林蘊蓄斎の文画な日々
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つくづくとマンネンロウの花見る日

マンネンロウはローズマリーの和名。シソ科だそうだが、昭和十二年の『全植物図鑑』(博物研究会出版部、九版)では唇形科に区別されている。学名が Rosmarinus officinalis (ros はしずく、したたり。marinus は海の。officinalis は薬用の)。

内堀さんより『図書新聞』2772号。「古書肆の眼」連載に『クチン』のことを取り上げてくれている。『クチン』はウンチクが三上真知さんと出しているフリーペーパー。阿佐ヶ谷の古本屋のことを書いた。阿佐ヶ谷駅から南へ並木通りを下がって青梅街道へ出る手前左側にあった「うつぎ書房」、ここは店内に入ると猫の匂いが強烈だった。これは誰しも忘れられないようだ。ウンチクが阿佐ヶ谷に住んでいたのは一九七八〜九年のことだが、この頃、月の輪さんも阿佐ヶ谷の北に住んでいたそうだ。やはりうつぎ書房のことははっきり覚えていた。内堀さんによると、八十年代に移転し、その店のテントには

風は頁をめくるけど、読むことはできない

と書かれていたそうだ。内堀さんは、これが屋号なら革命的だと感じた、と書いている。それでふと、京都の伏見に「サフラン摘み」という古書店があったことを思い出した。八十年代中頃である。もちろん吉岡実の詩集のタイトルなのだけど、その当時はまったく現代詩を知らなかったので、へんな名前、と思ったものだった。武庫川の「街の草」もガスカールの書名から取ったそうだが、やはり同じような雰囲気をもっている。

『彷書月刊』岡崎武志特集号が届いた! 感想はゆっくり読んでから。
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by sumus_co | 2006-04-24 21:45 | 古書日録
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