけを考えてる。
シ しかし、目録は小説でもないし雑誌でもなくて、基本的には買ったものを放出するものですから、手に入れた苦労を見せる必要はないんですよ。
ド そんなことはないな。[略]どうしても書きたい一文があるんです。
シ 判ります。非常に判ります。
ド だからそれは自己満足なんですよね。
シ 自己満足ではないと思いますよ。
ド 僕は自分の世界観を作るというところに活路を見出してるので、人それぞれのやり方があるのが目録だと思いますよ。[略]
黒 僕らは、市場に出るものでは「なんじゃこりゃ?」って山が好きなわけじゃないですか。編集して出品されたらつまんないですよね。お客さんもその視点を持ってると思うんですよ。

……というようなことで、三人の十年後が楽しみだ。

また、もうひとつ特別収録「薔薇十字社外伝」も読み甲斐がある。古書りぶる・りべろ店主川口秀彦氏(元・薔薇十字社社員)に内堀弘氏(石神井書林)が薔薇十字社時代の話を聞く。途中で扶桑書房・東原武文氏がからんで『定本三島由紀夫書誌』に関する話を披露する。「地下の古書市」トークイベントとして五月に行われたもの。先日紹介した内藤三津子『薔薇十字社とその軌跡 出版人に聞く10』(インタビュー・構成=小田光雄、論創社、二〇一三年)を補う意味でも興味深い内容になっている。

薔薇十字社とその軌跡
http://sumus.exblog.jp/20516360/

そうそう、こういうサイトがあるのをこの雑誌の広告で知った。

古書店さんの目録ナビ【モクナビ】
http://www.moku-navi.com
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by sumus_co | 2013-09-19 21:00 | 著述関連

増補版 誤植読本 ちくま文庫 増刷!

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高橋輝次編『増補版 誤植読本』(ちくま文庫、二〇一三年六月一〇日、カバーデザイン=間村俊一、カバー絵=林哲夫)。増刷決定! 記念に(?)表紙に使われた絵の全体図をかかげておく。

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誤植読本、ちくま文庫へ
http://sumus.exblog.jp/19859061/

増補版 誤植読本 この本の内容(ちくま文庫HPより)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480430670/

以下に目次の全部を列挙しておく(エッセイのタイトルは省略)。

I 誤植打ち明け話

外山滋比古
中村真一郎
藤沢桓夫
稲垣達郎
河野多恵子
竹西寛子
森まゆみ
林真理子
黒川博行
泉 麻人
中山信如(書き下ろし)

II 著者の眼・編集者の眼

生方敏郎
小林 勇
杉森久英
埴谷雄高
澁澤龍彦
宮尾登美子
藤田宣永
山田宗睦
高橋輝次(書き下ろし)
鶴ヶ谷真一(書き下ろし)

III 誤植・校正をめぐる思索

大岡 信
長田 弘
花田清輝
山口誓子
富安風生
土岐善麿
坪内稔典
森 銑三
佐多稲子
多田道太郎
中井久夫(書き下ろし)
林 哲夫(書き下ろし)

IV 近代作家の誤植・校正

尾崎紅葉
森 鴎外
斎藤茂吉
内田百閒
小宮豊隆
西島九州男
十川信介
佐藤春夫
井伏鱒二

V 校正の風景

石川欣一
相澤 正
吉村 昭
串田孫一
永井龍男
市島春城
天沼俊一
紀田順一郎
野々村一雄
森 洋子
高橋英夫(書き下ろし)

あとがきに代えて(高橋輝次)
文庫版あとがき(高橋輝次)

解説 誤って植えられた種(堀江敏幸)

本書のもとになったテキスト一覧
執筆者紹介
用語の簡単な説明(ちくま文庫編集部)


堀江さんの解説は解説というよりも、堀江さん自身の誤植体験を語って楽しい読物。誤植でつづる著者紹介は傑作。小説のタイトルを必ずと言っていいほど間違われるという。ワーストは『熊の敷物』(正しくは『熊の敷石』)だそうだ。

《誤植はときに詩的発想を飛躍させ、思索を深化させる。消しても消しても現われる誤植ウイルスは、そんなふうに肯定的に捉えておいたほうが得策だろう。言葉の奥深さ、不可解さは、誤って植えられた種から生え出てくるものかもしれないのだから。》
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by sumus_co | 2013-08-07 19:37 | 著述関連

京都近代文学事典

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『京都近代文学事典』(和泉書院、二〇一三年五月一五日)がようやくに完成した。小生も「京都の文芸出版」というコラムを寄稿させてもらっている。今後いろいろな状況で活用できる事典になりそうな予感あり。みなさまも、ぜひ座右に一冊。

図書出版和泉書院
http://www.izumipb.co.jp/izumi/modules/bmc/detail.php?book_id=57359&prev=released
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by sumus_co | 2013-05-19 20:28 | 著述関連

生活考察 vol.04

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『生活考察』(辻本力、二〇一三年四月四日)第四号が出来た。第三号から一年ぶり。ご覧の通りのゴーカ執筆陣。編集発行人・辻本氏の人脈の広さを感じさせる。活きのいい、かつ上手い書き手ばかりで、タジタジとなる。小生は連載「好きなことだけして暮らしたい」第四回「メイファーズに生きる」を書かせてもらった。まさにメイファーズ(没法子、しかたない)をモットーとして生きた舅のことを書いた。舅は将棋の師匠でもあった。

将棋といえば、ブロ棋士がコンピュータに負けたと騒いでいるが、本当にコンピュータに負けたのだろうか? 自動車より走るのが遅いとしても人間が車に負けたとか、暗算が電卓より遅いからと言って計算に負けたなどとは現在では誰も思わない。だいたいが、過去のプロ棋士の将棋をインプットして模倣しているのだからコンピュータが勝って当たり前なのではないだろうか? チェスなどとっくに世界チャンピオンを破っている。コンピュータが羽生や森内に勝ってもまったく不思議ではない。なぜなら羽生がコンピュータと戦うということは終盤を絶対に間違わない羽生自身と戦うようなものだからである。ひとつ、コンピュータに言いたい。盤上の駒を動かして勝負しろよ、と。


『生活考察』購読については下記をご覧ください。

「生活考察」編集日記
http://d.hatena.ne.jp/fiddle-stick/
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by sumus_co | 2013-04-10 20:41 | 著述関連

誤植読本、ちくま文庫へ

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高橋輝次編『誤植読本』(東京書籍、二〇〇〇年七月二八日、ブックデザイン=麻生隆一)がちくま文庫に入ることになった。刊行は六月の予定。小生も「錯覚イケナイ、ヨク見ルヨロシ」を執筆させてもらっている。装画はいくつかの文庫にこれまでもいろいろ提供させてもらってきたが、文章の方では初めての文庫入りとなる。短い随筆一篇だけではあるにしても、素直に嬉しい。

もう十二年以上前の発行なのだ。あらためて本を取り出して驚いた。小生はまだ単行本を出していない時期なので『ARE』『sumus』の編集人としての肩書きである。今、目次を見返すと、ビックリもいいところ。……大岡信、長田弘、花田清輝、山口誓子、富安風生、土岐善麿、森銑三、中井久夫、林哲夫、尾崎紅葉、森鴎外、斎藤茂吉、内田百閒……。高橋輝次さんの編集なのでそういうことになっているわけだが、それにしても、これはあきれるほかないのである。

今また拾い読みしている。たしかに面白い。誤植には人間の思考の秘密が隠されているのではないだろうか。どうして人間は間違えるのか。やはりみなさん、自分の名前を間違われるのはショックらしい。

《私自身に関する誤植で最もひどいのは、名前を間違えて印刷されることである。今迄に既に何度となく、雑誌の目次などに「中村慎一郎」という名前を発見して、衝撃を受けた。》(中村真一郎)

《私宛ての郵便物には私の名前を木ヘンでなく「恒夫」と誤記して来るものが時どきある。これは感じが悪い。が、そのことでちょっと面白い思い出がある。東京で生活を送るようになって間なしのある日、先輩の川端康成氏と町を歩いていると、川端さんが笑いながら「あなたの名前で僕は十円手に入れたことがあるんですよ」と言ったのだ。》(藤沢桓夫)

この理由は本書にてどうぞ(笑)。

《印刷所では、活字をケースにかへすときに、よく入れ間違ひをするものらしい。活字の入れどころが間違ってゐれば、誤植の起るのは当然である。
 いまも自著の校正をしてゐると「芝子の花」といふのが頻りに出て来た、これは「芥子の花」の間違ひであるが、「芝」の活字が「芥」のところにかへしてあつたのにちがひない。「芝子の花」はいいとしても、そのあとから「芝川龍之介」といふのが続いて出て来たのには苦笑した。》(山口誓子)

活版ならではの誤植である。また、俳人西島麦南は西島九州男という「校正の神様」であり(澁澤龍彦)、『本と校正』(中公新書)『校正の美学』(法政大学出版局)を書いた長谷川鉱平は批評家が本職だった(花田清輝)というように、誤植と校正にまつわる物語には興味が尽きないのだ。
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by sumus_co | 2013-01-18 21:42 | 著述関連

カバン堂

一週間ほどブログを休みます。押入れ整理中に豆本「Pブック」のために作った本文刷り出し「カバン堂」を発見。笑えるのでそのままコピーしておく。元来は早稲田『古本共和国』(二〇〇二年)のために書いた原稿である。編集は向井透史さん。

「幻の古書街」という特集で。それぞれの書き手の人に架空の本屋さんになってもらって、自分なら、どんな古本屋をやるかっていうのと、架空の本で目録まで作ってもらったの。(古本ざしきわらしが行く)

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言うまでもないが、いちおう言っておくと某文庫(ってバレバレですけど)目録の文章のパロディである。おそまつ。
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by sumus_co | 2012-12-01 19:51 | 著述関連

吉村昭研究 第二十号

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『吉村昭研究』第二十号(吉村昭研究会、二〇一二年一二月一日)に記念随筆を依頼されて執筆した。例によって一つ覚えの「文学漂流」について書いた。最近ぼちぼち吉村昭の作品を文庫で読んでいる。

「吉村昭研究」第20号
http://www.geocities.jp/bunmei24jp/osirase.htm
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by sumus_co | 2012-12-01 16:55 | 著述関連

市島三千雄生誕一〇五年記念号

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『詩誌「新年」と新潟の四人の集り 市島三千雄生誕一〇五年記念号』(市島三千雄を語り継ぐ会=新潟市東区桃山町2-127 斎藤方、500円)が届いた。表紙は新島節から八木末雄宛の葉書(昭和二年五月二十二日消印)。小生は斎藤さんとの関係をたどりながら市島三千雄を語り継ぐことについて書かせてもらった。

市島三千雄の詩
http://www.urban.ne.jp/home/festa/ichijima.htm

「詩誌「新年」と新潟の4人の集まり展」
http://sumus.exblog.jp/14928771/

『詩誌「新年」復刻版』
http://sumus.exblog.jp/14738919/
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by sumus_co | 2012-11-20 20:01 | 著述関連

こどもの本

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『こどもの本』十一月号(日本児童図書出版協会、二〇一二年一一月一日、表紙デザイン=中島かほる)の巻頭「心にのこる一冊」というリレー連載に茂田井武の『トン・パリ』について書かせてもらった。

日本児童図書出版協会発行の月刊誌「新刊情報『こどもの本』」
http://www.kodomo.gr.jp/cb/cb.html
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by sumus_co | 2012-10-18 16:00 | 著述関連