林蘊蓄斎の文画な日々
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てんやわんや

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獅子文六『てんやわんや』(新潮社、一九四九年)の挿絵。宮田重雄の作。日 用 帳の2004年8月に以下のような記事があった。

《『自由学校』をはじめとする獅子文六の挿絵画家、「いとう句会」の同人、「文壇句会」で徳川夢声とナイスなトークを繰り広げていたり、などなど、いろいろな局面で遭遇する画家兼お医者さんの宮田重雄は前々からとても気になる人物だった。戸板康二の「ちょっといい話」にも時折登場している。と、重亭・宮田重雄の著書の存在は盛林堂書店の書棚で初めて知った。》

宮田重雄の著書というのは『竹頭帖』(文藝春秋新社、一九五九年)である。この本に「パリ息子」というのが登場するが、それは子息で武蔵美の教授になる宮田晨哉先生のこと。先生は1958~1961年にフランスに留学していたのでパリ息子というわけである。

晨哉先生には武蔵美で絵を教わったわけではなく、将棋同好会の大会で将棋を指したくらい。温厚な紳士の風貌に似合わないキツーイ攻め将棋だった。梅原龍三郎の弟子のようなかっこうで(会派も、梅原らのつくった国画会)、重雄と梅原は仲が良かったらしい。将棋も好きだった。新宿にある晨哉先生のご自宅に一度おじゃましたことがあるが、天井の高い昔ふうの素敵なアトリエだった。中二階には画集類がどっさりあった。お元気でしょうか。
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by sumus_co | 2008-01-14 20:43 | 古書日録
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