林蘊蓄斎の文画な日々
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童らは額(ぬか)接けおふて春を視る

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宇崎純一『絵画の手本』(エミヤ書店+家村文翫堂、一九一四年十版)。2月3日の原稿を準備していて、『季刊大阪春秋』(昭和五十年冬号)に掲載された「わがなつかしの大阪」という興味深い座談会記事を読んだ。出席者は小野十三郎、北岸佑吉、長沖一、吉田留三郎、吉村正一郎、藤沢。多少の記憶違いもあるが、スミカズを取り巻く時代の空気が伝わって来る内容である。堀内は編集長の堀内宏昭。これは瀧克則氏のご教示によるもの。

小野 純一さんは弟か兄貴か。
藤沢 兄貴や、兄貴は要領よかった。店もせずに晩はパノンへ行ったり……。
小野 純一さんは蒸気機関車の絵が旨かった。この人の絵が今あったら大したもんや、今はSLマニヤなんか沢山居るでしょう、スミカズ絵本いうたかな、二つ位出てるわな。
藤沢 片仮名でスミカズと書いてね。
北岸 よく売れた本ですね、子供なんかが真似してね。
竹島 すると小野先生、この前の詩集に機関車を書いてはりましたが、影響があるのですね。
小野 俺なんかスミカズの影響があるねん。小出卓爾なんかもそんなん製とったやろ。
小野 今見ても旨いなあ。
藤沢 簡略化された旨い絵やったね。

《この前の詩集》というのが何なのか小野十三郎に詳しくないので分からない。ただ一九七九年に『蒸気機関車』(創樹社)という詩集を出している。とにかく子供の頃から蒸気機関車が好きだったようだ。そして小野が言うスミカズの影響とは上図のような絵から受けたのではないかと思う。

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季村敏夫さんの『瓦版なまず』2期4号が届く。目次は以下の通り。

つわものどもが夢のあとー2……渡辺一考
海の民の記憶 連載3……柳原一徳
端がゆらぐ……季村敏夫
「発酵」と「発酵したもの」ー「種」から何かがー……水本有香
古書とアーカイブをめぐってー林哲夫著『神戸の古本力』ー……市村登和
「まちのアーカイブ」ということ……佐々木和子
活動日誌
あとがき(季村敏夫)

「つわものどもが夢のあとー2」は川西和露の続き、および神戸の蔵書家増田五良と五典書院について。

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いのは画廊より新春入札会の目録が届く。古茂田守介のデッサンが三点出ていていずれも4万円からのスタート。出品作家リストには、岡本半三、三上知治、矢橋六郎、庫田叕(『文字力100』参照)などの名前が挙っていて興味を引く。

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鍋探求展の紹介が掲載されている『Lmagazine』387号を買う(ナベツマが買ったわけだが)。貸本喫茶・ちょうちょぼっこの郷田さんが山崎書店を紹介してくれている記事のなかに言及され写真も載っている。

その下段の古本ソムリエによる「天声善語」は去年の収穫ベストテン。むちゃくちゃいい本買っている。井伏鱒二『田園記』(作品社、一九三四年)はここでも言及したが普通に買えば相当に高額な本だ。加藤一雄『無名の南画家』(三彩社、一九七〇年)の訂正本など天下一本だろう。竹中郁詩集『枝の祝日』(海港詩人倶楽部、一九二八年)も……おそるべし。

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大島さま
ミカンのこと気にかけていただいて感謝です。
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by sumus_co | 2007-01-26 21:42 | 古書日録
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