林蘊蓄斎の文画な日々
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群狼

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その河野氏旧蔵書から、残り福(?)かどうか、『群狼』(群狼編集同人〜群狼舎)の一〜十号までの合本を手に入れることができた。緑の紙は合本の見返しである。日本近代文学館で検索してみると、同名の『群狼』という雑誌は何種類か出ていたようだが、この『群狼』は入っていないようだった。目次を拾っておく。※はエッセイ、それ以外は詩作品。表紙は宮内徳男で全冊共通。河野氏は六号まで関わっていたようだ。

第一号 一九七三年六月一日 
河野仁昭「墓地」「草分け」 宮内徳男「臍を咥む」 気谷順三「片町」「かいるの記」「私族私旅宣言」※

第二号 一九七三年一〇月一日
気谷順三「芒の頃」 河野仁昭「鐘のない家」 宮内徳男「Relay Man」「私族私旅宣言」※ 

第三号 一九七四年一月一日
宮内徳男「剥脱者の名は」 気谷順三「季の女」「和の女」 河野仁昭「水仙」「体験・ことばそして詩」※ 

第四号 一九七四年四月七日
角田清文「〈ゆ〉の女」 河野仁昭「間道」 宮内徳男「手紙」 気谷順三「道の女」

第五号 一九七四年八月一日
各務黙「山火断章」 季村敏夫「草帽子の歌」 気谷順三「浮草女」 河野仁昭「消息」 宮内徳男「ある時間」 

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第六号 一九七五年二月一日
気谷順三「路の女」 宮内徳男「足のある植物」 江崎一男「G・マロリー」 黒瀬勝己[巳]「指植え」「爪」 河野仁昭「盆踊り唄考」  
印刷/京都/双林プリント/山前実治

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第七号(PART II) 一九七五年九月一日 発行所=群狼舎
角田清文「〈氣〉の女」 気谷順三「永訣」「木版画」 江崎一男「アンザイレン」 宮内徳男「気泡伝説」「位置」

第八号(PART II) 一九七五年一二月一日 発行所=群狼舎
気谷順三「雅宴」「失意」 宮内徳男「決着はー」「いましばし…」 江崎一男「足をとめて」 角田清文「〈宇治川〉の女」 

第九号(PART II) 一九七六年三月一日 発行所=群狼舎
宮内徳男「遡行打撲」 江崎一男「岩棚」「おめーめ」 角田清文「〈姿〉の女」 気谷順三「坂道」「BLUE BEET」 

第一〇号  一九七六年九月一日 発行所=群狼舎
沖浦京子「悦ちゃん」 池井昌樹「猫日和」「旅行梅雨」 岩田典子「ナンシー」 安宅夏夫「帳」 気谷順三「反撃」「幸福屋」 江崎一男「岩燕」「雪洞」 角田清文「〈淡〉の女」 宮内徳男「村変化数え唄」「後記」※

  *

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こちらは先日頂戴した鈴木良一さんの「新潟県戦後五十年詩史 隣人としての詩人たち〈1〉」(北方文学第六十七号別刷)。戦前の詩史を終えて戦後の業績と足跡を辿る連載とのこと。この第一回目にしてすでに相当な情報量である。

ざっと目を通していたら気になる記述があった。『VOU』と連携していた雑誌『骨の火』(パエトンクラブ、一九四八年三月創刊)は五号から七号(終刊)まで北園克衛が表紙を手がけたというのだ。これは気になる。

Mさんがmixi日記で河野仁昭『戦後京都の詩人たち』(ステップ発行所)収録の「『ノッポとチビ』の仲間たち」に『群狼』についての記述があることを書いてくださった。

《≪四十号を昭和四十七年(一九七二)年一月に発行した『ノッポとチビ』は、休眠状態に入った。四十一号が出たのは昭和五十一(一九七六)年六月であった。≫編集発行を一人でやっていた大野新が忙しくなって≪おそらく彼は、廃刊にするつもりはもちろん休刊にするつもりもなかったと思う。しかし時間がたつにつれて、継続することを諦める気持にあるいはなっていたかもしれない。わたしを含めて、同人はだれも彼の手伝いをしなかった。彼が愚痴をいわないのをいいことにして、まかせっきりであった。≫そうした休刊状態の時に≪宮内徳男と気谷順三の訪問を受け≫『ノッポとチビ』が再刊されるまでということで、三人で始めたのが『群狼』で、十二号(昭和五十二年九月)で終刊したのだが、その前十号で河野は『ノッポとチビ』再刊のため同人をおりたのだそうだ。林さんが手にされた合本が十号で終わっているのはそのためだろう。》
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by sumus_co | 2012-08-12 20:25 | 古書日録
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