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石のビー玉

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名古屋で買った石のビー玉。これはオランダの運河に捨てられていたものだとのこと(けっこう古そうだ)。フランス語では bille(ビーユ)、ビー玉遊び jeu de bille(ジュ・ド・ビーユ)はもちろん世界共通。エジプト時代からあるそうで、ゲームとして遊んだのはローマ人だという。粘土や木や石から古代ガラス、そして金属になり、ガラス(フランスではアジアあるいはアメリカから入ってきたものだと考えられているようだが、どうやら1848年にドイツで製造されたらしい)になり陶製のビー玉も作られた。上の玉もいろいろな材質でできている。大理石もあれば、陶器ふうなものある。ビー玉ミュージアム

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山内功一郎氏より『言語文化』25号(明治学院大学言語文化研究所、二〇〇八年)を頂戴した。大野一雄と西脇順三郎の特集。とくに舞踏家の大野一雄については年譜もあり、まとまった資料となっている。大野は昭和元年(となっているが、大正十五年?)に二十歳で召集(徴兵検査の年)され、十三年再招集、十四年に外地へ出征して二十一年まで帰国していない。その間どこで何をしていたのかは、年譜では明らかにされていないが、やはりこの時期の動向は気になるところ。

山内氏は西脇順三郎の読み方について「忘却の楽しみー西脇順三郎における「象徴脱落症」の展開」という論考を寄稿しておられる。

《西脇の書くものほど「楽に読めるものは少ないと思ふ」のである。とにかく内容を解釈したり情報を分析したりして摂取する読み方は、特に対象が詩である場合は、どことなくせわしなくびんぼうくさい読み方に堕しがちだ。だがそれとは逆に、西脇の場合は、むしろ内容や情報を忘却する読み方を許してくれる。》

とはあるものの、なかなか鋭い分析がこの後に続くのであって、「なにも象徴していない言語」とは《通時的に形成された体系的な象徴の拘束を解く言語なのだから、時間性だけではなく空間性をも十分に体現できる言語であるはずである》などは、なるほどそうかと思わせられた。ただ、それよりも、あまり西脇順三郎の詩をまともに読んだことがなかった者としては、むろん角川文庫の西脇詩集くらいは持っているが、西脇の詩の間の抜けたようなユーモラスな時空の連結がけっこう俳諧的で面白いということを、山内氏が引用されているいくつかの作品を読んで感じたことだった。深謝です。

『spin』02でお世話になった中島俊郎先生が「独学者と読書ーーR.オールテイックの『イギリスの一般読者』をめぐって」と題する論考をPDFで送ってくださったので、読ませていただいた。イギリスの大衆的な読書の普及の道筋がよく分かった。十九世紀中頃、ロンドンでは「書籍業者」の数が「召使い」の数の1/3ほどもあった、というところは笑えた。召使い(Domestic servants)が圧倒的に多いのだ。象徴的な数字である。

貸本主流から安価本への移行のタイミングには、経済や教育(識字)との関連もあるだろうし、人口増加も関係しているだろう。日本でも日露戦争をきっかけとして雑誌ブーム、安価本ブームが興っているが、ここで論じられているイギリスの安価本出版がひとつのモデルとなったのかもしれない。「家庭画報」にしろ独歩のグラフ雑誌にしろ、ヨーロッパの動向を日本でも敏感に模倣していたようだ。

ベーコンは"Books can never teach the use of books"と言ったそうだが、これには大きく頷いた。

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月の湯古本まつり、大盛況だったみたい。売り上げ報告もあったが、まったく予想以上だった。残部は、次回の古書往来座外市(5月3日〜4日)に出品してくれるそうだ。残り物には福がある、全部半額にしてくれるように頼んでおいた。

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創元社HP、高橋輝次さんの「古書往来」が更新されている。「中村隆と『輪』の詩人たち ─ キー・ステーションとしての古本屋、そして金物店
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by sumus_co | 2008-04-06 20:48 | 古書日録
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