林蘊蓄斎の文画な日々
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静寂に光は戯る

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年賀状をやっと購入。ついでに駅ビルのブックファーストで立ち読み。ここの文芸の棚はわずかなものだが、前にも書いたように、話題になっている本をうまく取り合わせてあって関心する。そこから画材店へ寄り、絵具などを買って、例年のごとくホルベイン・アート・カレンダーをもらった。2008年の図柄は六点のヤン・フェルメール(ちみに今年はモンドリアン)。今、国立新美術館に「牛乳を注ぐ女」が展示されているし(〜12/17)、来年夏以降、六点(うち三点は日本初公開)が展覧される予定になっている。本もいろいろ出ており、ちょっとしたフェルメール・ブーム。

今はどうだか知らないが、昔、アムステルダムの王立博物館で見たときには、小さな独立した部屋に個展のようにして掛け並べてあった。どれも小脇に抱えられるくらいのサイズで、しかも手で触れられる、まったく無防備の状態だった。小生の絵画体験のなかでももっとも忘れ難いひとときを過した。デン・ハーグ、ウィーン、ロンドン、エディンバラ、そしてルーヴル(何度行ってもフェルメールの部屋が閉まっていてやっと見た覚えがある)……どこのフェルメールも想い出深い。

没後二百数十年も無視された後、二十世紀になってようやく真価を認められるようになった画家である。今日、生存中も没後も巨匠であり続けるレンブラントが霞んでしまうほどの人気者になるとはフェルメール再評価のきっかけを作ったと言ってもいいプルーストですら想像しなかったろう。

÷

《『古本屋を怒らせる方法』は大阪府立中央図書館には入っていません。図書館資料購入の基準がわかりません。中央図書館には年中お世話になっていますのでここの悪口はいいません。一年に200冊借りています》

というお葉書を某氏より頂戴した。『喫茶店の時代』以来の愛読者の方。念のため検索してみると一冊入っている。ただし現在「貸出中」。ついでに調べた京都府立図書館にも一冊入っていて、こちらも貸出中。

《何とか金を使って本は買わせていただきます。では》

と結ばれている。この方は年金暮らしか何かのようで申訳ない気もするが、有り難いことでもある。

÷

余白の日々/日々の余白」にこうあった。

《書肆アクセスのあったところを通ると、ちょうど改装工事中で、白く塗られた床に蛍光灯の無機質の光が反射し、何も入っていない本棚が黒い地肌を晒していた。何となく告別式の会場や祭壇を連想してしまった。》

アクセスの跡がどんな古書店になるのか興味あるところ。

《郵便受けを開けると扶桑書房の目録が届いていた。[中略]着替えるのも忘れて早速封を開けると、目録は目録でも「一人展」の目録だった。つまり東京古書会館地下の会場を一人で二日間にわたって借り切り、展示即売会を催すのだという。これは快挙だろう。》

この話はかなり前から聞いていたがついに実現するのか。最近、目録をもらってないので……少々気になる。
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by sumus_co | 2007-12-10 21:22 | 古書日録
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