林蘊蓄斎の文画な日々
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繆爾列児

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水明洞の均一箱より拾いだした一枚の写真。裏面に《東京大学医学部教師独乙一等医官繆爾列児氏》と筆文字でしたためられている。お雇い外国人だろうということは見当がついたが、さて誰だろう? 

検索をしてみるとおそらく「繆爾刺児」という漢字が宛てられているドイツ人レオポルド・ミュルレルではないかと思われた。ウィキの経歴によれば、なかなか面白い人物で、来日する前にはハイチ(先年、大地震のあった)で医師として働き成功していたこともあるようだ。一八六七年に帰国し普仏戦争にも従軍。一八七一年日本政府の要請によってドイツから派遣された医師二名のなかに選ばれた。イギリス医学を中心としていた大学東校(第一大学区医学校〜東京医学校)を改革してドイツ医学を導入。一八七五年に帰国している。

一八九五年の三回忌に当たってミュルレルの胸像が帝国大学構内に設置された。作者は藤田文蔵、台座に島田重礼撰・田口米舫筆の碑文が彫られた。ただし当初の胸像は失われ、現存のものは一九七五年に設置されたそうだ。

東京大学所蔵肖像画・肖像彫刻
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1998Portrait/03/03200.htm

それにしてもこの手札サイズの写真、どういう目的で流布されたのだろう。
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by sumus_co | 2012-03-25 21:35 | 古書日録
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