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個展七日目 永遠、それは…

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個展七日目 永遠、それは…_b0081843_20545744.jpg

本日はお日柄もよく…初日を別にすれば、これまでもっとも入場者数の多かった一日(とはいえ台風、大雨でしたから仕方のない面もあります)。北野の洋館をスケッチに来られた熟年グループ、島田の常連の方々、井上さん(地階で個展されている方)の関係の方々などなど。『関西の出版100』の主要執筆メンバーである宮内さんもご友人と。宇崎純一展のチラシとポスターをもって与謝野晶子文芸館の林さんと、協力者の大浦さん。ブレーンセンターの社長さん(ここには書けないようないろいろ興味深い裏話をお聞きした)。海文堂書店の皆さんも。

初日のいちばんに「永遠、それは……(ランボオ)」を予約していただいたことで、その後、予想外にはずみがついた。昨年のメリーゴーランドに出品した「ランボオ」はすでに個展前にDMを見た方によって売約済みになっていた。その絵をご希望だった方(お求めいただけなかった)に今回はお求めいただいた。ランボオさまさまです。

ただ、この絵については、ある方よりランボオの絵葉書(新しいもの)を頂戴したことが直接のきっかけである。絵葉書を古く見せて、何かのオブジェと組み合わせようと思っていろいろ構図を考えた末にたどり着いた。

「永遠、それは……」という気取った題はランボオの「レテルニテ(L'Eternité 永遠)」の最初と最後に置かれた有名な詩句から一部をいただいた。鈴木創士訳(『ランボー全詩集』河出文庫)ではこうなっている。

 また見つかった。
 何が?ーー永遠。
 太陽とともに
 行った海だ。

 Elle est retrouvée.
 Quoi ? - L'Eternité.
 C'est la mer allée
 Avec le soleil.

これが堀口大学訳(岩波文庫)だとこうなる。

 もう一度探し出したぞ。
 何を? 永遠を。
 それは、太陽と番(つが)った
 海だ。

堀口訳は意訳が多いのが特徴ではあるが、この場合も鈴木訳は「行った」と素直に読んでいるのに反して、堀口訳は aller を「番う」というふうにひねりを利かしている。以前にも似たような比較を試みたことがあった。

『地獄の季節(地獄の一季)』から「一番高い塔の歌」(「最高の塔の歌」)
http://sumus.exblog.jp/4594260/ 

「allée avec le soleil.」は英語で言えば「Gone With the Wind」(風と共に去りぬ)と似たような表現になるから文語調なら「太陽とともに去りし海」でもいいかもしれない。ただし『風と共に去りぬ』もかつては種々の題名で発行されていたことは以前に触れた。

『風と共に去りぬ』の邦題について
http://sumus.exblog.jp/6521068/
by sumus_co | 2012-06-22 21:43 | 画家・林哲夫
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