バルチュスの話題を四月末に取り上げた(
Balthus The Painter)こともあり、どこかゆかりの場所を訪ねてみたいと思って、最初に思いついたのが、この絵「コメルス・サンタンドレ小路 Le passage du Commerce-Saint-André」(一九五二〜四年作)。現在、この名前の通りは存在しないようだが、昔の地図を見ると、現在「コメルス・サンタンドレ中庭 Cour du Commerce-Saint-André」とされている場所のようである。
サンタンドレ・デ・ザール通り(絵で言えば、正面突き当たり)【後註/突き当たり左右に通っているのがコメルス・サンタンドレ小路である。この検証は
http://sumus2013.exblog.jp/23323880/ にて】からサンジェルマン大通りへ抜けている(パリの通りはセーヌ川を背にして手前が若い番地、右手が偶数、左手が奇数と決まっている、だからこの場合、通りのスタートはサンタンドレ・デ・ザール通りとの交差点ということになる)。場所は地図で見るようにパリ市の真ん中である。
サンタンドレ・デ・ザール通りからサンジェルマン大通りへ向かって歩く。
サンジェルマン大通り側の入口はこのようになっている。