京都あるいは関西地域の方はご存知だろうが、京都大学の石垣を撤去して遊歩道にするという大学側の計画があり、反対した学生たちが石垣の上にカフェを作ってろう城(?)していたことがあった。去年の話である。TVなどでもしばしば報道された。これは大月健さんからいただいた『唯一者』10号(『唯一者』発行所、二〇〇六年四月)に掲載の写真である。秋の青空古本まつりが行われる百万遍の交差点東南角のあたり。
《最初は「団結小屋」だと思った。若い人の受容能力は素晴らしい。それが日に日に変化して行く。「石垣カフェ」はその過程で生まれた。珈琲一杯五〇円で、半年の間に三千人の登楼者があったという。学生の対案が通り、石垣は残る。八月十六日の大文字の日に自主的に撤去され、いま形はない》(「編集後記」より)
神戸三宮、サンパル古書のまちがロードス書房だけになったことは以前にも書いた。一九八六年のオープンのときには八店舗あり、店主が亡くなったり、撤退したり、五階から二階に移ったときには四店舗だった(倉地、蝸牛、ロードス、間島)。オープン当初に臨川書店から独立してサンパルで開業した五車堂書店の久保田さんの話を17日にしたところ、すでに引用した「としおさん」を含め、幾人かの方から、亡くなられたとは知らなかったという感想をいただいたので、その命日がいつだったか日記を繰ってみると、二〇〇二年七月二十二日(あるいは二十三日未明?)だったようだ。二十三日にロードスさんと、もう一人の方から二十四日に告別式が行われますという知らせをもらっている。久保田さんは一九九四年に店をたたんで岡山の万歩書店に移っていた。
マン・レイ・イストさま
そうですか、いよいよ手に入れたくなりました。『樹木幻想』を日本の古本屋で見ると、けっこうな値段です!
yanaseさま
本日、次の手を投函しましたので、よろしく。