林蘊蓄斎の文画な日々
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浜のまさご

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『浜のまさご』は、和歌の主題別に解説と参考作品が挙げられた一種の参考書。これは雑の部。何方、何在、言志…………貴賎、憂喜、遊子。明和五年は一七六八年だから二百四十年前の本ということになるが、興味をひかれたのは版元名に捺されている印である。「銭屋惣四郎版」に重ねて「竹苞楼」という朱文角印が見える。これは今も寺町御池下ルにある竹苞書楼(以前は竹苞楼だった)である。検索してみると松岡正剛「千夜千冊」に下記のような記述があった。

《京都に書肆が急にふえたのは寛永と元禄のことで、須原茂兵衛本店、松柏堂、村上平楽寺勘兵衛店、金屋、風月、永田文昌堂、丁子屋、銭屋なんてところが、寺町を最初に、ついで二条、三条あたりを中心に目白押しになっていった。
 平楽寺書店、永田文昌堂はいまも健在である。丁子屋は昭和の戦前まであったし、銭屋惣四郎は名前を変えて、たしかいまは佐々木竹苞堂になっている。》

《名前を変えて、たしかいまは佐々木竹苞堂になっ》たのではなく明和時代から竹苞楼を屋号としていたようである。

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どしゃぶりの雨の中、東京からの客と一緒に相国寺承天閣美術館で行われている若冲展を拝観した。平日、豪雨にもかかわらず長蛇の列だった。「釈迦三尊像」と「動植綵絵」全33点がおよそ120年ぶりに再会したというキャッチフレーズでかなり宣伝しているから当然かもしれない。しかし行列に加わった甲斐はあった。一室に「釈迦三尊像」と「動植綵絵」が一望できるように展示されており(観客がいなければサイコーだが)、絢爛たるものだった。若冲は何度も見ているけれど、この一室はもっとも印象深い。拙著『帰らざる風景』で若冲について書いているのでご参照あれ。

ということで『浜のまさご』は若冲が生きていた時代の本ということで書影を出してみた。

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昨日報告した水漏れ。水道屋さんが様子を見に来た。流しの下部の覆い板をはずすと配管がサビだらけ。やはり長期にわたって漏れていたのだ。 daikatoti さんのご心配が当たっていないことを祈るのみ。

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明日はいよいよ海文堂書店の口舌バトルです! 『古本暮らし』を一冊プレゼント用に持参しますので、ふるってご参加ください。
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by sumus_co | 2007-05-25 22:13 | 古書日録
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