林蘊蓄斎の文画な日々
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岡落葉

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石丸梧平『受難の親鸞』(小西書店、一九二二年四版、装幀=岡落葉)。石丸(1886-1969)は大阪生れの小説家・文芸評論家。早稲田卒。水明洞の100円棚より。装幀はちょっと面白いとおもったが、購入を決定したのは下の広告があったから。

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藤澤清造に関しては『藤澤清造貧困小説集』を刊行している龜鳴屋のサイトをごらんいただきたい。以下は広告の推薦文。

《藤澤清造氏曠世の気魄と才華とを抱いて、しかも近代的憂鬱に悩み 筆を載せて江湖に放浪すること十数年、その生の哀しくして惨(いた)ましく、狂ほしくして寂しきこと、まことに知る人の心を傷ましめたりき。しかるに氏、年三十を超えて猛然として自ら立ち、大阪の客舎に隠るゝこと一年、今数百枚の大作を齊して世界に面せんとす。これ数奇(さくき)怪異を極めたる作者の経験秘録にして、同時に血と魂とを以つて描きたる細微なる世相史なり。作中に現はるゝ恋のいかに冷酷にして残忍なるや、『懐疑』のいかに深刻にして苛辣(からつ)なるや、而してそれを貫ぬくに無限の人間的諧謔を以つてす。これを現代的『屋根裏(アテツク)を振哲学者(フイロソッフア)』と呼ぶも亦可なり。敢て薦む》

《高村光太郎先生題字》となっている。中原中也、藤澤清造、そして歿後だが宮沢賢治も、みんな高村の題字。

装幀の岡落葉(おか・らくよう 1879-1962)のことがちょうど『日本古書通信』945号の八木福次郎「愛書家・思い出写真帖」に出ていた。国木田独歩の『武蔵野』の装幀を手がけている。山口県出身、蘭医の家系で医学を学ぶために上京したという。国木田兄弟と幼少のころから交遊があったのだとか。

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アンダーグラウンド・ブック・カフェ FINALと「佐野繁次郎の装幀モダニズム展」のハガキができてきた。赤と緑で目立つこと!

「佐野繁次郎の装幀モダニズム展」に先駆けて、千代田区立図書館「としょかんのこしょてん」で「 佐野繁次郎の装幀本」(5月1日~6月4日)を開催する。佐野の装幀を六つのカテゴリーに分け、代表作を展示するとともに『銀座百点』と佐野アルバムのコーナーを設けてあるので、お近くの方はぜひのぞいていただきたい。
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by sumus_co | 2008-04-29 20:54 | 古書日録
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