林蘊蓄斎の文画な日々
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旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌

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『旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌』(塩谷太郎訳、昭森社、一九四一年)。まほろばの古本市で購入した一冊。300円。リルケが祖先を描いた物語詩。これに先だって昭和十年に堀辰雄が翻訳している。この塩谷訳は戦後、四季叢書の一冊としても刊行されている(一九五四年)。

ゆったりした組み方(29文字12行)に惹かれた。塩谷太郎(しおや・たろう)はこの昭和十六年頃から翻訳を始めたようだ。戦後は児童文学を多数訳している。あとがきに次のようにある。

《本書の発行所たる昭森社は、本月初旬、不幸類火の及ぼすところとなり、烏有に帰した。まことに同情に堪へない。
 本書の訳稿も。当然火を免れなかつたが、幸ひ、周囲の一部を焼いたのみで、灰と土と水にまみれながらも、危く救はれた。なほこの事件のため、予定の出版もいかがかと懸念されたが、社主森谷均氏の御厚意によつて、いささかの遅延も見ずに発行されるにいたつたことは、まことに感謝に堪へない》

他には足立巻一『親友記』(新潮社、一九八四年、装幀=早川良雄)、牧野武夫『雲か山か』(中公文庫、一九七六年)、有吉佐和子『げいしゃわるつ・いたりあの』(中央公論社、一九七九年七版、装幀=佐野繁次郎)を計650円にて。本好きばかりが持ち寄った一箱だけにいいものがあった。

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まほろばでライブの前に、近代ナリコさんが爆弾発言! 『彷書月刊』で連載中の「ハルミン&ナリコの読書クラブ」が単行本になるそうだ。この連載はもう七年続いているとか、早いものだ。じつは某出版社から話があったのだが、せっかくの好評連載が他社で本になる例の多い『彷書月刊』だけに、これは譲れないとなって彷徨舍から出すことに。ハルミンさんとナリコさんの原稿をそれぞれ一冊にして二冊を箱入カップリングにするらしい。互いに相方の本を装幀し合うのだとか。おもしろい!

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久々に甲府の深沢幸雄氏より『軟骨珍聞』が届く。お元気のようだ。新マックで悪戦苦闘しておられるらしい。八木福次郎『古本蘊蓄』(平凡社、二〇〇七年)も届いた。少し読み込んでからご紹介する。

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虫ひとつ枯草色に変はりけり
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by sumus_co | 2007-10-10 20:57 | 古書日録
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