林蘊蓄斎の文画な日々
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酷暑日の畳に吸ひつくこむらかな

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「実地踏測神戸市街全図」(和楽路屋、一九三四年)を一栄堂の目録より購入。明治二十九年、神戸に、葺合、神戸、湊東、湊西、湊、林田の六区ができた。昭和六年には灘区と須磨区を加えた八区制が施行される(上の地図はこの時代)。昭和二十年、八区を六区に再編し、灘、葺合、生田、兵庫、長田、須磨という区分けになり、その後、東灘区と北区が増えて、中央区(生田+葺合)ができ、西区が新設されて今日に至っている。

『古本年鑑1935』(古典社)には神戸の欄に45軒の古書店がリストアップされている。小生の知る限りでは、現在も営業を続けているのは後藤書店と上崎書店だけである。

将棋の話さらにつづき。画家では梅原龍三郎が将棋好きで有名だった。岸田劉生の日記の大正十一年一月二十日に園池公致邸へ白樺の仲間たちが集まった様子が記されているが、梅原は椿貞雄や長与善郎と《将棋をさしづめだつた》とされている。梅原の親友だった宮田重雄も将棋はかなり指したようだ。じつはその子息の宮田晨哉さんは武蔵野美大の教授で、小生、絵の指導を受けたことはないのだが、将棋は指したことがある。強烈な攻め将棋だった。

白樺派では志賀直哉が大の将棋ファンだった。奈良時代には滝井孝作や金春栄治郎らと将棋を楽しんだようだし、小野十三郎によれば、

《兄は志賀直哉さんにとても可愛がられていた。兄の家と志賀さんの家とは、土塀の間を縫う小径一つ隔てて隣どうしだった。ときどき大阪から兄の家を訪れると、志賀さんが来ておられて、兄と将棋などをしておられた。》(『自伝空想旅行』朝日選書、一九七五年)

ということである。また巌谷大四『人間泉鏡花』(福武文庫、一九八八年)によれば、志賀は泉鏡花と将棋を指したことがあり、そのとき、すっかりあがって硬くなっていた志賀は、鏡花の飛車と角の位置が間違っていたので、入れ替えてもらった、ところが、間違っていたのは自分の方だった、などという笑い話もあったらしい。その棋力、推して知るべし。

退屈男さま
米中戦争とはウマイなあ。ありがとうございました。
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by sumus_co | 2006-08-03 20:48 | 古書日録
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