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林蘊蓄斎の文画な日々
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歯一本軽くなりたる身の寒さ

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芦屋で入手した新宿ムーランルージュのプログラム。第五十四回公演。吉田史郎作演出「だけど妾は欲望する」、矢田茂構成演出「南海女の体臭」。昭和二十四年九月二十日発行。演劇についてはほとんど何も知らないが、スタッフのなかには、森繁久彌、由利徹、楠木トシエらの名前が見えている。茶苑リンデン、風月堂(新宿店、渋谷店)、こまどり茶屋などの広告に惹かれた。

由利徹と言えば、昨日届いた『gui』79号に岩田和彦氏が由利徹の逸話を引用している。それによると由利は研究生として新宿ムーランルージュに入ったそうだ。もう七回忌を過ぎたとある。奥成達氏の連載は木原孝一の講演「アバンギャルドの終焉」を巡る『地球34号別冊』(一九六二年二月)の引用で終始する。戦争と詩人の問題。

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書物の歴史と保存修復に関する研究会が主催する第二回シンポジウム「歴史遺産としての古典資料の保存修復」が奈良県立図書館で12月9日、10日に開催される。詳しくは同研究会のサイトにて。この研究会が創立された頃に参加していたが、震災以降はご無沙汰である。ますます精力的に活動しておられるようで何より。

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神奈川県内の古書店の合同目録『本の華』第一号が届く。なかなかの内容で思わず読み込んでしまった。書誌楠の木にレヴィナスの著書や関連書(原書)が九冊出ていて、おお、と思う(思っただけですが)。メルローポンティやドゥルーズなどもある。大学の除籍本だとか。他には新宿カチューシャの愛唱歌集一〜四集の五冊が三千円だ!(脈絡のない驚き方)。

と、そこへ山崎書店より『青木正児全集第六巻』(春秋社、一九六九年)が届いた。よって『本の華』から注文する気力(金力)が失われた。第六巻は「金冬心之芸術」他画論など。かつて『江南春』(弘文堂書房、一九四一年)をたしか五百円で買って以来の私かなファンなのであるが、全集はちょっと高い。ただ月報も充実しており、この巻では倉石武四郎、長沢規矩也らが執筆し印象深いエピソードを書き残している。念のため、アオキ,マサルと読む。

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蔵書整理の一端として扉野氏に世界文学社の刊行物を一袋(二十冊以上あったと思う)譲った。返礼に『ザ・藤森照信』(エクスナレッジ、二〇〇六年)をもらった。これはとても面白いムックである。扉野氏の詩「雲の小屋」も掲載されているゾ。本城直季の写真が不思議な、低速シャッターで極端にピントが合っている部分が狭いシロモノで、みょうに雰囲気を出している。建物がすべてミニチュアぽく見える。だいたいが、そういう遊びの要素の多いデザインなので余計そう思える。

また、マン・レイ・イスト氏より韓国で開催された『マンレイと写真の世界史展』(KIM YOUG SEOB PHOTOGARELLY, 2006)図録をいただいた。氏のコレクションも貸し出されたとのこと。執筆もしておられる。マン・レイはむろんだが、ケルテスの「フォーク、パリ」(1928)は凄い。
by sumus_co | 2006-11-30 21:19 | 古書日録
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