滋賀県甲賀郡信楽町にある
MIHO MUSEUMで明日から開催される「青山二郎の眼」展へ。ひょんなことから学芸員氏と知り合いになったのでプレヴューに招待された。京都駅から無料送迎バスが出ている。名神高速の栗東ICで降りて山道を九十九折に登って行く。
何故か奈良交通のバス。バスガールのおばさんが、「こんなに満員のバスはここ十数年乗ったことがありません」と笑う。実際、補助席まですべて埋まっていた。これまで三回参加したという隣の席のおばさんも「こんなに満員は初めて」とか。青山二郎人気か?
栗東ICの出入口のところには馬のかっこうをした植木(?)がある。なぜなら競走馬のトレーニングセンターが栗東にはあるそうで、そのセンターの前を通り過ぎたのだが、そこにはシンザン号の銅像が立っていた。京都駅からおよそ一時間でミホ・ミュージアムの玄関に着いた。楓がすでにごくうっすらとではあるが紅葉している。
美術館の玄関から展示館までトンネルをくぐって行く。尾根から尾根へ橋を渡る。その間を電気自動車がピストン運送。まずは展示を見る。
目利きと言われ伝説になってしまった青山二郎の「眼」だが、さてどんなものか。一言で言えば、一筋縄ではいかない男である。それがどういう意味なのかは12月17日まで開催されているのでご自身の眼でたしかめられたし。(チケット一枚あります。ご希望の方はメールください。差し上げます。希望者多数の場合は抽選)
青山二郎の著書『眼の引越』(創元社、一九五二年)とその意匠のネタ三彩花文皿。
展示物のなかでは青山二郎の油絵がいちばん面白かった。日本におけるナイーフ絵画を俯瞰するような展覧会を企画するときには、画家・青山二郎を加えなければならない、と思わせるようなところがあった。
開会の挨拶。読売の人、館長の辻惟雄氏(おおここにおられたのか!)、学芸員の金子氏。この企画展の発案者である青柳恵介氏と白洲信哉氏の紹介。白洲氏は白洲次郎と正子の夫妻および小林秀雄を祖父母にもつ。しかもハンサム。ロンドンに留学したのだとさ。
常設展示はガンダーラ、オリエント、エジプト、ギリシャなどの遺物。石の神々。量的にはそう多くはないが、かなり粒よりの品物がそろっているように思った。いずれ優秀な業者の手を経たのであろう、よく知らないけど、おそらく。
エントランスに近い庭園部分の苔(スギゴケですね?)。