『ソムニウム』(エディシオン・アルシーブ+彗星倶楽部)No.4に続いてNo.2(一九八〇年四月二五日)とNo.3(一九八〇年九月二五日)を入手した。表紙デザインはもちろん羽良多平吉。
ソムニウムNo.4
http://sumus.exblog.jp/20952531/
二号ではボルヘスの「バークリーの十字架」そして龍胆寺雄が「幻想の街」と題して巨大樹の話を書いているのが目立つ。「彗星通信2」(編集後記)にはワークショップの報告と予告がなされている。(1)幻想文学アプローチ、(2)カイヨワ『妖精物語からSFへ』、(3)ノディエ『パン屑の妖精』、(4)フランシス・イェーツの方法、(5)ホフマンをめぐって、以上実施。予定は(6)ユダヤ神秘主義、(7)泉鏡花、(8)ゴシックロマン、である。他には雑誌『アルシーブ』、『別冊ソムニウム』、ソムニウム叢書の刊行予告。また七九年クリスマスにはTV取材があり、八〇年一月一三日に松岡正剛が来訪したという。さらにはレオ・レオーニ『平行植物』(工作舎)のプレゼントまで告知されている(日高敏隆による書評掲載)。
三号ではパウル・シェーアバルト「ツアツクとチヂと巨大なあたま」が目玉だろうか。「彗星通信3」には例のソムニウム叢書『水蜘蛛』の年内刊行が告知されており、書評誌も企画しているとある。今号のプレゼントは『迷宮』第三号(白馬書房)。梅木英治による扉絵の原画(メゾチント版画)販売も。
二号に広告を出しているのは、七彩工芸(マネキン製造)、klab MODERN、『迷宮』白馬書房・迷宮編集室、『rock magazine』(阿木譲編集発行)、『WX-ray』復刊第一号(羽良多平吉)。
三号は、れんが書房新社、『WX-ray』復刊第一号、国書刊行会、東洋文化社、『迷宮』、『rock magazine』、工作舎。
雑誌にコミあり。挟み込みいろいろ。二号には工作舎の栞「工作舎ハイパー・ブックスタジオ3」、八〇年三月に大阪市南区のヒバリヤ書店ナンバ店で開催されたブック・フェアー「神道と錬金術」の書目である。それからもうひとつリーブルなにわのレシート。日付は「55・11・22」、600円一点は『ソムニウム』だろう。もう一点600円の品物を買って一万円札を出した、ということが分る。
三号の方には、郵便振替の払込用紙(払込料金加入者負担すなわち赤色)と『ソムニウム』の読者カード。全六冊刊行予定であった。
ここまできたら、創刊号、なんとか入手したいもの。