mixiでまちのくささんが日記を書いている。そこに次のようにあったので紹介しておく。
《ひたすら即売会の準備。ユリイカ・現代詩手帖・詩学・有名無名の詩人たちの詩集、詩書、同人誌が少し。それだけで当店のほぼすべての台、5台分を埋めます。明日いちにち準備して、29日に展示に行きます。興味のある方は大阪・天満橋OMMビル二階に、6月30日〜7月2日、来てください。現代詩に関心あるひとには必見!の3日間。》
『Bookish』10号、ようやく完成した。特集は「杉山平一 詩とシネマと散文と」。
杉山平一ロングインタビュー
映画という開かれた窓 杉山平一の映画批評・・・・・川本三郎
「背たかクラブ」のわかりやすさ 杉山平一の散文を読む・・・・・林哲夫
杉山平一 おおらかに繋ぐ明晰な詩業・・・・・安水稔和
杉山平一の「抒情の科学」・・・・・佐古裕二
列車のある風景 杉山平一詩の一側面・・・・・梅本宣之
杉山平一さんの詩と映画・・・・・浅野潜
書き下ろし作品「単純の道」・・・・・杉山平一
杉山平一カット集
杉山平一著作目録
驚いたのは浅野潜氏が浅野孟府のご子息だということ。七十四歳になられるとか。また、ミニ特集として「カタログ探検」には海野弘、橋爪節也、水沢勉、松本八郎、樽見博、近代ナリコ、山崎純夫、矢部登、高坂純子、日沖直也、荒木瑞子、江川英明、の各氏が執筆。旬の古本というコーナーで鈴木地蔵氏とハマビン氏が書いている。今号はさらりと読めてなかなか深い内容になっているように思う。
佐藤藝古堂の目録届く。いつも書いているが、面白い内容である。ただ、いざ買うとなると、決心がつかない。注文しないのによく送ってくれる。巻末にあるエッセイがちょっとしたもの。とくに今回の岡田則夫氏の「落語本蒐集四十年(7)」は谷中・鶉屋書店の思い出なので必見だ。(電話・ファックス=049-252-9264)
《日暮里駅の谷中方面の出口を出ると、御殿坂というなだらかな坂になっている。この坂を登りきり左に曲がったところに、せんべい屋だの飲み屋がごちゃごちゃと並ぶ初音小路という一角があり、その右側の角に鶉屋書店があった。四、五坪のこぢんまりした店だった。店主は飯田淳次さんといい、おっとりとした文学青年といった雰囲気の方だった》
落語の速記本を同業者の棚から買い取る様子も描かれていて、飯田淳次の古本屋としての才能を感じさせる。
数日ばかり帰郷いたします。香川県の古本屋でものぞいてこようと思います。しばしお休みです。OMM、今年は行けない、残念!