林蘊蓄斎の文画な日々
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千代紙文庫

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スムース文庫『私の見てきた古本界70年』に使用した図版の原稿(カラーコピー)が出て来た。三十八〜九頁に掲載した「千代紙文庫」の刊行案内と第一集の表紙四種。インタビューで八木福次郎さんはこう話しておられる。

《昭和二十二年(一九四七)には、こんなものもつくりました。『千代紙文庫』第一集(双美社)といって、藤村の「椰子の実」や国木田独歩、上田敏、石川啄木、若山牧水の詩や歌をそれぞれ一枚の紙に印刷して折ったものを、表紙に挟み込んだものです。この表紙のデザインは、小学校の同級生で、女子美を出た人に頼んで描いてもらいました。》

発行所は兵庫県加古郡二見町東二見、東京事務所が目黒区中根町旭ヶ丘で、これは岡野他家夫の自宅だったという。二十二年八月に東京に戻るまで《のんびりとこんなものをつくっていたんですが、東京で出版に復帰するための準備でもあった》ということである。

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インタビュー当日のスナップ写真も何枚か預かったままになっていた。なかで扇子を開いた一枚を掲げる。

 随意讀吾書

この文句は、検索してみると、元の陳徳永が出典らしいが、詳しい事は分からない。『欽定四庫全書 書史會要卷七』(明)陶宗儀撰の元の項に以下のように出ているそうだ。

 陳徳永字叔夏黄巖人徳望清重書宗李北海

書家の署名、これはどう読めばいいのだろう?
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by sumus_co | 2012-02-24 19:58 | 古書日録
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