林蘊蓄斎の文画な日々
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イセチン

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先日の『SOCIÉTÉ DES ARTISTES INDÉPENDANTS 36e exposition catalogue 1925』(独立美術家協会第36回展目録、パリのパレ・ド・ボアで一九二五年三月二一日から五月三日まで開催された)にざっとだが、目を通してみて、驚いた。こんな人もあんな人も出品していたのだ。

日本人。漢字がないのは小生の思い当たらない人物。

AOYAMA Yoshio 青山義雄
EBIHARA Kinosouké 海老原喜之助
HASEGAWA Kiyoshi 長谷川潔
KAMIYAMA Jiro 上山二郎
KINOUCHI Yoshi 木内克
KONISHI Shotara 小西正太郎
KOYAMA Keizow 小山敬三
KOYANAGUI Séi 小柳正
MATSUMOTO Masako
OKADA Minoru
SAKATA Kazuo 坂田一男
TANAKA Yasushi 田中保
YAZAKI Chiyoji 矢崎千代二

外国人にも驚かされる。

CAMPIGLI Massimo(イタリア)
DABI Eugène
ERNST Max(ドイツ)
GABO Noémy(ロシア)
KISLING Moïse(ポーランド)
LARIONOW Michel(ロシア)
LARTIGUE Jacque-H.
LHOTE André
MASSON André
SIGNAC Paul
VALADON Suzanne

エルンストやマッソンも出品していたとは。ロシア構成主義のラリオノフにガボ、『北ホテル』 のウジェーヌ・ダビ(でしょうね?) 、写真家のラルティーグ、最後のヴァラドンはユトリロのお母さん。キスリング、ロート、シニャックといった売れっ子(後の?)の名前もあった。彼らがみんな同じ会場で作品を(各二点)並べていたところを想像するだけで、ハチャメチャな感じがして、うれしくなる。

÷

五日は勧業館の最終日。初日に買いそびれた本が残っていれば……と思ったが、ひっかかりのあったものはすべて売れていた。そのうちの一冊は昨年の勧業館で二度にわたって手にとりながら買わなかったもの。それが何と今年もでていた。しかしやはりもどしてしまった。二千円に躊躇したのだ。ネットで見ると何万円も付いている(ただし勧業館にあったものの状態は悪い)。縁がなかった。

水明洞をのぞくと。勧業館の反動か、今日は何だかやけに本がポンポンと目に入って十数冊買ってしまった。みんな100円。目下、京都の出版社に興味をもっているため、苅谷書店四冊とか西村書店三冊、ついでに東京の版元ながら竹村書房を二冊、そんなところ。

古本ソムリエ氏とここでばったり。外市の売り上げで黒瀬克巳を買ったことや、工作舎の本の仕上がりが楽しみだという話など。ガケ書房も快調のようで、近代ナリコさんの古本コーナーも開設されるらしい。

÷

その後、いつもコメントをくださる知人の岩田氏と待ち合わせて文久というバーへ。湯川書房の裏手。大阪出張に一足早く来て、一日だけ京都でのんびりするとのこと。岩田氏のお知り合いの女性、京都在住の空中金魚さんが途中から加わって、いろいろ興味深いお話を。金魚さんは六〇年代から七〇年代にかけて東京でジャズバーをやっておられた。先日紹介したギタリスト伊勢昌之もよくご存知で「イセチン」と親しげに呼んで、そのクレイジーな演奏振りを語ってくださった。七〇年代初めの熱気が伝わるようだった。
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by sumus_co | 2008-05-06 11:44 | 古書日録
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