太宰治『晩年』(日本近代文学館、ほるぷ出版、二〇〇四年)。半月ほど前、太秦のブックオフで見かけたのだが、迷った末に買わなかった。500円だった。数日前に『日本古書通信』940号が届いたなかに龍生書林・大場啓志氏がこの「晩年」との因縁話を執筆しておられ、たいそう興味深く読んだので、今日、また出かけて買って帰った。
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Mさんより古本メール。
《「先生とわたし」評には私も膝を打ちました。なんだか不満だったのはそのことだったのかも。由良君美の「古本本」は大事にしています。
昨日今日の古本便りです。神戸で「定本三島由紀夫書誌」を買いました。三島の熱心な読者でもありませんが、以前から1冊2千円の均一箱に入っていて安いなあと思っていただけが、昨日は魔がさしたといいますか、箱から出して開いたら原稿用紙が入っていました。古書店の目録を切り取って貼り付けさらに書き込みもしてあり、目録も1種類ではなく三島本の相場の原稿のようです。そして、原稿用紙はサバト館専用のものでした。今日は天牛本店へ。店頭で「ノーサイド特集異色の父と子100組」を150円。表紙の魯庵と巌の写真がなんとも。2階の100円コーナーで鈴木信太郎「フランス詩法上巻」白水社函欠ながら1950年にしては雰囲気もよくパラ付きできれい。三島「橋づくし」再版裸本は昨日の今日ということで。もう1冊は「ジョンスン 英文学ハンドブック�21」、こちらはボズウェルの伝記(文庫)読了以来少々集めています。
今週は芦屋の美術館ですが、お出かけでしょうか。》
いやいや、お盛んですね。芦屋へは初日に出かけようと思っています。