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オースティン・パワーズ

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昨夜、神戸から最寄り駅まで戻ったときに、駅ビル一階のTSUTAYAをのぞいた。妻はアメリカのTVシリーズ「ボーンズ」を三枚借りた。こちらは、レンタルCD5枚1000円セールをやっていたのでちょっと心ひかれたが、一度に五枚は借りすぎだなあ、と思いつつ、セルCDのワゴンを物色していて目についたおバカ映画『Austin Powers: The Spy Who Shagged Me』のサントラ版(ボーナス付き)を買ってしまった。315円。

今日聞いてみると、オリジナル・サウンドはほとんど007のパロディとエレクトリックなアレンジでいまいち。結局は六〇年代サウンドのモンキーズ「アイマ・ビリーバー」、ゲス・フー「アメリカン・ウーマン」、ステッペン・ウルフ「マジック・カーペット・ライド」、ゾンビーズ「タイム・オブ・ザ・シーズン」、マービン・ゲイ「レッツ・ゲリロン」あたりの劇中挿入歌が聞きどころ。

オースティン・パワーズは、一九九七年「Austin Powers: International Man of Mystery」、九九年本作、二〇〇二年「Austin Powers in Goldmember」と公開されており、それなりのヒットを飛ばしている。現在、来年封切りに向けて第四作を主演および脚本のマイク・マイヤーズらが制作しているらしい。

この作品のタイトル、イギリスなどでは「Shagged」という単語が不穏当(ワイセツなスラング)ということで、「Austin Powers 2」などとタイトルが変えられたらしい。邦題は「オースティン・パワーズ:デラックス」。

主演のマイク・マイヤーズはカナダのトロント生れで、アメリカのテレビ界から映画に進出したコメディアンであり作家。映画のなかでもエロいシャレや「シャガデリック(shagadelic)」とか「モージョー(mojo)」とか60sフィーリングたっぷりのあられもない文句を連発している。ま、くだらない映画です。くだらないから面白い。

÷

くだらないと言えば、赤塚不二夫のマンガは本当にくだらない。『おそ松くん』にしろ『天才バカボン』にしろ、赤塚のマンガは笑えないマンガだった。しかし印象は強烈、特にキャラクターにはインパクトがありすぎ。実存主義というのとまた少し違うが、それこそアラン・ロブ=グリエらのアンチ・ロマン(ヌーヴォー・ロマン)の影響をはっきり被った作風ではないだろうか。戦争というピラミッド構造のロマン主義に対する体験的、根源的な反発があったような気がするのだ。赤塚の死に対する処し方もやはり普通じゃない。アンチ・ロマンにふさわしい。
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by sumus_co | 2008-08-03 21:46 | 古書日録
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