林蘊蓄斎の文画な日々
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プー

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引っ越してから一年三ヶ月が経った。本類は引越し段ボールに入れたまま、必要に応じて取り出し、そのままになったり、新たに購入してその上に積み上げていたり、かなり書斎が混沌としてきたので、ひと区切り、整頓することにした。この夏は来客も多そうだし。暑いよ、京都は。なんと七月はぶっとおし毎日が真夏日(最高気温30度以上)だったのだ。

まあ、そんなわけでガサゴソやっていると、いろんなものが出てくる。例えば新聞の切り抜き。「クマのプーさんの世界」展を紹介した二〇〇二年八月一二日付け朝日新聞。そこに初版本四冊の書影が小さく載っていて「アレ?」と思った。こんな装幀だったかな、最近表紙を見たような……。そうだ、Nさんがイギリスから送ってくれたブラックウエル書店の目録B157号に掲載されていたゾ。ありました、これです。

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A.A.ミルンのプー・シリーズ四冊。ダストジャケット(日本語ではカバーと言い習わしているが、カバーは表紙のこと)付き! 新聞の写真は表紙(クロース箔押)のデザインだったわけだ。

・WHEN WE WERE VERY YOUNG. METHUEN. 1924
・WINNIE-THE-POOH. METHUEN. 1926
・NOW WE ARE SIX. METHUEN. 1927
・THE HOUSE AT POOH CORNER. METHUEN. 1928

石井桃子が最初に訳して出した『熊のプーさん』(岩波書店一九四〇年、英宝社の一九五〇年版も『熊のプーさん』)ではErnest H. Shepard (1879 - 1976)の『WINNIE-THE-POOH』のダストジャケットの絵をそのまま表紙に使っている(以前本ブログでも紹介)。

このぬいぐるみの熊はカナディアン・ベアーだそうだ。ミルンが息子のクリストファー・ロビンにプレゼントしたテディ・ベアからきているそうで、カナダの都市ウィニペグ(Winnipeg)にちなんで名付けられたという。この四冊セットで、5,850ポンド(×212円)也! 

ちなみにシュタイフ社のテディ・ベアが大流行したのは一九〇九年だとか。

÷

塩山御大の「奇書発掘」89回(『記録』2008年8月号)に畠中さんが登場している。

《「書肆アクセス」が閉店してはや半年。同店の中高年コア客を囲い込もうと、天下の大「三省堂書店」と活字本最後の砦「東京堂書店」が、通りを隔て女の戦を。
 「三省堂〜」は4階、「東京堂〜」は3階に、地方出版物コーナーを相次いで新設。売場責任者は両方女性。しかも後者は「書肆アクセス」の畠中元店長だ(「三省堂〜」も当初"畠中獲得"に動いたが失敗との噂)。話題性タップリ。今のトコ、敷地の広さを活用、政治意識の高い地方小出版物と、中央の話題性ある人文系出版物を通路を隔てて並べた、前者がリード。が、半年後には常にマイペースな元畠中店長が、陰気な東京堂の一角に、頑強な"アクセス城"を築き上げてるかも(前者に点が甘いのは、拙著2冊を山積みしてくれてるため)。》

どっちもガンバッて欲しい。
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by sumus_co | 2008-08-01 21:19 | 古書日録
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