パリの高等音楽院(いわゆるコンセルヴァトワール)は十九区、メトロ七号線でポルト・ド・パンタン下車というパリ市内の北東の端にある。たしか映画「のだめカンタービレ」にも登場していたと思うが、この辺りは街並からすれば、現代的な建物がかなり増えてくる。まさに一歩踏み出せばもう郊外へ出るという感じの場所。そのポルト・ド・パンタンの二つ手前(歩いても十分はかからないだろう)ロミエールに「ロミエール Laumière」(39, Avenue de Laumière)という古書店がある。
ネットで欲しい本を検索するとよくヒットしたので、一度訪れてみたいと思っていた。十九区ということで足踏みしていたが、この地域は、思いのほか良さそうなところだった。ただしロミエールでは結局何も買わず。上の写真は、雨が降り出したので、店主夫人(?)が店頭平台にブルーシートを被せようとしたところへ通りがかりの日本人女性らが何か質問しはじめた、という光景。
そのすぐ近くジャン・ジョレス大通りに面して「テクスチャー Texture」(94, Avenue Jean Jaurès)という新刊書店があった。ここもなかなか雰囲気のいい店。パリにはこのくらいの規模の小粋な新刊書店がまだまだ各地区に見られるように思う。このくらいの規模というのは、京都で言えば、三月書房の二倍くらいの広さという意味。