林蘊蓄斎の文画な日々
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凸凹黒兵衛

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田河水泡『凸凹黒兵衛』(婦人倶楽部六月号付録、一九三三年)。黒兵衛がけっこう好きだ。先日、単行本を見つけたのだが、少々高かった。

÷

久しぶりにラトナカフェでランチを食べる。というのは二月の初めからひと月以上お休みしていたからだ。ご主人夫妻はインドへカレー修行の旅に出ていたらしい。旅行中に仕入れた珍品を見せてくれた。中国製の「手焼せんべい」。パッと見は日本製かと思えるのだが、外袋に書かれている日本語がチョー傑作。

手焼せんべい
口当りの味の満点でした

ほどいて皇後に封じられては
やく食用にしてください。日光
を避けてしきりに噴射するの
がおよび高温濕つばかつたい
いとて置いてください幹は冷た
くつきあつて、もし包装破損・品
質を見つけるならて珍しくあ
つて電話をかけてきて照會し
てくださいた。

《満点でした》っていきなり過去形だもの。現代詩のような大胆さと、それでもビミューに意味の通じる繊細さ(?)がある、決して日本人には書けない名文なり。

その後、不動産屋へ寄って、近所の貸家一軒を外から見学して帰宅。急ぎの仕事を仕上げる。

÷

まづ瓦背伸びして見る黄蝶かな

建築関係の知人より古家の善し悪しを判断するときにはまず屋根を見なさいと教えられて。
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by sumus_co | 2007-03-09 21:13 | 古書日録
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