林蘊蓄斎の文画な日々
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東海道戦争

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朝、出かけに郵便局へ寄ったため、大阪の四天王寺に着いたのは十一時に近かった。ソムリエ氏、海鯛先生、扉野氏もみんな朝イチでやってきたらしい(誰にも遇わない)。雨がパラパラと来るが、すぐに止む。とにもかくにも百円均一を見て行く。さすがに残り福も落穂も何もない。洋書のペーパーバックがけっこうまとまって並んでいたものの、政治経済が中心で、ちょっとがっかり。それでも何とかオーウェルの『1984』、マルコ・ポーロ『旅行記』、フーコー『狂気と文明』(英訳、原題はむろん「狂気の歴史」)の三冊を確保。単なる棚の飾りです。

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百円で疲れたので、あとはぶらぶらと各テントの均一をながめて歩く。文学雑誌をたくさん並べていた店があったが、いい値段だった。佐野繁次郎表紙の『文学時代』は迷ったすえに諦めた。300円均一で筒井康隆のハヤカワSFシリーズ『東海道戦争』初版(一九六五年)を見つける。真鍋博装幀。表紙裏のポートレートが別人のよう。これで気分良く帰れる。

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他にもこまごまと買って、地下鉄の駅へ。途中に古本屋ができていた。今どきらしく、絵本、サブカル系が中心。ちらっとのぞいて南森町へ。天満の天神さん古本まつり。繁昌亭は長蛇の行列ができている。テケテン、テケテンと太鼓が鳴っての入場開始。書肆砂の書さんとバッタリ。しばし立ち話。みんな四天王寺に来てましたよと聞く。

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キトラさんと雑談。ピンクの記念手拭をもらう。『en-taxi』(扶桑社)2005年6月号を買う。洲之内徹『棗の木の下/砂』が付録なので。ここでも百円均一が主な目的。四天王寺から転戦してきた古本ソムリエ氏に会う(谷町線戦争!)。昨日はここでそうとう買ったとか。今日はさすがに一冊?。じっくり見るもこれといったものなし。

あきらめて帰りがけに口笛文庫のテントをのぞく。昨日は北村知之氏が店番してたそうだ。昨日来るんだった。いい本が並んでいるが、肉体的にも気分的にもう限界に近いので気合いが入らない。ようやっと手頃な値段で『全輯百閒随筆』第六巻(版画荘、一九三六年)を見つけて元気が出た。月報と葉書が挟まれている。足を運んだ甲斐があった。

書を提ぐ後ろ姿も秋時雨
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by sumus_co | 2007-10-05 21:21 | 古書日録
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