林蘊蓄斎の文画な日々
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熱風

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これも名古屋での買物。こぶりな額縁。六月の個展のときに版画でも入れてみようかな、というつもりだが、さてガラスはどうしよう……。

÷

神田の某氏よりいろいろ紙モノを頂戴した。感謝です。『WB』12号がロブ=グリエ追悼をやっている。蓮実重彦「タキシードの男」はなかなかよかった。アカデミー・フランセーズの会員になったが、就任式へ出席しなかったというあたりにロブ=グリエ的な諧謔の本質を見ているのが面白い。先日引用した『ル・モンド』の記事には会員が着用する制服の「緑色」が嫌いだから、という笑い話があったけれど。それにしても川上未映子は絵になる。

もうひとつ、スタジオジブリが出している『熱風(GHIBLI)』2月号の特集が「装幀の行方」。永江朗、宮村政伸(小学館)、臼田捷治、よしもとばなな、各氏の執筆に、柄澤齊、建石修志、高橋千裕(新潮社)の鼎談(鷹ノ台の松明堂ギャラリー開設二十周年記念として行われたギャラリートーク、2007年11月11日)を収録。豪華といえば豪華な特集だ。

永江氏の文章は売れる装幀の法則について。そういう法則はないとしながら《それでも「こうすれば売れる」という伝説みたいなものが出版界にあります。よく、黒っぽい本より白っぽい本、暗い本より、明るい本のほうがよく売れる、と言われます》と書いている。これは装幀をする者としていつも考えてしまう。真っ黒な本が作りたいのだが、例えば、杉浦康平の六〇年代の本のような、真っ黒な紙にエンボスのタイトルとか黒い印字とか。しかし、どうしても作者に悪いな、と思うので、自分の本にしかできない(ってまだ自分の本でもやってません)。

画商の世界では、赤い色を使った絵は売れやすいという法則(経験則)のようなものがあると、昔聞いた覚えがある。その意味は分からなくもない。赤はめでたい色だからねえ。『spin』03も真っ赤にしたためか、売り上げ好調、なんとか完売しそうだ。お買い上げいただいた皆様に感謝です。まだの方はお早めに。

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神戸学生青年センターのロビーで「六甲奨学基金・第11回古本市」が開催されている。5月15日まで。お近くの方はぜひ。昔から常設のセコハン本コーナーがあったので、神戸に住んでいいたころには、ちょくちょく通った。阪急六甲駅の北側すぐ。南側には口笛文庫あり。
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by sumus_co | 2008-04-07 21:07 | 古書日録
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