映画「ダブル・フェイス 秘めた女」(マリナ・ドゥ・ヴァン監督、二〇〇九年)より。主人公のジャンヌ(ソフィー・マルソー)は少女作家としてデビューし、その後ドキュメンタリーやガイド本で成功していたが、あらためて小説を書き上げて担当の編集者に読んでもらう。その結果を聞くために出版社を訪問する場面。待合所に著名な作家のポートレートがずらりと飾られている。これらの作家をすべて出版しているとすればガリマールくらいだろうか(?)。ジイドとランボーのところで原題の「NE TE RETOURNE PAS」(振り返るな)の文字が現われた。
待合所から応接室へ。実際の出版社なのかどうかは分らないが、白髪の編集者のファッションも決まっている。パリなどでは中高年の方がオシャレが目立つような気がする。
吹き抜けになっていて、写真が飾られている待合所が見えている。
ジャンヌの自宅の書棚。見事に乱雑。ところが……
こちらは寝室の書棚、きちんと整理されている。このあたりからだんだんとミステリアスな展開になっていくので、ストーリーには触れないでおこう。といっても、そんなに面白い映画というわけでもないが。