林蘊蓄斎の文画な日々
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書肆KUBOKAWA

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神田で買った『爽かな空』に貼ってあるレッテル。小石川白山上というと南天堂書店の近く。窪川で検索してみると「楚囚之詩事件」の発端がこの古書店だった。

《透谷死後、36年を経過した昭和5年(1930)3月、本郷・志久本亭での即売展で学生村田平次郎が雑本の山からこの本を売価30銭で探し当てた。彼はその瞬間、40年間にわたって市場に1冊も出ていない本であることに気づいた。と同時にこの様子を隣で嗅ぎ付けたのがコレクターとして有名な石川厳であった。この本を出品したのは当時白山上で古本屋を開業していた窪川精治(昭和47年没)である》(「古本屋用語と私のものさし」)

白山あたりは今でこそ学校が多い地域だが、明治から大正にかけては三業地(置屋・料理屋・待合のある花街のこと)で、大正時代には芸妓が250人以上いたという。南天堂がカフェーを開くのも頷ける。ちなみに「書肆」の「肆」にはいろいろな意味があるが、ここでは「店」と同じ、「連ねる、並べる」といったようなところからきている。『説文解字』に「肆」はあるが「店」は見えない。

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赤いのは天牛第二書房(古本ソムリエの日記に登場)。次は神田の一心堂書店。大正十年刊行の『ブレークの言葉』(叢文閣)に貼ってあった。どちらも古書店。凝ったレッテルである。

÷

Mさんのふたたび百万遍レポート。河出書房版『横光利一全集』は小生も初日に見つけていたが、一冊500円だったので買い切れなかった。

《毎日ソムリエさんの収穫を見ていると我慢ができません。
 知恩寺の第二日。いい天気でした。追加された百円均一で、まず三島の「金閣寺」昭和32年十六版ですが状態がいいのでまず拾い、次に研究社英米文学評伝叢書の復刻版から岡倉由三郎、西脇順三郎、福原麟太郎、壽岳文章を持ち、漱石「三四郎 それから 門」縮刷版裸本と「縮刷緑雨全集」裸本を見つけ、最後に「石瓦混淆」長谷川伸は、中公文庫の元本でしょうか「長谷川家蔵版 非売品 昭和三十九年」という極美本を拾いました。赤尾さんでは途中から1冊500円が3冊500円に変わったので、「横光利一全集」昭和30年河出書房佐野装普及版の随筆や「荷風全集第二十九巻」「明治女流文学集一、二」を買いました。その他「相聞歌物語」吉井勇甲鳥書林の美本や「趣味の旅 芝居と地蹟」谷口梨花函等を買って来ました。ソムリエさんには百円均一でお出会いしました。たぶん皆勤賞なのだと思います。そうそう、びわこのなまず先生が宅急便の箱に本を詰めておられるのも見かけました。明日が最終日。行ったらまた買ってしまうだろうしと悩んでいます。》

掘出しの熱さめやらずやや寒も
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by sumus_co | 2007-11-03 21:06 | 古書日録
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