『明治古典会七夕古書大入札会2007』(明治古典会)を眺めている。古書といっても、ほんとに多種多様な品物が出ていて驚かされる。『ダムダム』(ダムダム会、南天堂書房、一九二四年)のカラー図版にはハッとした。きっと高いんだろうなあ……。
最近のトイレ本はジャン=ジャック・ポヴェールの『サド侯爵の生涯1』(河出書房新社、一九九八年)だ。ということで、上のサド書簡にもひっかかった。一八〇三年四月二十二日の日付が上部に見えているが、本文は……むむむ、断片的に単語が分かるていど(何しろ日本で言えば享和三年、『東海道中膝繰毛』刊行の翌年なり)。サドがシャラントンの精神病院へ移された頃、六十三歳の手紙だが、筆跡はしっかりしている。
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内澤ネタを少々。ある図書館の方よりメールあり。デイリー・スムースを読んで「情熱大陸」を見てくださったという。
《『世界屠畜紀行』は選定のときに読み、今までにはないおもしろい本だなと思っていましたが、今予約状況を見ると30件ほど予約がついていました。3月からの順番待ちです。(複本があまり買えなくてこんなありさまです)よくできた本には自然に予約がついてくるものだと実感します》
おお、三月から予約待ちとは、さすが名著。でも著者の気持ちは複雑か(いや単純かな、「買えよ!」)。ちなみに小生は買いました。
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彦根市の
サンライズ出版から図書目録と「岩根豊秀の仕事場」(滋賀県立近代美術館ギャラリー、7月10日〜16日)のチラシが届く。孔版画200点を展示するそうだ。謄写版は日本独自の印刷技術で、同人雑誌などにも大いに活用された時期がある。小生も中学生の頃には学級新聞を作るのにガリ切り、印刷をやったことを思い出す。三年生の頃にゼロックスが導入されたが、生徒は触れなかった。
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名古屋の
みずいろというお店に『sumus』やスムース文庫を置かせてもらっている。お近くの方はぜひ覗いてください。