書影がヨコになってますよ、と言われても、これが本文の向きなのである。
『大阪京都死闘篇 武藤良子関西旅行記完全版』(わめぞ文庫001、500円)。9月6日(土)〜7日(日)の外市から販売開始だとのこと。
このブログでも
紹介した武藤良子さんの大阪での個展、そのために西下した武藤さんの、大阪と京都での、浴びまくり(銭湯)、飲みまくり、歩きまくり、なつかれまくりの抱腹絶倒な数日間がつづられている。女流作家はやはり濃い。絵の作風と同じで、洗練されたスマートさとおやじ臭さが同居した文体というか趣味にへきえき、いや、感動した(!)。
かなり詳しい註がついているのが、関西人にとっても有り難い。巻末に南陀楼綾繁氏が「野放図なうつくしさーー私が見た武藤良子」を寄稿している。これはまた、本文とは違った意味で名文だ。