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カテゴリ:パリ古本日記( 104 )

マンガとジャポネズリ

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漫画の話が出たので、漫画が目についた書店を挙げておく。まずは十一区のパルマンティエに近いディスク(レコード)とBD(漫画)の店。佐伯俊男の作品集が目立った。


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三区(と四区の境界あたり)、ポンピドゥーの西側にある「スーパーヒーロー書店 Librairie Super héros」、ここはかなり熱心に活動している様子だった。


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こちらもパルマンティエ近くの「風の見張番書店 LIBRAIRIE LES GUETTEURS DE VENT」。新刊書店だが、漫画特集をやっていたようである。作家を囲んでサイン会や原画の展示も。


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十区、北駅に近い「Fantasmak」。漫画、映画、SF、探偵小説。いかにも古本屋という感じ。


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十三区、イタリー広場南側、トルビアックの「漫画余暇 Manga Loisirs」。日本・漫画と漢字で書いてあるが、寿司屋や日本料理店ではさほど珍しくはないものの、書店としては珍しいかもしれない。


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ついでに八区、サンラザール駅に近い蒲団店「Futon Takara」。日本から蒲団などを輸入しているようだ。ただし経営者は日本人ではないらしい。
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by sumus_co | 2013-07-18 21:56 | パリ古本日記

ニセ広告というアート

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《もし、あなたが、七月二日「エリゼ・モンマルトルでの大コンサート」と手帳にメモしているなら、ポスターという形をとったいたずらなので要注意! コンサートは開かれません》

と、これは『ヴァン・ミニュット 20 minutes』というフリーペーパー(無料新聞についてはこちらhttp://sumus.exblog.jp/17094556/)の記事。広告で会場だとされているエリゼ・モンマルトルは一八〇七年にモンマルトルにオープンした舞踏場。現存するのだが、コンサート場は二〇一一年に小火を出して以来再開されていないそうだ。パリジャンなら当然誰でも知っているわけで、こんな贋広告にだまされる「パリ人はおらはらしまへんえ」というアートの手法らしい。

記事そのものはどうということはない。わざわざ切取ったのは、この記事の男性が写真を撮っている壁に見覚えがあったからだ。これは今回最初に泊まったグラヴィリエ通りの宿のすぐ近所だった。小生が撮影したのがこちら。

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お次はマレー地区、同じポスターが建物や電話ボックスに張り巡らされている。たしかにパリ中で見かけた。こういうのを大阪風に言うと「いちびり精神」になるのだろうか(違いますか)。また、この写真に見るような落書きアートもいたるところにあって、斬新な作品が多い。街の画廊よりも落書きギャルリーの方が刺激的のようにも思えた。

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今年見かけた落書きはマンガっぽいのが多かった。写実の傾向が顕著である。

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by sumus_co | 2013-07-17 19:53 | パリ古本日記

ギー・ドゥボール

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先日紹介した目録『写真』のオザンヌ書店(Chloé et Denis Ozanne 18,rue de Provence, OZANNE-RAREBOOKS.COM)。このときは生憎、閉まっていたので入店できず。目録は二十冊ほどNさんより頂戴した。いずれも写真、美術、デザイン関係のヴィジュアル本が中心だが、文学書も適度に混入していて興味深い。

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これはマルセル・デュシャンおよびその系統のアートブックを中心にした目録。発行年が記載されていないが、二〇〇三年以降のようだ。リング綴じの古書目録というのは初めて見た。レイアウトも有名デザイナーに依頼していたということで、目録自体がアートブックの様相を呈している。

なかで、ああ、と思ったのはこの見開き(次の二点の写真が見開きになっています)。Nさんから、今(今年の六月)国立図書館でギー・ドゥボール(Guy-Ernest Debord, 1931 - 1994)の展覧会をやっていて、とても面白かったと聞かされた。不覚にもドゥボールという名前を知らなかったため、展覧会も見ようと思えば見られないことはなかったのだが、帰国間近だったために逃してしまった。そのときもしこの目録のこの頁を見ていたら、無理をしてでも出かけたかもしれないな、と残念に思う。

Guy Debord. Un art de la guerre

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上の本はドゥボールの最初の著作『Mémoires』(一九五八年発行)表紙がサンドペーパー(une couverture en papier de verre)だという。下が『l'Internationale situationniste』(1958)、どちらもドゥボールの私家版(?)のようだ。

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そして主著であり日本語にも翻訳されている(ちくま学芸文庫)『スペクタクルの社会 La Société du spectacle』(Buchet-Chastel, 1967)、および『Contre le cinéma』(Institut scandinave de vandalisme comparé, Aarhus, Danemark, 1964)。右はボドソン(Guy Bodson)とジェルヴロー(Laurent Gervereau)によって編集されていた雑誌『AUX POUBELLE DE LA GLOIRE』(1977-79、九冊十三号分)で、五・六号は一九六八年の五月革命に影響を与えたドゥボールらの「アンテルナシオナル・シチュアシオニスト」特集号だそうである。

ドゥボールは映像作家でもあった。下記サイトで作品が見られる!
http://www.ubu.com/film/debord.html


その他にも気になる頁ばかり。フランスの高額古書目録は価格リストが別刷になっていることが多い。この目録にはそのリストが付いていない。ホッとするような、物足りないような。

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by sumus_co | 2013-07-12 22:14 | パリ古本日記

狂気の愛

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バティニョル墓地へブルトンの墓を見に行った。二〇〇八年以来二度目。

Cimetière des Batignolles
http://sumus.exblog.jp/13000205/

ヴァヴァンからだと、歩きも含めて片道一時間ほどかかる。ほぼ一日つぶれた。前の時には枯れた花が放置され、苔もはびこっていたが、今回、墓石は清められており、小ざっぱりとした感じだった。

そういうこともあって『狂気の愛 L'AMOUR FOU』(COLLECTION METAMORPHOSES III,GALLIMARD, 1945)を求めた。初版は一九三七年にガリマールから出ている。これはさすがに高額で手が出ないけれど、四五年版は部数が多かったのだろう、案外と安価だった。

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マン・レイ
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こちらもマン・レイ
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アンリ・カルチェ・ブレッソン(図版は写真全体の右半分だけ)
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ロジ・アンドレ(Rogi-André)
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そしてブラッサイ。他にドラ・マールの写真も掲載されている。
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テキストについては松岡正剛「アンドレブルトンの「狂気の愛」」をお読みいただきたい。《この著作は、「ナジャ」「通定器」「狂気の愛」と続く、 3部作と呼ばれ、最高傑作と呼ぶ人もいる。 》だそうだ。

毎回、パリ滞在の度に誰かの伝記か自伝を買って読んでいる。今回は書店主であり出版人だったジョゼ・コルティの『取り散らかった回想 José Corti - Souvenirs désordonnés(…-1965)』(10/18, 1983、ジョゼ・コルティ版もあったのだが、ポケット版を買ってしまった、安かったので…)を読むことにした。ただ、どうも文章が読みづらい。まだ途中までしか読めていない。もし読了できれば改めて紹介するかもしれない。

コルティは初期のシュルレアリストたちの本や雑誌の出版に関わった。ブルトンとも古い知り合いである。なるほどと思ったのは晩年のブルトンが執筆から遠ざかった理由について考察している箇所である。下手な訳で申し訳ないが、

《教義や、政治や、魔法から逃れているのは、女性との出会いがそれぞれの著作の源にあるからだ。『ナジャ』から『自由な結合』まで、『空気と水』そして『狂気の愛』のヴァランティーヌからジャックリーヌまで》

《ジャクリーヌ・ランバが最近私に語ったように、別の女の闖入が必要だった。新しい情熱は新しい著作に匹敵したのである。》

というように、ブルトンの創作の秘密(というほどでもない、案外、単純な、そして普遍的なこと)について種明かしをしてくれている。ブルトンの女性遍歴については以前にも書いたことがある。

美は痙攣であるかないか
http://sumus.exblog.jp/15421202/

結局、娘オーヴをもうけたジャクリーヌ・ランバとも別れて、ブルトンの墓にいっしょに眠っているのはエリザ・クラロである。
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by sumus_co | 2013-07-10 20:53 | パリ古本日記

トポール2冊

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spin05 古本屋を怒らせる方法海外編』(残部あります。送料とも1000円、欄外「メモ帳:お問い合わせはこちら」からご注文ください)でも紹介したモンマルトルはサクレクールの東側、コタン小路近くの「ロドー・ジュ・ブック(本の香り)書店」。二〇〇八年以来、久し振りに訪ねたら、赤ん坊が生まれていた。奥さんが店のなかであやしていた。

今回ここでローラン・トポールの『アントロジィ』(ジャン・ジャック・ポヴェール、一九六一年)を入手。タテ12.5cmほど、掌サイズのデッサン画集(マンガ集)である。

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『マゾヒストたち』(一九六〇年)の続編というか拾遺というような内容だろうと思う(澁澤訳の薔薇十字社版のみ架蔵、元版は未見)。ギャグがあまりにキョーレツで引用をはばかれるが、まずは穏やかな図版だけを掲げておく。

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もう一冊、こちらはジョルジュ・ブラッサンス公園の古本市で入手。トポールの装幀本。マルセル・モロー『SACRE DE LA FEMME(女の祭典?)』(CHRISTIAN BOUGOIS EDITEUR, 1977)。モローは一九三三年生まれのベルギー人で、新聞社の校正係をしながら小説を書いていた。六三年に刊行した『Quintes』がシモーヌ・ド・ボーヴォワールに認められた。一九六八年にパリへ移住。校正を職業としながら小説を発表。トポール、アナイス・ニン、デュビュッフェ、ジャン・ポランらと親しく付き合った。周縁作家(un écrivain marginal)と考えられており、二〇〇六年にジャン・アルプ・フランス語文学賞を受けた。

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版元のクリスチャン・ブルジョワは一九七〇年代にモロー作品を次々刊行した。ブルジョワは「10/18」の編集長だったこともあり(一九六八〜九二年)、ヌーヴォー・ロマンおよび世界各国の文学をポケット版でフランスに紹介したという大きな功績がある。モローもブルジョワの好みだったのだろう。それにしても、この絵、何とも不思議な効果をあげている。
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by sumus_co | 2013-07-09 21:02 | パリ古本日記

マルグリット・デュラスの墓

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モンパルナス墓地に眠るマルグリット・デュラス。訪ねたのではなく、ある方より写真を頂戴しました。御礼申し上げます。
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by sumus_co | 2013-07-09 17:11 | パリ古本日記

魂と夢

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ロダン作バルザック像。モンパルナス、ヴァヴァンの交差点ほど近くにある。そこからすぐのところに古本屋が三軒、これらは以前も紹介したところ(「モンパルナスあたり」「モンパルナスその他」)。なかでも魂と夢書店( L'Âme et le rêve)には悩まされた。

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この飾窓に見えているスティルスキの薄っぺらい図録のようなもの。(インドリッヒ・シュティルスキーについては「http://sumus.exblog.jp/17889393/」)
値段を尋ねるべきか、聞かない方がいいのか。高すぎれば、あきらめるのも容易い。しかし、もし買える範囲内だったら、どうしよう。買える範囲内としてもおそらく残金はほとんどなくなるだろう。そうすると、他のものが一切何も買えなくなる、という当たり前の事実に直面する。それはあまりにも悲しい。こんなもの一冊買ってどうなるものでもなし(これは説得力がない、どんな本を買っても何の役にたつというわけではないのだから)などとクヨクヨ悩んだ。何しろ今回の宿はこの本屋から十分と歩かない場所だ。ヴァヴァン駅から宿へ戻る道すがら店の前で何度も立ち止まった。で、結局、値段は聞かずじまい。まあ、それで良かった。

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悔し紛れに、読めもしないチェコ語の『[TEXTY 1923-40]Jindřich Štyrský』(THYRSUS, 1996)を買ってしまった。

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シュティルスキー関連古書はアメリカで買うのが手っ取り早いようだ(プラハの事情はAutomat Svět氏に尋ねてみたいもの)。フランスではほとんど出品がない。以下はAbeBooksでの検索結果よりめぼしいタイトル。

Pantomima, Vitezslav Nezval (Styrsky, Teige):Prague: Ustrední Studenské Khihkupectví a Nakladatelství, 1924.

Zidovsky hrbitov(Le Cimetière juif), NEZVAL, STYRSKY: Prague, Jan Fromek/Odeon, 1928

Maldoror, Lautréamont, STYRSKY, Jindrich: Odeon / Jan Fromek. Prague., 1929.

NAVRAT, Zahradnicek, Illustrated by J. Styrsky: Prague: 1931.

Tise, Halas, Frantisek, with Jindrich Styrsky: Prague: Melantrich, 1932.

Na jehlach Techto dni (Sur les aiguilles de nos jours),STYRSKY, Jindrich and Jindrich Heisler: Prague, Fr. Borovu, 1945.

SNY - dreams - rêves, Styrsky, Jindrich: Odeon, 1970.

Emilie kommt im Traum zu mir und andere erotische Prosa:Frankfurt: Verlag Neue Kritik, 1994.
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by sumus_co | 2013-07-08 20:47 | パリ古本日記

タマラ・ド・レンピッカ

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マドレーヌ広場のそばにあるピナコテック・ド・パリ(パリ絵画館 La Pinacothèque de Paris)でタマラ・ド・レンピッカ展を見た。かなり久し振り(梅田の大丸で見た記憶がある、大丸は一時期いい展覧会をやっていた、大阪駅に近くて良かったのだが)。いわゆるアール・デコの時代(一九二五年から三五年)の仕事は今見ても十分鑑賞に耐えるものだ。基本は古典的な捉え方。それをデコふうというかキュビスム風に味付けしているところに新味があり、流行が去るとともに忘れられ、そしてまた再評価されている、といったような感じなのだが、一九三〇年前後はとくに充実した仕事をしているので評価は当然と言えば当然であろう。

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ピナコテック・ド・パリは二〇〇三年に設立。マドレーヌ広場二十八番地(フォションの倉庫だった建物)へ移転したのが二〇〇七年、さらに二〇一一年にはヴィニョン通りの建物(二十八番地の斜め向かい)を展示場として確保した。上の写真がヴィニョン通りの別館で、ここには美術書を中心とした書店もある。

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書店の飾窓。タマラの画集が並んでいる。竹の装飾に注目。

館長はマルク・レステリーニ(Marc Restellini)で、まだ四十代のやり手美術史家、キュレーターだ。彼はかつて東武百貨店のためにモディリアーニやルオーなどの展覧会を何度も企画している。たぶん今でも日本の美術館などとは関係が深いのだろう。

マルクは「儲かる展覧会」を標榜しているらしい。ピナコテック・ド・パリはその主張の実現の場であって、ある意味、これはフランス流ではなく日本流、とくにかつての華々しかった百貨店美術館流の人を呼ぶ手法ではないだろうか。その証拠に(なるかどうか)これまでのピナコテックでの展覧会は……リキテンシュタイン、スーチン、マン・レイ、ルオー、ポロック、バラドンとユトリロ、ムンク、ロマノフ王朝、ゴッホと広重……、どうだろう、百貨店ラインナップだと見てまず間違いないと思う。百貨店の美術展はいろいろと非難を浴びたこともあったようだが、このような形でパリに根付くとは想像できなかった。

タマラもアール・ヌーヴォの女性たちという本館での展示とセットになっている。タマラだけ見たい人は12ユーロ、両方通し券は18ユーロ。小生は、ミュシャなどはまあここで見なくてもいいかと思って(しかもそちらは行列ができてる)、タマラだけにした。タマラの入場者はそう多くはなかったものの、少ないというわけでもない。マドレーヌ広場周辺は外国人観光客も集まるところだし、有名ブティックが軒を連ねている。そういう場所で絵を見せる、この立地の選び方も日本の百貨店流に学んだものかもしれない。
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by sumus_co | 2013-07-07 20:45 | パリ古本日記

ランドリュって誰?

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書簡と自筆の展示館(MUSEE DES LETTRES ET MANUSCRITS)へ。二〇〇四年一月、実業家のジェラール・レリチエ(Gérard Lhéritier)がネスル通りに開館、二〇一〇年、サンジェルマン大通り222番の現在地へ移転して、意欲的な展覧会を開いている。

地下鉄の通路にポスターが貼ってあった。この顔写真と展覧会のタイトルだけ。

"Landru -6h10- Temps clair"

妻に「これ誰?」と尋ねられて「知らんなあ…詩人だろ」などと適当に応えていたのだけれど、会場に足を運んで、最初のパネルを読むと、

《アンリ・デジレ・ランドリュ、身元がはっきりしているフランス人最初の連続殺人犯の一人、は数十年にわたって魅惑的な影響力を保っていた。一九一五年から一九年の間に、この有名な犯罪者の「ちょっとした企て」……十人の女性と一人の青年の死亡に関与……は結婚を約束しておいて独身者や未亡人たちをだますことだった。》

とあって、びっくり。"Landru -6h10- Temps clair" というタイトルはギロチンにかかった時刻を指すそうだ。「午前六時十分、明るい時間」

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ランドリュの生い立ちから死刑までを、まさに書簡や警察資料、裁判資料、ときにはその名前が出て来る同時代の作家の手紙などまで、自筆資料のみならずタイプ資料や印刷媒体をも駆使してランドリュの生涯を再構成している。
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展示会場はそう広くはないものの、展示にはさまざまな工夫がこらされていた。
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このオーブンで死体を焼却したのだとか。
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当時の雑誌。フランス中の話題になった。
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ギロチンへ向かうランドリュ。
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この展示を見て思ったこと、これは月の輪書林の目録だな、である。「李奉昌不敬事件」予審尋問調書など、まさにこんなスタイルだった。このミュゼが開館してから古書業界ではオトグラフ(自筆資料)がいっそう注目されるようになったという話も聞いた。

『ラ・レットル la lettre』というmlmの広報誌。
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そしてパンフレットから所蔵品紹介のページ。シャーロット・ブロンテのごく小さなノートに書き付けられた草稿、レイモン・クノー「地下鉄のザジ」の草稿、エミール・デュ・シャトレ(幾何学と数学の問題)、ジョセフ・ド・モンゴルフィエ(気球の発明者)の草稿、そしてサン・テグジュペリのデッサン「星の王子さま」。科学者や殺人犯まで、文筆家に限らないところがミソである。
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by sumus_co | 2013-07-06 20:46 | パリ古本日記

コメルス・サンタンドレ小路

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バルチュスの話題を四月末に取り上げた(Balthus The Painter)こともあり、どこかゆかりの場所を訪ねてみたいと思って、最初に思いついたのが、この絵「コメルス・サンタンドレ小路 Le passage du Commerce-Saint-André」(一九五二〜四年作)。現在、この名前の通りは存在しないようだが、昔の地図を見ると、現在「コメルス・サンタンドレ中庭 Cour du Commerce-Saint-André」とされている場所のようである。

サンタンドレ・デ・ザール通り(絵で言えば、正面突き当たり)【後註/突き当たり左右に通っているのがコメルス・サンタンドレ小路である。この検証は http://sumus2013.exblog.jp/23323880/ にて】からサンジェルマン大通りへ抜けている(パリの通りはセーヌ川を背にして手前が若い番地、右手が偶数、左手が奇数と決まっている、だからこの場合、通りのスタートはサンタンドレ・デ・ザール通りとの交差点ということになる)。場所は地図で見るようにパリ市の真ん中である。

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多分、この写真が絵と同じ角度だろう【ではありません! http://sumus2013.exblog.jp/23323880/ 】。

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サンタンドレ・デ・ザール通りからサンジェルマン大通りへ向かって歩く。
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サンジェルマン大通り側の入口はこのようになっている。
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by sumus_co | 2013-07-05 21:55 | パリ古本日記