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現代短歌を[立見席]から読む

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古島哲朗『現代短歌を[立見席]から読む』(書肆季節社、一九九二年)。これもOMMで購入。『群炎』に連載した「立見席」をまとめたものだそうだが、短歌に興味はない。「政田さんのこと」という題のエッセイが目についたので、資料として。名古屋時代の政田岑生の様子が描かれている。

《政田岑生(きしお)、昭和十年生れ。書肆季節社(名古屋市)の代表者である》

《意外にガッチリした体躯の人で、落ちついた口調が印象に残った。所狭しと積まれた出版物、仕事場兼居間といった政田さんのお宅の雰囲気だ》

《私は政田さんと会うまでは本職は本屋さんだとばかり思い込んでいた。実は政田さんの昼の顔はレッキとした一流保険会社の幹部社員なのだ。つまり、本を作る方は夜の顔なのである。奥さんと二人でゲラの校正から本の郵送まで。》

÷

『波』七月号、池谷伊佐夫氏のマンガ「古本つれづれ草」が始まった。第一回は「横光左馬の原稿」。《神戸の黒田書店》が閉店したところから始まって、「黒田」店主の思い出へと進む。

《店には初版本しか置いてません》
《大江健三郎や野間宏は置いてないんですよ》

などという主人の台詞があって、話は横光利一へと移る。横光の最初の妻は、友人だった小島勗(つとむ)の妹キミだが(二十三歳で歿)、その小島勗の妻が、戦後広島で「黒田」氏が古本屋を始めた時に「横光左馬」の原稿を売りに来た。三十枚、三点。それは横光利一が左馬(兼光左馬も用いた)というペンネームで書いて、ボツにした作品だった。「黒田」氏は全集を刊行中(1948〜49)の改造社にその新発見を知らせるのだが……。

むろん黒田書店は神戸元町の黒木書店のことである。黒木氏は広島出身。氏以外はすべて実名で描かれている。

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阿瀧氏より詩の雑誌『ガーネット』52号届く。氏の作品「東京吟行録」に、水道の水栓を「からん」というのはオランダ語らしいよとあって驚く。たしかに『広辞苑』にはそう出ている。kraanという綴りでググッてみたら、ドイツのロックバンドKraanに関する記事ばっかり。Kraanさんという名前の人もたくさんおられる。

阿瀧日録は一箱古本市の話など。楽しそう。昭和二十年代の角川文庫を1500円で買ったともある。三年探しておられたのだとか。角川文庫も初期のタイトルは高額になっている。

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本日の情熱大陸、内澤旬子なり!
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by sumus_co | 2007-07-01 21:15 | 古書日録
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