林蘊蓄斎の文画な日々
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ことでん松島二丁目

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サンフランシスコからいきなり日本のローカルへ移動する。ことでん(琴電)志度線の松島二丁目駅、その直ぐ手前にただならぬ古書店あり。蟲文庫さんの蟲日記でも絶賛されている讃州堂書店である。

《比較的広い店内に、手入れの行き届いた、かっちりとした本が、しっかり隙間なく並んでいる。しかも値段は安め。そう、私が古本屋を始めた時に目指したのは、こういう店でした。もう羨ましくって仕方がない。よし、蟲文庫もぼちぼち頑張るぞ。とあらためて心に誓う。》(蟲日記より)

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灯台下暗し、何年か前に南陀楼綾繁夫妻に教えられて、おっとり刀でかけつけた。高松刑務所のすぐ南側。競輪場も武道館あるし、そうそう日本一の品揃えを謳う宮脇書店の大きな店舗(倉庫のような)も近所になる。まあ、新開地と思っていいが、この店の周辺は木立もあったり、取り壊し間近の古ぼけた長屋が並んでいて、かなりレトロな雰囲気なのだ。それもいい。

一度目、二度目には掘出しと思えるような本を見つけたけれど、ここ何回かは、そう跳び上がるほどのものはない。棚に馴れた。ただ全体的に値段はおだやか。文学書も美術書もその他のジャンルも網羅している。洋書もけっこうある。ということで、今回嬉しかった一冊は衣更着信の詩集『孤独な泳ぎ手』(書肆季節社、一九八三年)。これまでも言及してきたように衣更着は同郷の荒地の詩人。ずっと郷里で英語教師をしていた。「郷土文芸」のコーナーに『庚申その他の詩』(書肆季節社、一九七六年)署名入り千円とともに並んでいた。それも買ってもよかったのだが、すでに所持しているし(某書店でやはり署名入2500円だった)、次の楽しみというか、誰か別の人に買ってもらった方がいいかもしれないと思い、棚にもどした(たぶん誰も買わないだろうね)。

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書肆季節社の本も、安ければ、手に入れたいわけで、要するに一石二鳥。書肆季節社の政田岑生さんは湯川書房の湯川さんと親しかった。湯川さんはかなり政田さんの本造りに影響を受けているようだ。湯川書房の本を装幀したことも度々あると聞いた。ただ、湯川本には政田本ほどの几帳面さはない。ゆるいのが湯川さんらしい。
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by sumus_co | 2008-09-26 20:52 | うどん県あれこれ
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