江森国友詩集『宝篋と花讃』(母岩社、一九七一年)。吉岡実装幀。装画は日和崎尊夫。この小口木版画の作家については
日和崎尊夫の木口木版画というサイトに詳しい。小生が武蔵美に入った七十年代の中頃にはちょうど売出中の版画家だったように思う。中央線のどこかの駅(国分寺だとばかり思い込んでいたのだが、自信がなくなった)の南側だったか、画廊などありそうもないような場所の小さな画廊で個展を見た記憶がある。作者も会場にいた。みょうにはっきりとその場面を覚えている。小口木版という技法もその幻想的な作風もかなり目新しいものだった。
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月の湯古本まつりは無事終了した。出足は午前中の雨で、前回ほどではなかったものの、午後から回復して全体としては、かなりの売り上げを示したという。岡崎氏がさすがの好成績だったと向井氏より報告あり。オコリオヤジはいまひとつパッとしなかった。けっこうこれならオレでも買うかなという質と値段にしておいたのだが、その選択にすでにズレがあるのかも。