林蘊蓄斎の文画な日々
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目次
翻訳をめぐる意味と無意味をめぐって…………中島俊郎 + 鈴木創士
板倉鞆音捜索………………津田京一郎
エエジャナイカ 2  無用の書物………………北村知之
幻脚記 二  青空………………鈴木創士
淀野隆三日記を読む 二………………林 哲夫
みずのわ編集室 2………………柳原一徳

中島・鈴木両氏は、共通するところは多いのだが、まったく違うお二人のキャラクター・学識が噛み合っているようで噛み合ってないところが大いに楽しい。津田京一郎氏は知る人ぞ知る詩集・詩誌のコレクター。板倉鞆音の執筆雑誌を執拗に探求するその姿は古本者の鑑である。「エエジャナイカ」も絶好調。今回の幻脚記は小説だ(!)。淀野隆三日記はだんだん面白くなってきた。三高の教師たちのカリカチュアもある。例によって愚痴とイカリが爆発の「みずのわ編集室」、小出版社の実情と意気地が分かります。

表紙は鈴木氏所蔵の『クーピュール』より。パリの五月革命の様子。『クーピュール』を掲げる鈴木氏(上)、『セザンヌ』を示す中島氏(下)。

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◉取扱書店等の情報およびご注文は下記へ。
 みずのわ出版 定価 本体1000円+税
 http://www.mizunowa.com
 ISBN978-4-944173-47-1 C0095 ¥1000E


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◉待望の「spin 02」が到着。最初の座談会頁を読み終えたところ。神戸に行きたかったな。鈴木創士氏の小学生時代の話は、初めて知った。丸坊主あたまの話はよく聞いていたけれど(想像してみるが、うまく映像にならない)。神戸の中学生も丸刈りを強制されていたのかしら。[猫額洞の日々 2007-08-06 13:14]

◉5月の口舌バトル・・その臨場感さながらに雰囲気も内容もそっくり再現された出来上がりにとても感動しました。この装丁もすばらしい。好きです。又このような企画があれば・・はせ参じたいと願っています。[同級生より 2007-08-08 07:50]

◉みずのわ出版の雑誌、スピン第2号が出た。早速、巻頭の中島俊郎氏と鈴木創士氏のトークを読む。サバトの「死者」や、生田耕作さんのことなど、興味深く拝読した。表紙はシュルレアリスト達の雑誌「クーピュール」から引用。5月革命で車を横転させバリケードを築いたパリの街の写真の下段に「はっきり言って、意味ないんですよ」とあって、うなった……うまいな。鈴木さんは「ずっと死なずに生きてきたんですけど何の意味もなかった、それを日々感じる今日この頃です」と笑ったらしいのだが、5月に開かれた海文堂書店でのガチンコ対決に行かなかったので、詳しく判らなくて残念。しかし、お二人(司会は林画伯)の雰囲気は良く伝えられている。[マン・レイと余白で 2007-08-08]

◉北村和之くん「エエジャナイカ2 無用の書物」が読ませる。山口へ旅行し、香月泰男美術館を訪れ、香月がよく歩いた町をまた、歩く。そんな一節。「この町の朝や夜や夏や冬も見てみたいと、旅行者の気やすさで思う」という文章に目が釘付けになる。いい文章だ。美しい詩のようだ、と思う。[okatakeの日記、2007-08-08]

◉「書肆アクセス」にも寄って『spin 02』(みずのわ出版)を買った。コンペパンをかじりながら、北村さんの「エエジャナイカ」を読む。ほんとうに、いい。それにしてもトン子の見た夢には笑ってしまった[退屈男と本と街 2007-08-10 01:15]

◉拡大鏡を使ってざっと淀野隆三日記に目を通しましたところ水平社の話が出て、びっくりしました。当時三高生にも衝撃を与えたということがよくわかります。文中「浅沼」なる人物が散見されますが、これは私の同郷(鳥取)の先輩浅沼喜実氏です。同氏の遺著「さすらい人の風籟」(富士書店出版部、一九九〇年)所収の写真コピーして同封します。[松尾尊充]

◉淀野日記第二回を引入れられて拝見しました、[略]良家の坊んの思春期の煩悶、若き日の中村直勝先生、よく食事に行く菊水がどうやら現在の建物らしく、どれもこれも興味尽きません。[略]中島鈴木両氏との御鼎談は濃い中味に圧倒されます。ハイレベルな内容に沢山お教へをうけます。そのほか諸家の御寄稿に敬服しています。こんな高度な雑誌の存在することを驚きます。[肥田晧三]

◉「spin」2では、津田京一郎氏の『板倉鞆音捜索』を、興味深く読んだ。板倉鞆音の翻訳、文章を探し出しての報告なのだが、その熱が伝わってくる文章だった。板倉鞆音はそれに値する人物だと思う。板倉鞆音のことで知りたいことがあれば、津田さんに聞くことができるので、私は安心だ。私も何か雑誌を出すことがあれば、津田さんに頼もうと思っていたのだが、林さんに先をこされてしまった。リンゲルナッツを読み返したくなった。「古本ソムリエの日記 2007-08-14]

◉先日お送りいただいた『スピン』の鼎談、本当に面白く読みました。しかし、あの司会は誰にでも出来るものではないですね。さすが、でした。[石神井書林・内堀弘]

◉翻訳をめぐる意味と無意味をめぐって…………中島俊郎 + 鈴木創士
では神戸文化圏の奥行きの深さを知ることができる。どちらも林さんの個展でお会いした方々で中島さんはアセテートの本まで買ってくれた物腰の柔らかそうな人だった。しかし林さんを入れての鼎談の重量感はただものではない。生田耕作、アルトー、パンク、パリ、バリケード…学生のころより色々とお世話になっていた事物が実は神戸近辺で密接につながっていたのだと言うことがわかった。そう言えば初期の日本のパンクシーンでもフューとか関西系の音って重かったな。これを読んで筒井康隆の高校時代の自伝的小説を思い出した。いわゆるインテリ不良なのだが、どうも当方のような東京東部の人間にはない黒い部分があった。とにかくミッシングリンクがつながる対談だ。装丁は林氏。[アセテート編集者日記/2007年 8月 28日]
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by sumus_co | 2008-01-28 21:10 | spin news
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